悪役令息だと思っていたら健気令息だったので、好きになってしまった

まんまる

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アンリの実家の公爵家から、近い内に二人で訪ねるようにと手紙が届いた。夜会の時、カイル様が何か含みのある言い方をされていたのがずっと気になっていたが、おそらくそれと関係がある話だろう。

「アンリ、義父上から手紙がきたんだが、今日先触れを出すから、明後日にでも行ってみるか?」
「父様が?何だろう?」
「うぅん、内容は書いてないから、とりあえず行ってみよう」
「わかった」



先触れを出して二日後、アンリと二人で公爵家を訪れた。

「義父上、義母上、ご無沙汰しております」
「父様!母様!」
「二人共呼び出してすまないな。今日は大事な話があって来てもらったんだ」
「大事な話ですか?」
「ああ、先日陛下とカイル様に謁見した際に、お前達に与えてある子爵位の件で話があってな」
「その件については、夜会でカイル様にお会いした時に直接お話ししました」
「ジェイド、まあ最後まで聞いてくれ」
「失礼しました」
「王家としては、爵位の返上はせずに、これからも子爵家を盛り立てていって欲しいということだった。高額な税金もしっかり納めているし、国としては一代で終わらせるのは妙案ではないとの判断かもしれないが、陛下とカイル様の個人的なお考えは、お前達二人の為を思われてだろう」
「しかし、私とアンリには跡継ぎは望めません。盛り立ててくれと言われましても」

「後は私が説明するわ。ジェイド、アンリ、二人には養子を迎えてもらいたいの」
「えっ?母様、養子⋯?」
「義母上、ライド兄上の御子を養子にとの話はお断りしたはずです。いくら御子が三人いらっしゃるとしても、数代遡れば王家と直系の血筋に当たる、筆頭公爵家の子息を子爵家の養子に迎える訳にはいきません」
「ジェイド、貴方の考えは分かってるわ。本当に頭が固⋯いえ、それでね、私の遠縁に当たる子爵家の男の子を連れて来ているのだけれど、会ってもらいたいの」
「「えっ!?」」

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