仮 伍

淀川 乱歩

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其の九 淫獄転生 其の伍 半人半戯 其の産獣吸

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 ……処で、そんなカミラ公国の、広大な黒き森の中に、人間族の少年少女達が、常に全裸で住んでいたのです。
 ……其れは、秋津茜国の野良稚児達と同じで、特定の飼い主のい無い、野山で放牧されている、全裸の子供達だったのでした。
 ……そして、そんな全裸の子供達の遊び相手が森の精霊、サテュロスの子供達だったのです。

 ……サテュロスと云うのは半人半獣、つまり上半身が人間、下半身が山羊の精霊達の事で、牧神パンやファウヌス、森の精霊のフォーン達の様に、お尻には山羊の尻尾、頭部には一対の短い角が生えていたのでした。
 ……また、大人のサテュロス達と違い、子供のサテュロス達は、背丈が人間族の子供達と同じ位だったので、特に人間族の子供達とは仲が良く、森の中で隠れん坊をしたりして、遊んでいたのです。
 ……そして、そんなサテュロスの子供達の一番好きな、人間族の子供達との遊びが、馬跳びだったのでした。

 ……馬跳び遊びと云うのは、馬役のサテュロスか人間族の子供が膝か脛(すね)、足首に両手を着いて前屈みに為り、馬役以外の子供達が、其れを跳び箱の様に、飛び越す遊びだったのです。
 ……実は、サテュロスの少年少女達は、馬跳び遊びの、人間族の全裸の少年少女達が、両足を大きく開いて、幼い生殖器(セックス)が丸見えで跳ぶ姿を見るのが大好きで、交代で馬役に為ると、次々と其の馬の背中を、人間の全裸の少年少女達が、何時迄も跳び続けたのでした。

 ……処で、サテュロスと云えば、陽気で音楽好き、そして特に雄(オス)のサテュロス達は好色で、其の股間の逸物(ファルス)は、巨根で有名だったのです。
 ……サテュロスの子供も、幼児達でも其の男根(ペニス)は巨根で、然(しか)も刺激には鋭敏で、其の刺激が性的な刺激以外でも、例えば感情的な刺激でも、簡単に勃起(ぼっき)して仕舞ったのでした。
 ……然(しか)もサテュロス族の雄達の陰茎(ペニス)は、一度勃起して仕舞うと、性的絶頂(オルガスムス)するまで何時間でも、勃起した状態を維持出来たのです。
 ……更に、自分(サテュロス)の意思で、何時でも自由に性的絶頂する事が出来たので、サテュロス族の少年達は、ほぼ常に、其の巨根を自慢気に、固く勃起させ続けていて、人間族の全裸の少年少女達には、其の巨根を三本目の角だと教えていたのでした。
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