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第五章 ヴィアンド
33.オメガの甘い誘惑
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彼の体温も上がっていて、息遣いも荒い。
――もう少し……あと少しこうしていれば……。
夕希はオメガで、普段ならばアルファの人間に従う立場だ。だけど、発情時だけは能力の高いアルファでさえオメガの誘惑には敵わない。フェロモンを利用して彼に抱いてもらおうだなんて卑怯なのはわかっている。だけど、隼一のように引く手あまたのアルファにとって夕希一人を抱くくらい、取るに足らないことだろう。
「俺を困らせないでくれ、夕希」
――なんで? どうして僕のことをそんなに拒むの。
夕希は彼の首にしがみつきながら悔しくて唇を噛む。
「隼一さんはオメガを抱くのが怖いの?」
挑発的な夕希の言葉に彼は苦笑交じりのため息をついた。隼一は夕希の身体を引き剥がそうとするのをやめて優しく後頭部を撫でた。警戒心むき出しだった隼一の香りが、少しずつ柔らかく甘いものに変化していく。
「君は、ベータなんじゃなかったの?」
「……最初からわかってたくせに」
夕希はしがみついていた腕を解いて彼の顔を見た。抑えきれない欲望に濡れた双眸が自分だけを映している。それを見ただけで身体の奥が熱く溶け、蜜を滴らせはじめた。唇同士が触れそうな距離でお互いの吐息を吸い込む。彼が自分のことを求め欲情していることはその香りから明白で、夕希は口元をほころばせた。
するといつも余裕のある態度を崩さない彼が獣のように荒々しく息を吐き、夕希の唇に食らいついてきた。
「んっ、ふ……ぅ……んっ」
強く押し付けられ、唇で挟み込むように吸われる。
「夕希……この匂い、たまらなく甘くて……もう我慢できそうにない」
――熱い。唇も、彼の息も、手の平も何もかもが熱くて触れた部分が全部溶けてしまいそう……。
昨夜添い寝してくれたときみたいなふざけ半分のハグなんかじゃなく、骨が折れそうなくらい強く抱き締められる。それでも夕希は恐怖など感じず、むしろ甘い痛みに恍惚となった。
あの男の元へ行くくらいなら、このまま彼に喰らいつくされたい。獰猛な雄そのものの勢いで夕希の唇を貪っていた隼一が囁く。
「どうされたいんだ、夕希?」
「隼一さんの好きにして」
それを聞いた彼は夕希の首元でフェロモンを吸い込み、喉にいくつも口づけをし、何かを堪えるように唸った。
「君を傷つけたくないんだ。甘えた顔でそんなこと言わないでくれ」
「いいから、して」
実際、痛くされても構わないと思った。眉間に皺を寄せ、額に汗を浮かべた隼一が夕希の目を見てため息をついた。
「後悔するよ」
――後悔なんてしない。むしろ、中途半端なことされたほうが一生後悔する。
きっとこの先彼以外の相手にこんなにも身体の芯から発情することは無いだろう。だからこんなのは生涯もうこれっきりだ。一度だけ抱いてもらったら、薬が効いてこの怖いほどの興奮の波も引いていく。
そしたらまた二人はただの美食家と、アシスタントに戻る。スッキリした頭でお酒の飲み比べをして、記事を書き上げ、いつもどおりの生活に戻る――。
そう思いながら、夕希は生まれて初めて自ら望んでアルファに組み敷かれた。隼一の唇が夕希の顔を離れ、身体中の肌に触れていく。夕希の白く滑らかな肌から立ち昇るフェロモンを余さず味わうように、彼は丹念に舌を這わせた。夕希は彼に食べられる悦びに胸を震わせた。
「はぁっ……あ……」
自慰の時には前しか触らない。なのにこの人に抱かれると思うだけでこんなに後ろの方が濡れて疼くなんて――。
隼一の長い指が夕希の後孔に入り込み、内部を探った。「いつもつれない君が健気に俺を誘ってくれてる」と彼がからかうように言う。同時に彼は夕希の腿の内側を舐めた。
「ん……あぅっ……!」
「柔らかくとろけて絡みついてくるよ。夕希、気持ちいい?」
