神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくり!~

幸せのオムライス

文字の大きさ
123 / 132
第二章 ヤマネコ商会、爆誕!:激安の幽霊屋敷と二人の看板娘

第123話 素敵な店舗が完成! でも……肝心の人手が足りません!

しおりを挟む
 続いて、私の戦場であり、商品の生産拠点となる厨房へ。
 ここは効率重視だ。

『業務用ステンレス作業台(幅120cm) 15,000P』×2
『大型寸胴鍋(30L・ステンレス) 8,000P』×2
『製菓用オーブン天板 2,000P』×5

  古ぼけた木の調理台を撤去し、ピカピカのステンレス作業台を設置する。
  壁にはフックを取り付け、お玉やフライ返しなどの調理器具を使いやすく並べる。

 さらに、殺風景だった店内の壁には、温かみのあるクリーム色の壁紙を貼り、窓にはチェック柄のカフェカーテンを取り付ける。
 仕上げに、入り口のドアに『OPEN』の木製プレートを掛ければ……。

「できた……! どこからどう見ても、お洒落な街の雑貨屋さん兼お菓子屋さんだ!」

 カビ臭かった廃墟の面影は、もはやどこにもない。
 ここはもう、立派な『ヤマネコ商会 ハルモニア本店』だ。

 私はカウンターの中に立ち、満足げに店内を見渡す。
 ハードウェア(店舗)は、これで完璧に整った。

 だが、ここで私はある重大な事実に直面し、深い溜息をつくことになる。

「……これ、私一人で回すの、絶対無理よね」

 そう。箱はできた。商品はある。
 だが、ソフトウェア――つまり、この店を動かす「人」がまだ足りていないのだ。

 厨房でジャムを煮込みながら、店頭で接客をして、会計をして、品出しをする?
 私一人と、日雇いのリックだけじゃ、オープンの日にパンクするのは目に見えている。
 影分身でも使えない限り、私のスローライフは過労死ライフへと一直線だ。

「求人……出さなきゃ」

 私はカウンターで頬杖をつき、覚悟を決める。
 お金ならある。場所もある。
 あとは、一緒に働いてくれる「仲間」を見つけるだけだ。

 私は【異世界インターネット接続 Lv.2】のウィンドウを開き、検索窓にキーワードを打ち込んだ。

『ハルモニア 店舗店員 平均賃金』

 ポチッとな。
 表示された検索結果によると、この街の店員の平均的な日給は『大銅貨3枚~4枚(300~400リント)』程度らしい。

 住み込みや食事付きだとしても、大銅貨5枚が関の山か。

(なるほどね。……だったら、圧倒的な差をつけてやるわ!)

 私はほくそ笑むと、羊皮紙にサラサラと求人票を書き上げた。

『ヤマネコ商会 オープニングスタッフ募集!』
『年齢・経験不問。やる気と笑顔重視』
『待遇:週休二日、一日八時間労働。美味しいまかない付き』
『給与:日給 銀貨1枚~(能力により昇給あり)』

 私は、とびきりの好条件を書き連ねた求人票を、早速、店の表に貼り出した。

 ◇

 それから、三日が過ぎた。

 この間、私はまさに目が回るような忙しさだった。

 まずは材料の確保だ。
 主力商品の『妖精の宝石ジャム』『森の恵みクッキー』『安らぎのハーブティー』に使う『森苺』や『森の恵み』、そして『安らぎの葉』は、現地調達しなきゃ意味がない。

 もちろん、似たような果物やナッツを通販で揃えることもできる。
 でも、それじゃあ「原価」がかかってしまう。森で採れば、メインの材料費はタダ。これぞ究極のコスト削減!

 それに、『森の恵み(この世界のクルミ)』という名前の木の実を使っているから『森の恵みクッキー』なわけで、通販のクルミを使ってしまったら、なんだかお客さんを騙しているような気分になるしね。
 まあ、『森の恵み』なんて一般名詞っぽいから問題ないとは思うけど、そこは私のこだわりというか、気分の問題。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない

葉泪秋
ファンタジー
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー) ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。 神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。 そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。 ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。 早く穏やかに暮らしたい。 俺は今日も、規格外に育った野菜を手、皆の姿を眺めている。 【毎日18:00更新】 ※表紙画像はAIを使用しています

記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】

かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。 名前も年齢も住んでた町も覚えてません。 ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。 プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。 小説家になろう様にも公開してます。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。 退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた! 私を陥れようとする兄から逃れ、 不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。 逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋? 異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。 この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

処理中です...