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番外編【マルセル視点】
【追加番外編】マルセルとオットーの結婚初夜
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最近pixivで本作を公開するにあたり、全体を加筆修正しました。
もうお忘れと思いますがこの二人のお話しです↓
(1話完結でサクッと読めます)
・マルセル・アードラー(α)…デーア大公国宰相。ブルネットヘアの美形。仕事の鬼、性的に不能。
・オットー・リーゼンフェルト(α)…デーア大公の幼馴染。ブラウンヘアの屈強な伯爵。大金持ち。
――――――――――――
オットー・リーゼンフェルト伯爵と結婚するにあたり、どちらの屋敷に住むか議論になった。爵位で言えば私――マルセル・アードラーの方が侯爵なので上だ。しかし、資産や屋敷の大きさはリーゼンフェルト家に敵わない。
「私としてはマルセル、あなたに嫁いでもらうというのは夢ではあります。しかし、婿入りを望まれるのでしたら喜んでそうしますよ」
彼にそう言われて話し合った末、私の屋敷は叔父に管理してもらうことにし、私がリーゼンフェルト家の屋敷に移り住むことにした。結婚式は私が恥ずかしいと言って私達二人と、グスタフ殿下、それと叔父だけでひっそりと挙げさせてもらった。
オットーは寝室をわざわざ改装させ、蒐集癖を発揮させて妙に凝った造りの大きなベッドを設置していた。
「あなたとこうして眠ることができるなんて夢のようです」
「いちいち大げさだな君は」
「何年越しで恋が成就したと思うんです? ですが、浮かれる男の姿は滑稽ですよね。すみません」
彼がおしゃべりなのは今に始まったことではない。しかしはじめてベッドを共にするんだからもう少し黙ってほしいものだ。私は彼の腕を引き、二人でシーツの中に倒れ込んだ。
「このまま話をして夜を明かしたいのか? そういうことなら別に構わないが」
私の言葉を聞いてオットーは目を見開いた。
「いいえ! 黙ります。ただ、緊張しているんです……あなたに触れることができて嬉しくて……」
「私だって同じだ。何せ、こういうことははじめてだから――」
「嬉しいです、優しくしますね」
――言われなくても君がいつだって優しいのはわかっている……。
「愛しています、マルセル」
「私もだ」
唇が重なる。その温かさにうっとりしていたら、舌が口の中に潜り込んできた。さっきまで二人で飲んでいた葡萄酒の味がする。緊張を解そうとして、いつもそれほど飲まないのに私もたくさん飲んだ。触れ合う唇も、頬も、彼の手もどこもかしこも熱い――。
彼は私の洋服を全て脱がせ、自分も裸になる。彼の唇が首へ、胸へ、腹へと滑り、私の下腹部まで到達した。私は酔いに任せて全て彼に委ねようと思っていた。しかしその部分に彼の唇が到達したときはやはり恐怖で震えた。
萎えたままピクリとも反応しないそれを彼がどう思っているのか――。こんなに気持ちが昂ぶっているというのに……。オットーは眠ったまま動かないその部分を優しく口で包み込んだ。
「ぅ……ん」
反応がないだけで、そこの感覚がないわけではなかった。はじめてされる行為に戸惑い、私は彼の頭に手を添えたまま目を瞑って耐えていた。
「どんな感じですか?」
「く、くすぐったい……変な感じがする」
「お嫌ですか?」
「……嫌ではない」
少し思案した後、オットーが聞いてくる。
「後ろを試しても?」
さすがの私も男同士でどうするかを知らないわけではなかった。知識だけはあるが、そんな場所を触ったことも触られたこともない。少し怖かったが、彼と一つになろうと思えばそれに耐えなければならない。
「かまわない、やってくれ」
オットーは用意してあった潤滑剤を私の秘部に塗り込めた。私はアルファだから、オメガのように自然とそこが濡れることはない。それをわかっていて彼はゆっくりと少しずつそこをほぐしてくれた。
私は彼と肌を合わせるだけで気分が高揚し幸せを感じていた。だから無理につながらなくても良いと思っていたが、彼はそうではないだろう。どんなに痛みを伴っても、彼の望みを叶えたい。そう思っていたのだが……。
「あっ……?」
彼の指が私の中のある一点をかすめた時、思わず声が出た。
「痛かったですか?」
「いや、ちがっ……んっ」
――痛いんじゃない。これは……気持ちがいい……?
