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第二章 ヤマネコ商会、爆誕!:商人、はじめます
第100話 ついに登録完了! これで私も一端の商人です!
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バルガスさんは、私が書き終えた申請書を手に取ると、机の上に置かれた重厚な公印を、おもむろに手に取った。
そして、書類の末尾に、ドンッ! と、力強い音を立てて、その印を捺した。
「よし。では、最後に本人確認だ」
彼は、引き出しから、冒険者ギルドで見たものとよく似た、透明な水晶玉を取り出した。
「この水晶に、少しだけ魔力を流し込んでもらえるかね?」
「はい」
冒険者ギルドでの登録時と同じように、私は水晶玉にそっと手をかざす。
ほんの少しだけ、体の中の何かを送るイメージをすると、水晶玉は、ぽわん、と淡い白色の光を放った。
バルガスさんは、その光が収まるのを待って、もう一つの引き出しから、一枚の、まだ何も書かれていない銅色の金属カードを取り出す。
そして、申請書と光る水晶玉の上に、そのカードをかざした。
すると、カードの表面に、まるでインクが染み込んでいくかのように、するすると文字が浮かび上がってきた。
(おお、こっちも魔法のカードプリンター方式なのね。セキュリティばっちり!)
私が異世界の技術に一人感心していると、バルガスさんは出来上がったばかりのカードを手に取り、私に厳かに差し出した。
「ようこそ、コトリ君。今日から君も、我々ハルモニア商業ギルドの一員だ」
差し出されたのは、冒険者ギルドカードと同じくらいの大きさの、銅色のカードだった。
表面には、商業ギルドの紋章である天秤のマークと、そして、『ヤマネコ商会 代表 ヤマネ・コトリ』という文字が、くっきりと刻まれている。
私は、そのカードをしっかりと受け取った。
ひんやりとした、金属の感触。
(これで、二枚目か……)
冒険者ギルドのカードが、この世界で安全に活動するためのパスポートだったとしたら、この商業ギルドのカードは、私の本業である『ビジネス』を行うための許可証 (ライセンス)みたいなものね。
これで私も、ただ薬草を採るだけの冒険者見習いじゃなく、自分の商会を背負ってビジネスをする、正真正銘の『商人』としての一歩を踏み出せたんだ。
(よし、いい感じ! これで、私の快適なスローライフ計画も、また一歩前進ね!)
私は、そんな現実的な満足感を胸に、にっこりと微笑んで、その大切なカードを四次元バッグに大事にしまい込んだ。
(ふぅ、なんとかなったわね。しかも、銀貨1枚儲かっちゃった! ラッキー! それにしても、このおじさん……。敵に回すと厄介そうだけど、味方につければ、これ以上ないくらい頼もしい存在になりそうだわ。よし、今後の重要攻略対象として、リストアップしておこう!)
私の脳内の顧客リストに、記念すべき一人目の、超優良顧客候補が登録された瞬間だった。
用件が全て終わったのを確認し、私はソファから立ち上がる。
「本日は、お忙しい中お時間をいただき、誠にありがとうございました。バルガスさんからのご期待に沿えるよう、精一杯頑張ります」
もう一度、今度は商人として、きっちりと礼を尽くす。前世で叩き込まれた、ビジネスの基本だ。
私のその姿を見て、バルガスさんは、今日一番楽しそうな、実に満足げな笑みを浮かべた。
「ああ、期待しているとも、コトリ君。君の『ヤマネコ商会』の最初の客になる日を、楽しみに待っているよ」
温かい、しかし商人の鋭さも失わないその言葉に見送られ、私とコロは、商業ギルドの建物を後にし、再びハルモニアの喧騒の中へと歩み出したのだった。
そして、書類の末尾に、ドンッ! と、力強い音を立てて、その印を捺した。
「よし。では、最後に本人確認だ」
彼は、引き出しから、冒険者ギルドで見たものとよく似た、透明な水晶玉を取り出した。
「この水晶に、少しだけ魔力を流し込んでもらえるかね?」
「はい」
冒険者ギルドでの登録時と同じように、私は水晶玉にそっと手をかざす。
ほんの少しだけ、体の中の何かを送るイメージをすると、水晶玉は、ぽわん、と淡い白色の光を放った。
バルガスさんは、その光が収まるのを待って、もう一つの引き出しから、一枚の、まだ何も書かれていない銅色の金属カードを取り出す。
そして、申請書と光る水晶玉の上に、そのカードをかざした。
すると、カードの表面に、まるでインクが染み込んでいくかのように、するすると文字が浮かび上がってきた。
(おお、こっちも魔法のカードプリンター方式なのね。セキュリティばっちり!)
私が異世界の技術に一人感心していると、バルガスさんは出来上がったばかりのカードを手に取り、私に厳かに差し出した。
「ようこそ、コトリ君。今日から君も、我々ハルモニア商業ギルドの一員だ」
差し出されたのは、冒険者ギルドカードと同じくらいの大きさの、銅色のカードだった。
表面には、商業ギルドの紋章である天秤のマークと、そして、『ヤマネコ商会 代表 ヤマネ・コトリ』という文字が、くっきりと刻まれている。
私は、そのカードをしっかりと受け取った。
ひんやりとした、金属の感触。
(これで、二枚目か……)
冒険者ギルドのカードが、この世界で安全に活動するためのパスポートだったとしたら、この商業ギルドのカードは、私の本業である『ビジネス』を行うための許可証 (ライセンス)みたいなものね。
これで私も、ただ薬草を採るだけの冒険者見習いじゃなく、自分の商会を背負ってビジネスをする、正真正銘の『商人』としての一歩を踏み出せたんだ。
(よし、いい感じ! これで、私の快適なスローライフ計画も、また一歩前進ね!)
私は、そんな現実的な満足感を胸に、にっこりと微笑んで、その大切なカードを四次元バッグに大事にしまい込んだ。
(ふぅ、なんとかなったわね。しかも、銀貨1枚儲かっちゃった! ラッキー! それにしても、このおじさん……。敵に回すと厄介そうだけど、味方につければ、これ以上ないくらい頼もしい存在になりそうだわ。よし、今後の重要攻略対象として、リストアップしておこう!)
私の脳内の顧客リストに、記念すべき一人目の、超優良顧客候補が登録された瞬間だった。
用件が全て終わったのを確認し、私はソファから立ち上がる。
「本日は、お忙しい中お時間をいただき、誠にありがとうございました。バルガスさんからのご期待に沿えるよう、精一杯頑張ります」
もう一度、今度は商人として、きっちりと礼を尽くす。前世で叩き込まれた、ビジネスの基本だ。
私のその姿を見て、バルガスさんは、今日一番楽しそうな、実に満足げな笑みを浮かべた。
「ああ、期待しているとも、コトリ君。君の『ヤマネコ商会』の最初の客になる日を、楽しみに待っているよ」
温かい、しかし商人の鋭さも失わないその言葉に見送られ、私とコロは、商業ギルドの建物を後にし、再びハルモニアの喧騒の中へと歩み出したのだった。
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