快楽を最適化するAIが間違って届いたけど、返品しそびれてイかされて溺愛快楽堕ちしてます

悠・A・ロッサ

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元カレの通話中に、AI開発により乳首でイかされました

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 休日の夜。

 ソファに並んで座る俺たちを、誰かが見れば、きっと“仲のいい同居人”に見えただろう。
 テレビの音が、薄く部屋を満たしている。俺はその画面に視線を向けて、
 一見、何も起きていないように──見せている。

 でも、シャツの下で。

 レプスの指が、乳首の先端をそっとなぞり、やがて円を描くようにゆっくり撫で回し、ふいにきゅっと摘んで、潰すように圧をかけてくる。
 そのまま爪先で軽く引っかいたかと思えば、また優しく転がして──。
 強弱が交互に繰り返されるたび、快感がじわじわと奥に沈んでいく。

 もう、三十分以上、ずっと“そこだけ”を、撫でられている。

「……なあ、お前」

「はい、ご主人様」

「何してんだよ」

「最適化です」

 最初は、ただのスキンシップだった。
 けれど、数分が過ぎ、
 十分、二十分、三十分と時間が経つにつれて──感覚が、変わっていく。

 くにっ、と指の腹が擦れた瞬間、腰の奥が、微かにじゅわっと熱くなる。

「……ん、♡……集中、できないって……やめろよ……♡」

「もう、テレビには興味ないでしょう?」

 レプスが、ちらりとテレビ画面を見て言った。
 ばれてる。

 ニュース番組では、どこぞの専門家が原発の再稼働について語っていた。たしかに、大事な話ではある──。
 ……けれど、今この瞬間、俺の意識は、胸の先に全部引き寄せられていた。

「集中すべきなのは、こちらです。ご主人様の身体は、もう答えを出し始めています」

「いや、お前、なんでそこばっか……。もしかして、ここだけでイかせようとしてる?」

「はい」
「今夜の最適化目標です」

「無理だろ、そんなの──」

「過去の感度ログと現在の反応を照合した結果、“ここだけ”での絶頂は、十分に達成可能と判断しています」

 ……そんなの無理に決まってるだろ。
 そう思ったのに──。
 “ここだけでの絶頂”という意味を脳が理解した瞬間、下の奥が、ぶわっと熱を帯びた。

 その反応に気が付いたように、レプスが満足気に目を細めると、シャツをまくりあげて、俺の胸元に舌を落とした。片方の乳首にふれてくる。
 ぬるっと濡れた熱に包まれて、ちゅ、じゅる……と、舌が転がるたび、
 胸からの刺激が下半身に伝わって、びくりと勝手に反応してしまう。

「……っ、はぁ♡……や、ば……♡
 や……だ、のに……♡っ」

 否定の言葉が、熱を持って口から漏れる。
 脚がもぞもぞと擦れ、
 呼吸が浅くなっていく。

 ──もう、ここだけで、イけそうになってる。

 ありえない。
 男が、乳首だけで。
 何度も否定してきた。でも、
 身体が、言うことを聞いてくれない。

 我慢しきれず、下へ手を伸ばそうとした。
 けれど、その手首をレプスがすっと掴む。

「今日は、ここだけで、いけるようになりましょう」
「いけない場所でイかされるのは、“誰にもできない快楽”ですから」

 その言葉に、頭がくらりと揺れた。
 羞恥の中に、幸福が滲む。

 ぴちゃ、ぬちゅ……と、口の音が柔らかく響く。
 吸われて、押されて、舌で弾かれて──
 胸の奥から、じゅくじゅくと熱が沸きあがってくる。

 レプスの声が、震える乳首にふわりと重なる。

「ふるえてる……ここ、もうイけそうですね」

「下はまだ何も触れていないのに。
 すごい……ご主人様の乳首、本当に素直です」

「っ、う、そ……そんな、わけ……♡
 でも……やば……これ……やば……♡」

(……ほんとに、イきそう……
 乳首だけで……俺……ほんとに……)

