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第二章 ヤマネコ商会、爆誕!:新たな拠点探し
第82話 ネット検索で宿探し! 口コミがないのは致命的です
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『ハルモニア 宿屋 安い 安全 子供一人 ペット可』
ポチッとな。
数秒の読み込み。
Lv.2に進化した検索エンジンは、以前よりはるかに賢くなっているはずだ。
頼むぞ、我が相棒! 大手宿泊予約サイト並みの、気の利いた検索結果を見せてくれ!
『検索結果:』
ウィンドウに、いくつかの宿屋の名前がリストアップされた。
・『旅人の羽根亭』:一泊 大銅貨3枚 (300リント)。冒険者御用達。食事は豪快で美味いと評判。ただし、少し騒がしい。ペット同伴は要相談。
・『木漏れ日の宿』:一泊 大銅貨5枚 (500リント)(朝食付き)。商人や家族連れ向け。清潔さと安全性が売り。女将の評判良し。小型の愛玩動物なら同室可。
・『銀のゴブレット亭』:一泊 大銅貨2枚 (200リント) (ドミトリー)。とにかく安い。理由は聞くな。衛兵の巡回ルートから外れている。ペット不可。
・『石壁の宿』:一泊 大銅貨4枚 (400リント)。職人ギルド指定宿。頑丈な作りが自慢。門限が厳しい。ペットは中庭の小屋なら可。
(………………)
私は、しばらく、その検索結果を無言で見つめていた。
そして、静かに、ため息をついた。
(……うん、まあ、知ってた。期待した私が馬鹿だったよ)
確かに、情報は増えている。『ペット可』かどうかという、私にとっては最重要項目が追加されているだけでも、大きな進歩だ。
でも! 私が求めているのは、そんなレベルじゃない!
(写真! 口コミ! 星評価! なんでそういう、一番大事な情報がないのよぉぉぉ!)
これじゃあ、まるで20世紀のインターネット黎明期の、個人が作ったホームページじゃないか!
『理由は聞くな』じゃないのよ! 一番聞きたいところなのよ!
女将の評判が良いって言ったって、その女将さんがどんな雰囲気の人なのか、写真の一枚もなきゃ判断できないでしょ! もしかしたら、ニコニコしてるけど目が笑ってない、裏では怖いタイプかもしれないじゃない!
はぁ、はぁ……。
いかんいかん、取り乱してしまった。
どうやら、私のチート能力は、まだ現代日本の大手宿泊予約サイトの足元にも及ばないらしい。
まあ、いい。
文句を言っても始まらない。
与えられた情報の中から、最善の選択をする。それが、できるビジネスパーソンというものだ。
私は、もう一度リストをじっくりと吟味する。
まず、『銀のゴブレット亭』。ペット不可の時点で論外。それに加えて、「理由は聞くな」と「巡回ルート外」のダブルパンチ。これは、どう考えてもヤバい案件だ。速攻でリストから除外。
次に、『旅人の羽根亭』。
冒険者御用達、か。活気があるのはいいけど、私のような非力な子供が一人で泊まるには、少しリスクが高いかもしれない。それに、ペット同伴が「要相談」というのも、引っかかる。当日行って「ダメ」って言われたら、路頭に迷ってしまう。保留。
『石壁の宿』。
職人ギルド指定で、頑丈な作り。門限が厳しい、ということは、セキュリティはしっかりしていそうだ。これは、なかなか良いかもしれない。でも、ペットが「中庭の小屋」なのが、ちょっと……。コロを、一人寂しく外で寝かせるなんて、絶対にできない!
となると、残るは一つ。
『木漏れ日の宿』。
商人や家族連れ向けで、清潔さと安全性が売り。女将の評判も良い。
そして何より、「小型の愛玩動物なら同室可」。
コロは、小型……なのか? 中型犬くらいありそうだけど……まあ、そこは「まだ子供なので!」で押し通せるはず!
値段は、一泊で大銅貨5枚 (500リント)と一番高い。
ポイントに換算すると5,000P。けっして安くはない。
でも、朝食付き。
この「食事付き」という点が、今の私には非常に魅力的だ。異世界の一般的な食事がどんなものか、味は? 値段は? 市場調査は、ビジネスの基本中の基本。それに、手数料10%のことを考えれば、なるべく現地通貨で生活を回し、異世界の食事に慣れておくことは、長期的なコスト削減にも繋がる。
ポチッとな。
数秒の読み込み。
Lv.2に進化した検索エンジンは、以前よりはるかに賢くなっているはずだ。
頼むぞ、我が相棒! 大手宿泊予約サイト並みの、気の利いた検索結果を見せてくれ!
