神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくり!~

幸せのオムライス

文字の大きさ
133 / 159
第二章 ヤマネコ商会、爆誕!:電力革命! 魅惑の家電と至福のバスタイム

第133話 最強のDIY! 無資格ですが『電気工事』も生活魔法で完璧です

しおりを挟む
 さらに、せっかく電気が通るなら、私のQOL(生活の質)を上げるアイテムも欲しい。

『マイナスイオン ヘアドライヤー(大風量・速乾タイプ) 25,000P』 

 ドライヤーは必須だ。魔法で乾かすのもいいけど、やっぱり風でサラサラにしたい。

 そしてタブレット! これがあれば、ベッドでゴロゴロしながら動画サイトや電子書籍を楽しめる。これぞスローライフの神器!

 私は検索窓に『タブレット』と入力する。

 すると、検索結果の一番上に、驚くべき商品が表示された。

『【異世界対応】高耐久タブレット(10インチ・128GB) 9,800P』

「……えっ、きゅうせん、はっぴゃくポイント!?」

 私は思わず二度見した。
 普通のタブレットでも数万円はするのに、1万円を切る!?
 しかも商品名には『異世界対応』の文字。

「異世界対応ってことは……つまり、私のスキル【異世界インターネット接続】と連動して、Wi-Fiとかなくても魔法的な何かで勝手にネットに繋がるってことよね!? だからこその『異世界対応』よね!?」

 通信契約もルーターも不要で、端末代だけでネットし放題なら、こんなにお得な買い物はない。破格なんてレベルじゃない。価格設定ミスを疑うレベルだ。

 これは買いだ! 即決だ!
 私は震える指でカートに追加しようとして――ふと、商品ページの下にある『この商品を買った人はこんな商品も買っています』という欄が目に入る。

 どれどれ……。一応確認しておくか。

『異世界接続Wi-Fiルーター(スキル連動型・永年無料プラン付き) 500,000P』

(……ご、ごじゅうまん!?)

 私は目を剥いた。
 普通なら数千円で買えるルーターが、桁が二つも違う!
 嫌な予感がして、慌てて9,800ポイントのタブレットの商品説明欄をスクロールする。
 そこには、小さな、しかし残酷な文字でこう書かれていた。

『※本製品単体ではインターネット接続はできません。ネットワーク機能をご利用の際は、別途「異世界接続Wi-Fiルーター」が必要です』
『※利用できるアプリや機能等は、購入者のインターネット接続スキルと連動します』

「……なるほどね。完全に理解したわ」

 私は天を仰ぐ。
 確かに、異世界対応ではある。でも、「本体(タブレット)は激安ですよ~」って誘っておいて、必須となるインフラ機器(Wi-Fiルータ)でガッツリ回収する。
 これ、プリンターとインクの関係と一緒だわ! あるいは、本体タダ同然で配って通信費で毟(むし)り取る携帯ショップのやり口!

 うーん、これは……。

「高い……高すぎるわ……!」

 私は頭を抱える。50万ポイントあれば、美味しいものが山ほど買える。
 でも、いつもの半透明のウィンドウで動画や電子書籍を見るのは、背景が透けて見にくいし、目が疲れるのよね。
  物理的な高画質な画面で、寝転がって見たい……! その欲望には抗いがたい魅力がある。

(……待てよ?)

 私の脳内計算機が作動する。
 今、私は「サブスクボックス」を4つ契約している。
 ということは、特典の「ポイント20%還元」が適用されるはずだ。
 50万ポイントの20%は……10万ポイント!
 つまり、実質40万ポイント。

「……うん、必要経費ね! これは将来への投資だ!」

 自分に都合のいい言い訳を叫び、私は震える指でカートに追加した。
 これで、この家はネット完備のスマートハウスになるのだから、安いものよ!

「よし、まとめて……ポチッとな!」

 空間が歪み、次々と届く最新家電と資材たち。

「よし、これね。あと、工事用の部材も……」

 さあ、ここからが一番の難関、「電気工事」だ。
 LEDシーリングライトは、『異世界用・電力供給ユニット』から延長コードを這わせて繋げれば電気はつくような気がする。でも、せっかくの素敵なお店に、無骨なコードがだらんと垂れ下がっているのは美しくない。

(どうせなら、壁の中を通してスッキリ配線したいわよね。……でも、やり方が分からないわ)

 私はすぐに【検索】を開く。分からないことはネットで検索。現代人の基本スキルだわ!