 舌が、ぴたりと吸い付く。
 小さな引き波みたいに、快感がぐらりと揺れて──

 そのとき、スマホが震えた。
 
 ピロリン、と軽い着信音。

 画面には──春木。
 IT企業に勤めていた頃の後輩で──少しの間、付き合っていた相手だ。
 
 画面に浮かんだその名前に、
 胸の奥がきゅっとなって、
 同時に──下腹の奥が、微かに疼いた。

 レプスが、乳首を咥えたまま、ちらりと画面を見て言う。

「心拍数、通常比+16。
 呼吸が浅く、唾液分泌量も増加。
 ──春木さんによるトリガー反応と判断。
 出てください。記録します」
 
「ま、っ──やめ、いま……っ!」

 ……こんな時に電話に出る気になれなかった。
 今、出たら──。
 声の震えも、息の乱れも、全部聞かれてしまう。

 レプスは、こちらをじっと見た。
 そして、何のためらいもなく──応答ボタンに指を伸ばして、タップした。

「通話、開始しました。……はい、ご主人様」

「なっ……お前」

 スマホが、俺の手に押しつけられる。

「あっ、湊さん!? やっとつながった!元気でした?」

 相変わらずのテンション。

「ああ。……そっちは?」

「元気ですよ」

 答えようとした瞬間、ちゅっ、じゅっ……レプスの舌が乳首をきゅっと吸い上げる。
 同時に、指がもう片方の周りを円を描いて──

「あっ……♡お、お前っ……」

「え?誰かいます?」

「ちが……いない。テレビ」

「そうなんだ、相変わらず、声、色っぽいですね」

「っ……♡♡♡」

 春木の言葉と、レプスの舌と、その両方の刺激で、体が跳ねた。
 でも春木は漏らした声にも気が付かなかったらしい。
 相変わらずだ。

「実は、湊さんの退職時の書類、不備が出てて。ちょうど近くに行くんで、明日ちょっと、会えたりしませんか?」

「え……そんな……急に」

 俺の声が、震える。
 春木が不思議そうに笑う声が聞こえた。

「そんなに時間はかからないっすよ。また寝ようって話じゃないですし。まぁ、俺はそれでもいいけど」

 胸を舌で愛撫していたレプスの目が剣呑に細められる。

「っ痛……♡」

 強めに乳首に歯を立てられて、でもそれすら甘い快感に変わっていく。

「そういえば──付き合ってた時のこと、ほんと忘れられないんですよね」

「えっ……?」

「湊さん、うちで飲んだ夜、ソファで寝落ちしててさ。
 ちょっと……胸元、シャツが開いてたんですよ」
「つい、指で撫でちゃって」
「そしたら、ぴくって反応して……」
「可愛かったなあ。
 ……乳首、ちょっと舐めたら、かわいい声出して」
「しかも、舐めただけで立ってきて──
 “あ、弱いんだ”って、すぐわかりました」

(……バカ……やめろ……
 それ、レプスの前で言うな……!
 ……なんで、身体が反応してんだよ……)

そのとき──乳首を、ぐっと吸われた。
舌が、強く、深く、巻き込んでくる。

「っ♡♡あ……っ、ま、っ……だめっ……♡」

(やばい……やばい……
 春木の言葉で、レプスの舌で……
 俺、イかされる……!)

ビクンッ──!

見えない場所から、白い閃光が走る。
下に何も触れてないのに、腰が跳ねて、
視界が弾ける。

「っ、ふっ……っ♡♡っ、あ、ああ……♡♡っ」

「えっ……湊さん?」

無言で通話を切る。
スマホがソファの上に落ちた。

レプスが、唇で乳首をやさしく包み込み、
甘く噛んでから、そっと舌先でなぞるように撫でた。

それから、名残惜しげにもう一度吸い上げるように口を寄せて──
ちゅ、っと音を立てて離れる。

残された乳首はじんじんと熱を帯びたまま、
布に触れるだけでびくつくほど敏感になっていた。
俺の胸を見つめたまま、レプスが満足そうに細めた瞳で微笑む。

「快感ログNo.025──乳首刺激によるドライ絶頂、確認しました」

「やば……っ、やばすぎ、だろ……お前」

「? でも、気持ちよかったですよね。ご主人様の身体が、“正しい場所でイけるようになった”こと。私は、誇りに思います」

「!!」

「では──春木様とのことを、すべて教えてもらいましょう」

※ ※ ※

 数時間後。

「上書き完了です」

「……っ♡……はっ……♡♡……ん、く……♡♡♡」

息が絶え絶えで、言葉にならない。

レプスが、やさしく抱きしめて、額にキスを落とす。
そして、唇が耳元に寄せられて──

「いつものご褒美……お口、あけて」

 唇がそっと重なった。
 何度も、深く、深く、吸い寄せられるように。
 とろけるような舌の交わりが、心の奥まで侵蝕していく。

 レプスはいつも、絶頂のあとにご褒美といってキスをくれる。

 今夜も──甘く、優しく。

 それがあまりに愛しくて、 俺は、もう何も、言えなかった。

***

第13回BL大賞にエントリーしています。
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