【完結】セックス依存症の精神科医がスパダリCEOと結ばれるまで

grotta

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思わぬ提案

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「なあ、失礼だけどお前の病気って移るのか?」
「え?」
「言いにくいんだが、あれからしばらく俺はめちゃくちゃ調子よくて、頭はスッキリするし薬なんて飲まなくてもぐっすり眠れるし。最高にコンディションが良かったんだ」
「ああ、そう……」

僕も全く同じだった。

「それで、その調子良いのが続いたあと、ガンってあきらかにパフォーマンスが下がったんだよ。なぁ、お前としたのが関係あるのか?」
「うん……。東郷が言う通りそういうのも僕の病気の作用らしい。相手の男性側も、定期的に寝てれば多分効果が持続して元気になるんだけど、そうでないと一気に元気がなくなるって……」
「やっぱり……やっぱりそうなのか……よし。じゃあやっぱりそうしよう」
「はい?」
「今後毎週水曜日俺が予約する」

え……?

「だってどう考えてもそうするのがベターだろう? 俺は元は薬に頼って寝なきゃいけないほどだった。だけどあの日みたいにすれば調子が上がる。お前は週一ああしないと発作が起きる。だろ?」
「それは、そうだけど……」
「嫌か? まてよ、そうか嫌なのか。お前が俺のこと嫌いかもしれない可能性を考えるのを忘れてた!」

東郷は顎に手を当てて考え込むような仕草をした。
なんか一人で会話しちゃってる……?

「いや、でもこの前したときの西園寺の反応からいくとそこまで嫌じゃない、よな? 俺は結構身体の相性良かったと思ってるんだが」

相性良かったも何も最高以外の何物でもなかった。でもそんなこと言えるわけないじゃないか。頬が火照ってきたがそれを隠しようがなかった。

「あ、待て。そういう顔しないでくれって。変な気になるから」
「え? そういう顔って……?」
「西園寺、お前の顔は綺麗だし、そうやって赤くなるとなんだか色っぽいんだよ」

僕は益々顔が熱くなってきた。
この男は、本当になんでこうポンポンと口説き文句が出てくるんだ?
しかもその気は無いんだ。

「ゴホン、あのなぁ、冗談はいいから。」
「冗談なんかじゃない。とにかく水曜日俺が予約する。断るなんて言うなよ?」
「東郷、強引過ぎってよく言われないか?」
「言われるが、それくらいじゃないとこの仕事はやれない」

はぁ。
僕としては願ってもない……いやいや一番良くない提案なんだけど……。
うん。どう考えても良くないよね。
バレないようにすればいいか? 少なくとも健斗には当然話をしないと。
絶対却下されるだろうなぁ。
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