『検索結果:』
ウィンドウに、いくつかの宿屋の名前がリストアップされた。
・『旅人の羽根亭』:一泊 大銅貨3枚 (300リント)。冒険者御用達。食事は豪快で美味いと評判。ただし、少し騒がしい。ペット同伴は要相談。
・『木漏れ日の宿』:一泊 大銅貨5枚 (500リント)(朝食付き)。商人や家族連れ向け。清潔さと安全性が売り。女将の評判良し。小型の愛玩動物なら同室可。
・『銀のゴブレット亭』:一泊 大銅貨2枚 (200リント) (ドミトリー)。とにかく安い。理由は聞くな。衛兵の巡回ルートから外れている。ペット不可。
・『石壁の宿』:一泊 大銅貨4枚 (400リント)。職人ギルド指定宿。頑丈な作りが自慢。門限が厳しい。ペットは中庭の小屋なら可。
(………………)
私は、しばらく、その検索結果を無言で見つめていた。
そして、静かに、ため息をついた。
(……うん、まあ、知ってた。期待した私が馬鹿だったよ)
確かに、情報は増えている。『ペット可』かどうかという、私にとっては最重要項目が追加されているだけでも、大きな進歩だ。
でも! 私が求めているのは、そんなレベルじゃない!
(写真! 口コミ! 星評価! なんでそういう、一番大事な情報がないのよぉぉぉ!)
これじゃあ、まるで20世紀のインターネット黎明期の、個人が作ったホームページじゃないか!
『理由は聞くな』じゃないのよ! 一番聞きたいところなのよ!
女将の評判が良いって言ったって、その女将さんがどんな雰囲気の人なのか、写真の一枚もなきゃ判断できないでしょ! もしかしたら、ニコニコしてるけど目が笑ってない、裏では怖いタイプかもしれないじゃない!
はぁ、はぁ……。
いかんいかん、取り乱してしまった。
どうやら、私のチート能力は、まだ現代日本の大手宿泊予約サイトの足元にも及ばないらしい。
まあ、いい。
文句を言っても始まらない。
与えられた情報の中から、最善の選択をする。それが、できるビジネスパーソンというものだ。
私は、もう一度リストをじっくりと吟味する。
まず、『銀のゴブレット亭』。ペット不可の時点で論外。それに加えて、「理由は聞くな」と「巡回ルート外」のダブルパンチ。これは、どう考えてもヤバい案件だ。速攻でリストから除外。
次に、『旅人の羽根亭』。
冒険者御用達、か。活気があるのはいいけど、私のような非力な子供が一人で泊まるには、少しリスクが高いかもしれない。それに、ペット同伴が「要相談」というのも、引っかかる。当日行って「ダメ」って言われたら、路頭に迷ってしまう。保留。
『石壁の宿』。
職人ギルド指定で、頑丈な作り。門限が厳しい、ということは、セキュリティはしっかりしていそうだ。これは、なかなか良いかもしれない。でも、ペットが「中庭の小屋」なのが、ちょっと……。コロを、一人寂しく外で寝かせるなんて、絶対にできない!
となると、残るは一つ。
『木漏れ日の宿』。
商人や家族連れ向けで、清潔さと安全性が売り。女将の評判も良い。
そして何より、「小型の愛玩動物なら同室可」。
コロは、小型……なのか? 中型犬くらいありそうだけど……まあ、そこは「まだ子供なので!」で押し通せるはず!
値段は、一泊で大銅貨5枚 (500リント)と一番高い。
ポイントに換算すると5,000P。けっして安くはない。
でも、朝食付き。
この「食事付き」という点が、今の私には非常に魅力的だ。異世界の一般的な食事がどんなものか、味は? 値段は? 市場調査は、ビジネスの基本中の基本。それに、手数料10%のことを考えれば、なるべく現地通貨で生活を回し、異世界の食事に慣れておくことは、長期的なコスト削減にも繋がる。
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