仮 伍

淀川 乱歩

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其の九 淫獄転生 其の伍 半人半戯 其の後獣射恥(新)

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 ……そして、其の男淫魔の全裸の美青年は、そんな淫らに愛し合う、人間族の全裸の少年達の前で、椅子に腰掛け、淫魔族用の強い催淫成分(フェロモン)の入った葉巻煙草(シガー)を薫(くゆ)らせながら、過去を懐かしく思い出していたのです。
 ……実は今、金白華が自分の勃起した幼い男性器(ペニス)に、自ら寄生させた吸茎蛭(ヒル)は、彼(ブギーマ)が人体寄生生物研究所の依頼で、カミラ公国の淫魔族の遊郭都市の近くの緑色の腐沼で捕獲した、最初の催淫性寄生蟲達と同じ淫蟲(ワーム)だったからでした。
 ……其れは、美青年(ブギーマ)がカミラ公国の人体寄生生物研究所の、寄生蟲捕獲員の訓練を終えての初仕事で、先輩の捕獲員と、捕獲罠の全裸の人間族の少年少女達との作業だったのです。
 ……緑色に濁った腐沼の岸で、全裸の少年少女達は金縛りにされ、四肢(てあし)を大の字に開かされて、沼の周辺の草の上に仰向けや俯せに寝かされては、一晩放置されたのでした。
 ……全裸で無抵抗な子供達の、全身の穴から寄生蟲達(バグ)が次々と体内に潜り込み続けて、其の悍(おぞま)しくも甘美な性的快感に、少年少女達は可愛(あい)らしく喘(あえ)ぎ、身悶え続けていたのです。
 ……翌朝、全裸の子供達は、カミラ公国の人体寄生生物研究所へ運ばれ、専門の寄生生物医師達(デバッガー)の手で、直腸や膣、膀胱、そして全身に寄生した蟲達を、全て取り除かれたのでした。

 ……実は、其の男淫魔の美青年の仕事は、秋津茜国の妖怪達や、カミラ公国の淫魔族や、彼等の遊郭都市の水族館や寄生蟲館、つまり童中蟲館や、人体寄生生物研究所からの依頼を受けて、人間族の少年少女達に寄生させる淫蟲達を捕獲する、蟲狩人(バグハンター)の一人だったのです。
 ……そして、そんな全裸の男淫魔(ブギーマ)は、昨日迄、秋津茜国の妖怪蝦蟇翁(がまおきな)の依頼で、人間族の少年少女達の直腸粘膜(アヌス)や膣粘膜(ヴァギナ)いへ寄生させる、童股蠅(ちごバエ)を捕獲していたのでした。

 ……蝦蟇翁達は、全裸の野良稚児達の体内へ、童股蠅の成虫達に潜り込ませては、産卵させて、子供の体内の粘膜で孵化させた白い蛆虫達(ウジ)を、其の細長い触手の様な舌で掬い取(すくいと)って食べたのです。
 ……そして、妖怪達は、そんな直腸(アヌス)や女陰(われめ)の中へ、童股蠅達に産卵させる為に山野で捕獲した、人間族の全裸の少年少女達の事を、蟲壺童(あなちご)と呼んでいたのでした。
 ……昼夜、常に全裸の蟲壺童達は、両腕を背中に回し、其の両手首を後ろ手(うしろで)に縄で縛られ、無抵抗な白い股間の前後の、女陰や肛門を無数の淫蠅達に真っ黒に覆われ、次々と体内へ潜り込まれては、産卵され続けていたのです。
 ……全裸の子供達は、恍惚(こうこつ)とした表情を浮かべて、股間や体内を這い回る無数の蠅や、蛆虫達のむず痒い性的快感に身悶え、自慰(オナニー)を続け、幼い性的絶頂を繰り返したのでした。

 ……そして、蝦蟇翁達は、そんな全裸の野良稚児の少年少女達を、地面の土や草の上に仰向(あおむ)けか、俯(うつぶ)せに押し倒すと、両手の指で子供の肛門や女陰を左右に開き、舌を長く伸ばして子供の体内へ挿入したのです。
 ……蝦蟇翁達は、地面へ仰向けや仰向けに寝かせた、全裸の人間族の子供達を、邪淫の呪術で金縛りにすると、身動き出来無い、無抵抗な少年少女達の両足を、左右に大きく開かせたのでした。
 ……そして、其の子供の白い股間に顔を近寄せると、長く伸ばした舌の先を体内に挿入して、直腸や膣の中で蠢(うごめ)く妖怪の、触手の様な舌の淫らな感触に身悶え続けたのです。
 ……そんな、蟲狩人の男淫魔の美青年は、蝦蟇翁達に売る童股蠅を捕獲する為に、翁達から与えられた、野良稚児の全裸の少年少女達を、カミラ公国の淫魔族の、遊郭都市の近くの腐沼の岸へ連れて行ったのです。
 ……そして、呪詛で全裸の子供達を金縛りにし、沼の岸の泥土と草の上に、仰向けに寝かせ、両足を左右に大きく開かせ、其のまま一晩放置したのでした。
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