彼の指が濡れた音を立てながら夕希の内部を行き来し、中の敏感な部分を撫でられる度に夕希は鼻にかかった甘い声を上げた。
「ん……っ、いい……気持ちいい……隼一さん」
「そう。そうやって素直に甘えて――夕希、俺に全部任せて」
男性経験が無く、後ろの刺激に慣れていない夕希は初めての快感に頭がどうにかなりそうだった。隼一の巧みな愛撫によりこれまで自分の中に隠していたものが暴かれていく。
――意地を張ってたけど本当はずっとこうされたかった。アルファに求められて、何も考えずに体を重ねてみたかった……。
発情しているせいで羞恥心はほとんど感じない。火照った身体が彼の皮膚に触れ、少し擦れるだけで痺れるほど気持ちがいい。好きな人が自分の身体に触れていると思うとそれだけで達しそうになる。
身も心もゆるゆるとほどけ、アルファとオメガのフェロモンが混じり合う。香りは徐々に変化し、今はムスクのような官能的な芳香が二人を包み込んでいた。お互いの匂いで興奮がさらに高まっていく。
「力を抜いて。入れるよ、いいね?」
答える代わりに彼の首に腕を巻き付け、身体の力を抜いた。それと同時に熱を帯びた雄茎がゆっくり押し入ってくる。
「んぅ……っ」
夕希は初めてアルファに貫かれる悦びに唇をわななかせ、感極まって涙を流した。全て夕希の体内に収まると、彼は汗ばんだ額にはりついた黒髪をかき上げ、白い歯を見せる。その色香に夕希は見惚れた。
「動くよ」
夕希は無言で頷いた。はじめはゆっくりと、そして次第に強く身体を打ち付けられる。普段は冷静な彼に激しく揺さぶられながら、夕希は隼一の瞳孔が開いていくのに気がついた。
――これがアルファのヒート……。
オメガのフェロモンで誘惑されたアルファはヒートと呼ばれる発情状態に陥る。半ば無理やりにせよ、自分のフェロモンがアルファを動かしたことに夕希は得体の知れない高揚感を覚えた。吸い込まれそうな彼の瞳に自分の顔が映っている。
――彼にとっても僕が特別だったらいいのに……。
隼一に抱かれながら、夕希の秘めた願望が湧き上がっては泡のように消えていった。
――もう少し……あと少しこうしていれば……。
夕希はオメガで、普段ならばアルファの人間に従う立場だ。だけど、発情時だけは能力の高いアルファでさえオメガの誘惑には敵わない。フェロモンを利用して彼に抱いてもらおうだなんて卑怯なのはわかっている。だけど、隼一のように引く手あまたのアルファにとって夕希一人を抱くくらい、取るに足らないことだろう。
「俺を困らせないでくれ、夕希」
――なんで? どうして僕のことをそんなに拒むの。
夕希は彼の首にしがみつきながら悔しくて唇を噛む。
「隼一さんはオメガを抱くのが怖いの?」
挑発的な夕希の言葉に彼は苦笑交じりのため息をついた。隼一は夕希の身体を引き剥がそうとするのをやめて優しく後頭部を撫でた。警戒心むき出しだった隼一の香りが、少しずつ柔らかく甘いものに変化していく。
「君は、ベータなんじゃなかったの?」
「……最初からわかってたくせに」
夕希はしがみついていた腕を解いて彼の顔を見た。抑えきれない欲望に濡れた双眸が自分だけを映している。それを見ただけで身体の奥が熱く溶け、蜜を滴らせはじめた。唇同士が触れそうな距離でお互いの吐息を吸い込む。彼が自分のことを求め欲情していることはその香りから明白で、夕希は口元をほころばせた。
するといつも余裕のある態度を崩さない彼が獣のように荒々しく息を吐き、夕希の唇に食らいついてきた。
「んっ、ふ……ぅ……んっ」
強く押し付けられ、唇で挟み込むように吸われる。
「夕希……この匂い、たまらなく甘くて……もう我慢できそうにない」
――熱い。唇も、彼の息も、手の平も何もかもが熱くて触れた部分が全部溶けてしまいそう……。
昨夜添い寝してくれたときみたいなふざけ半分のハグなんかじゃなく、骨が折れそうなくらい強く抱き締められる。それでも夕希は恐怖など感じず、むしろ甘い痛みに恍惚となった。
