百鬼淫行

淀川 乱歩

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其の八 百壱鬼夜行の彡 

其の八 百壱鬼夜行の五十三 搾乳嬉(うぶめ) 其の壱

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 ……昔、手の目と云う妖怪有りき。
 ……其の怪異、盲目の座頭の姿にて顔に目無し。
 ……突き出せし、両の掌に目玉有りて、見ると云う。


 ……山奥の廃村の裏山の中腹に、其の廃寺は有った。
 ……其の村は、幾度かの飢饉の続いた後、流行病(はやりやまい)で村人が全滅し、寺の住職も亡くなって無人の廃村と、廃寺に為って久しかったと云う。
 ……処が、何時からか、そんな廃村や荒れ寺に、妖怪達が住み着いて、近隣の村や都の女子供を拐(かどわ)かして、悪戯を繰り返す様に為ったと云う。
 ……特に、遊廓(くるわ)の禿(かむろ)や、野郎茶屋の稚児等、美童が好まれて神隠しに遭ったとも。

 ……毎晩、月明かりの下で、其の廃村の朽ち果てた農家や、廃寺の中から若い女や、子供達の幼い快楽の喘ぎが聞こえて来るのだった。

 ……今も、廃寺の荒れ果てた本堂で、一人の娘が、一匹の妖怪に抱かれていたのだ。
 ……季節は夏の終わりで、所々抜け落ちた本堂の床板の下、真っ暗な地面からは薄(すすき)が何本も生え、秋の虫達が寂し気に鳴いていた。
 ……廃寺の本堂の、丸く崩れ落ちた天井からは、満月の光が明るく差し込み、黒く腐った床板の上に仰向(あおむ)けに寝かされた少女の白い裸身と、薄とを青白く照らしていたのだった。
 ……未だ、十代前半位の其の少女は、菊小町と呼ばれていた可愛(かわい)らしい娘で、素足の両足を左右に大きく開かされて、廃寺の本堂に仰向(あおむ)けに寝かされていた。
 ……少女の女陰(われめ)には、妖怪の勃起した固い男根が深々と挿入され、腰紐を解かれて左右に大きく開かれた着物の中からは、雪の様に白い柔肌が月の光に輝いていたのだった。

 ……少女の、大きく開かせた白い両足の間に、其の座頭の妖怪は俯(うつぶ)せに伸(の)し掛かって、勃起させた男根で、幼い花弁を陵辱し続けていた。
 ……そして、妖怪座頭の両腕は真っ直ぐに伸ばされ、両手の指を蜘蛛の様に開いて、少女の膨らみ掛けた白い乳房を鷲掴(わしづか)みにし、揉み続けていたのだった。
 ……長い黒髪の少女は、恍惚(こうこつ)とした可愛(かわい)らしい表情(かお)で、喘(あえ)ぎ続けていた。
 ……実は、少女の幼い乳房を揉んでいる妖怪の掌(てのひら)には、左右の掌に一つずつ唇(くちびる)が有って、其の掌の唇が少女の乳首を赤ん坊の様に激しく吸っては、歯で甘噛みし、舌先で玩弄し続けていたのだった。
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