上 下
67 / 107

【第六十七話】会長と名乗る男②

しおりを挟む
「今日来てもらったのは他でもない」
会長が神妙な顔をする。
壁際でずっと立っていたお手伝いさんに目配せをし、部屋から出るように促す。

「実は」と言って、机の上に置いてあった西洋風の装飾が施された小箱を開けた。
中にはスマートフォンが入っていた。

「これの使い方を教えて欲しい」
スマホに変えたのはいいが、強がって店員の話も聞かず帰ってきてしまったらしい。
三ヶ月間、小箱に入ったままだったようだ。

「会長であるがゆえに私は不自由なのだ」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

狂った世界と勇者の呪い

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:6

突然訪れたのは『好き』とか言ってないでしょ

BL / 完結 24h.ポイント:78pt お気に入り:24

私が王女です

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:12,630pt お気に入り:139

獣人の恋人とイチャついた翌朝の話

BL / 完結 24h.ポイント:163pt お気に入り:29

夢を見る

現代文学 / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:0

最愛の人がいるのでさようなら

恋愛 / 完結 24h.ポイント:62,103pt お気に入り:640

私の初恋の人に屈辱と絶望を与えたのは、大好きなお姉様でした

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:3,112pt お気に入り:95

処理中です...