オットーも私の反応の意味に気づいたようで、また同じ部分をぐっぐっと押してくる。その度に私の口から聞いたこともないような嬌声が上がった。
――なんだこれは……?
「マルセル。気持ち良いのですね」
「あっ、あっ……。オットーだめだ、それ以上……んんっ……」
彼は調子に乗ってそこをグリグリと指で刺激する。私は彼にしがみついたまま、彼に与えられる快感に体を震わせていた。
「だめ、変になるからもう……やめてくれ――」
「素敵です。なんて美しいんだ。あなたのこんな姿を見られる日が来るなんて」
彼に全て見られていると思うと羞恥で全身が火に包まれたように熱くなる。
――おしゃべりがすぎると何度言えば……。
「そろそろあなたの中に入ってもよろしいですか?」
私は無言で頷いた。もう、口を開いたら自分が何を言ってしまうかわからなくて怖かった。オットーは私が頷くのを見て、自分の昂ぶった物を私の秘部に押し付けた。
――硬い……それになんて大きいんだ。
自分のものが萎えたままなので、成人した男性のそれがどのように変化するのか私は知らなかった。自分に欲情してこうなっていると思うと背筋がぞくぞくする。そして一瞬体の力が抜けたのを見計らったように彼の陰茎が私の中に入ってきた。
「ぅっ……んう……」
痛みもさることながら、愛するアルファのものを自分が受け止めたという誇らしさで胸がいっぱいになる。目の前がチカチカと明滅して前後不覚のまま、彼が私の体をゆっくりと揺さぶり始めた。無意識のうちにその動きに合わせて体を揺する。
「マルセル……」
「あっ……んっ……ああっ」
「愛しています。私の肉体も心も全てあなたに捧げます」
オットーの汗の匂いに、その息づかいに私は追い立てられて自分の体がどうにかなってしまいそうな感じがした。
「ぁうっ……んんっ……!」
ビクリと私の腰が跳ね、体内でオットーの物を締め付けた。
「マルセル、中が痙攣してる……達したのですね」
「え……?」
後ろの刺激で性的な絶頂を味わったということらしい。私は初めての感覚にただ呆然としていた。
「感じてくれて嬉しいです。もう少し我慢していただけますか?」
そう言ってオットーはまた動き始めた。果てたばかりで敏感になっている内部を擦られ、私はまた淫らな声を上げた。
◇◇◇
力尽きて寝台に突っ伏した私のこめかみにオットーが優しく口づけた。
「とても素晴らしかったです――。ありがとうマルセル」
私はなんと返したら良いかわからず黙っていた。ただ、彼の偽らざる愛情を全身で感じていた。
「あなたと、そしてエミールのことを一生大切にします」
私は彼の方を見て答える。
「私も……君の愛に報いるよう努力するよ」
するとそっと彼の唇が私の唇に重なった。
END
――――――――――――
最後までご覧いただきありがとうございました。
さて、今年もBL小説大賞が始まりました!