あの男の元へ行くくらいなら、このまま彼に喰らいつくされたい。獰猛な雄そのものの勢いで夕希の唇を貪っていた隼一が囁く。
「どうされたいんだ、夕希?」
「隼一さんの好きにして」
それを聞いた彼は夕希の首元でフェロモンを吸い込み、喉にいくつも口づけをし、何かを堪えるように唸った。
「君を傷つけたくないんだ。甘えた顔でそんなこと言わないでくれ」
「いいから、して」
実際、痛くされても構わないと思った。眉間に皺を寄せ、額に汗を浮かべた隼一が夕希の目を見てため息をついた。
「後悔するよ」
――後悔なんてしない。むしろ、中途半端なことされたほうが一生後悔する。
きっとこの先彼以外の相手にこんなにも身体の芯から発情することは無いだろう。だからこんなのは生涯もうこれっきりだ。一度だけ抱いてもらったら、薬が効いてこの怖いほどの興奮の波も引いていく。
そしたらまた二人はただの美食家と、アシスタントに戻る。スッキリした頭でお酒の飲み比べをして、記事を書き上げ、いつもどおりの生活に戻る――。
そう思いながら、夕希は生まれて初めて自ら望んでアルファに組み敷かれた。隼一の唇が夕希の顔を離れ、身体中の肌に触れていく。夕希の白く滑らかな肌から立ち昇るフェロモンを余さず味わうように、彼は丹念に舌を這わせた。夕希は彼に食べられる悦びに胸を震わせた。
「はぁっ……あ……」
自慰の時には前しか触らない。なのにこの人に抱かれると思うだけでこんなに後ろの方が濡れて疼くなんて――。
隼一の長い指が夕希の後孔に入り込み、内部を探った。「いつもつれない君が健気に俺を誘ってくれてる」と彼がからかうように言う。同時に彼は夕希の腿の内側を舐めた。
「ん……あぅっ……!」
「柔らかくとろけて絡みついてくるよ。夕希、気持ちいい?」
彼の指が濡れた音を立てながら夕希の内部を行き来し、中の敏感な部分を撫でられる度に夕希は鼻にかかった甘い声を上げた。
「ん……っ、いい……気持ちいい……隼一さん」
「そう。そうやって素直に甘えて――夕希、俺に全部任せて」
男性経験が無く、後ろの刺激に慣れていない夕希は初めての快感に頭がどうにかなりそうだった。隼一の巧みな愛撫によりこれまで自分の中に隠していたものが暴かれていく。
――意地を張ってたけど本当はずっとこうされたかった。アルファに求められて、何も考えずに体を重ねてみたかった……。
発情しているせいで羞恥心はほとんど感じない。火照った身体が彼の皮膚に触れ、少し擦れるだけで痺れるほど気持ちがいい。好きな人が自分の身体に触れていると思うとそれだけで達しそうになる。
身も心もゆるゆるとほどけ、アルファとオメガのフェロモンが混じり合う。香りは徐々に変化し、今はムスクのような官能的な芳香が二人を包み込んでいた。お互いの匂いで興奮がさらに高まっていく。
「力を抜いて。入れるよ、いいね?」
答える代わりに彼の首に腕を巻き付け、身体の力を抜いた。それと同時に熱を帯びた雄茎がゆっくり押し入ってくる。
「んぅ……っ」
夕希は初めてアルファに貫かれる悦びに唇をわななかせ、感極まって涙を流した。全て夕希の体内に収まると、彼は汗ばんだ額にはりついた黒髪をかき上げ、白い歯を見せる。その色香に夕希は見惚れた。
「動くよ」
夕希は無言で頷いた。はじめはゆっくりと、そして次第に強く身体を打ち付けられる。普段は冷静な彼に激しく揺さぶられながら、夕希は隼一の瞳孔が開いていくのに気がついた。
――これがアルファのヒート……。
オメガのフェロモンで誘惑されたアルファはヒートと呼ばれる発情状態に陥る。半ば無理やりにせよ、自分のフェロモンがアルファを動かしたことに夕希は得体の知れない高揚感を覚えた。吸い込まれそうな彼の瞳に自分の顔が映っている。
――彼にとっても僕が特別だったらいいのに……。
隼一に抱かれながら、夕希の秘めた願望が湧き上がっては泡のように消えていった。
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