本作は昨年40位という結果で受賞はなりませんでしたが、今年も違うお話しで参戦しているのでよければ応援お願いします。
このお話しの20年後、クレムス王国のΩが主人公となる転生モノをエントリー中です。
『転生花嫁と雪豹α王の人質婚~北海道民の記憶持ちΩは寒さに強くてもふもふ好き~』
という、笑いあり切なさありのお話しとなっています。
(40代になったグスタフ、オットーそして成長したエミールが少しだけ出る予定)
ご興味を持って頂けたらぜひ覗いてみてください♡
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・マルセル・アードラー(α)…デーア大公国宰相。ブルネットヘアの美形。仕事の鬼、性的に不能。
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――――――――――――
オットー・リーゼンフェルト伯爵と結婚するにあたり、どちらの屋敷に住むか議論になった。爵位で言えば私――マルセル・アードラーの方が侯爵なので上だ。しかし、資産や屋敷の大きさはリーゼンフェルト家に敵わない。
「私としてはマルセル、あなたに嫁いでもらうというのは夢ではあります。しかし、婿入りを望まれるのでしたら喜んでそうしますよ」
彼にそう言われて話し合った末、私の屋敷は叔父に管理してもらうことにし、私がリーゼンフェルト家の屋敷に移り住むことにした。結婚式は私が恥ずかしいと言って私達二人と、グスタフ殿下、それと叔父だけでひっそりと挙げさせてもらった。
オットーは寝室をわざわざ改装させ、蒐集癖を発揮させて妙に凝った造りの大きなベッドを設置していた。
「あなたとこうして眠ることができるなんて夢のようです」
「いちいち大げさだな君は」
「何年越しで恋が成就したと思うんです? ですが、浮かれる男の姿は滑稽ですよね。すみません」
彼がおしゃべりなのは今に始まったことではない。しかしはじめてベッドを共にするんだからもう少し黙ってほしいものだ。私は彼の腕を引き、二人でシーツの中に倒れ込んだ。
「このまま話をして夜を明かしたいのか? そういうことなら別に構わないが」
私の言葉を聞いてオットーは目を見開いた。
「いいえ! 黙ります。ただ、緊張しているんです……あなたに触れることができて嬉しくて……」
「私だって同じだ。何せ、こういうことははじめてだから――」
「嬉しいです、優しくしますね」
――言われなくても君がいつだって優しいのはわかっている……。
「愛しています、マルセル」
「私もだ」
唇が重なる。その温かさにうっとりしていたら、舌が口の中に潜り込んできた。さっきまで二人で飲んでいた葡萄酒の味がする。緊張を解そうとして、いつもそれほど飲まないのに私もたくさん飲んだ。触れ合う唇も、頬も、彼の手もどこもかしこも熱い――。
彼は私の洋服を全て脱がせ、自分も裸になる。彼の唇が首へ、胸へ、腹へと滑り、私の下腹部まで到達した。私は酔いに任せて全て彼に委ねようと思っていた。しかしその部分に彼の唇が到達したときはやはり恐怖で震えた。
萎えたままピクリとも反応しないそれを彼がどう思っているのか――。こんなに気持ちが昂ぶっているというのに……。オットーは眠ったまま動かないその部分を優しく口で包み込んだ。
「ぅ……ん」
反応がないだけで、そこの感覚がないわけではなかった。はじめてされる行為に戸惑い、私は彼の頭に手を添えたまま目を瞑って耐えていた。
「どんな感じですか?」
「く、くすぐったい……変な感じがする」
「お嫌ですか?」
「……嫌ではない」
少し思案した後、オットーが聞いてくる。
「後ろを試しても?」
さすがの私も男同士でどうするかを知らないわけではなかった。知識だけはあるが、そんな場所を触ったことも触られたこともない。少し怖かったが、彼と一つになろうと思えばそれに耐えなければならない。
「かまわない、やってくれ」
オットーは用意してあった潤滑剤を私の秘部に塗り込めた。私はアルファだから、オメガのように自然とそこが濡れることはない。それをわかっていて彼はゆっくりと少しずつそこをほぐしてくれた。
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「あっ……?」
彼の指が私の中のある一点をかすめた時、思わず声が出た。
「痛かったですか?」
「いや、ちがっ……んっ」
――痛いんじゃない。これは……気持ちがいい……?
オットーも私の反応の意味に気づいたようで、また同じ部分をぐっぐっと押してくる。その度に私の口から聞いたこともないような嬌声が上がった。
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「あっ、あっ……。オットーだめだ、それ以上……んんっ……」
彼は調子に乗ってそこをグリグリと指で刺激する。私は彼にしがみついたまま、彼に与えられる快感に体を震わせていた。
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オットーの汗の匂いに、その息づかいに私は追い立てられて自分の体がどうにかなってしまいそうな感じがした。
「ぁうっ……んんっ……!」
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――――――――――――
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本編、番外編共に読んで頂きありがとうございます!
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番外編完結お疲れ様です!おもしろかったです!
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