 検索ワード:『天井照明 配線 DIY』

「ふむふむ……なるほど。『VVFケーブル』っていうのを使って、『引掛シーリング』と電源を繋げばいいのね」

 画面に出てきた配線図を眺める。
 本来なら、被覆を剥いて、芯線を差し込んで……という専門的な作業が必要らしい。そして何より、日本では『電気工事士』の資格がないとやってはいけない作業だ。

 でも、私にはチートがある。
 知識さえあれば、あとは魔法がなんとかしてくれる!

 私は必要な部材をカートに追加する。

『VVFケーブル(2.0mm-2心・100m巻) 12,000P』
『角型引掛シーリングボディ(5個セット) 1,000P』 
『パ○ソ○ック製 電源プラグ(10個セット) 2,000P』 

「ポチッとな!」

 空間が歪み、次々と届く最新家電と資材たち。
 私は、『異世界用・電力供給ユニット』の親機のコンセントと、天井を見比べる。
 イメージするのは、壁の裏を通って天井裏へ抜け、シーリングボディへと繋がる完璧な配線ルート。

「……無資格? 漏電? 知らない言葉ですね。ここは異世界、日本の法律は適用外だ!」

 私は高らかに宣言する。

 ……いや、待って。法律はともかく、「漏電」は物理現象だわ。異世界だろうが火事になったら洒落にならない。

(で、でも、きっと大丈夫! 私の【生活魔法 Lv.99】は伊達じゃないはず! 信じてるわよ、私のチート!)

 私は一瞬の不安を振り払い、魔法を発動する。

「配線、接続、隠蔽! プロ顔負けに完璧に仕上がりなさい! ……《工事》ッ!!」

 シュバババッ!

 VVFケーブルが蛇のように壁の中へと潜り込み、一階と二階、それぞれの天井中央に引掛シーリングがガッチリと設置された。
 コンセント側には電源プラグが装着され、親機と子機にカチリと接続される。
 本来なら電工ペンチで汗を流す工程が、わずか数秒。物理法則も日本の法律も超越した、最強のDIYだ。

「ふぅ……。念のため、確認ね。《診断》!」

 私は壁の中の配線に向けて手をかざす。
 すると、目の前に見慣れた半透明のウィンドウが、ポンッという効果音と共にポップアップした。

『接続状態:正常』
『絶縁処理:完璧』
『漏電リスク:なし』
『総合評価:S(プロ顔負け)』

「よし、オールグリーン! 完璧!」

 そこに、まばゆいばかりの大型LEDシーリングライトをカチッとはめ込む。
 そして、スイッチオン!

 カッッッ!!!

 閃光。
 薄暗かった店内が、真昼……いや、真夏の日差しの下のように白く照らし出された。
 部屋の隅の埃どころか、空気中の塵まで見えそうな明るさだ。

「ふーっはっはっは! 見たか! これが科学の光だ!」

 私は高笑いする。

「コロ、見て! これが『冷蔵庫』、こっちが『電子レンジ』だよ!」

『わーい! 箱が光ってる! 涼しい!』

 冷蔵庫の冷気にコロも大喜びだ。
 これなら……。

「これなら、もう安心ね」

 私は、煌々と輝くシーリングライトを見上げて、ふふんと鼻を鳴らす。

 幽霊? いるわけないじゃない。
 暗闇や薄暗さが人間の不安感を煽り、脳が勝手に幻覚や幻聴を作り出しているだけ。科学的に言えば「シミュラクラ現象」や「パレイドリア効果」の一種なのだ(さっき、『異世界インターネット接続』で調べた!)。
 でも、この圧倒的な光量があれば、そんな脳の誤作動も起こりようがない。

 それに、もしまた変な物音がしても、枕元のリモコンをポチッと押せば、一瞬で真昼の明るさだ。
 ネズミだろうが泥棒だろうが、光で照らし出して、物理的な原因を即座に特定してやるわ。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~

はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。 病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。 これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。 別作品も掲載してます!よかったら応援してください。 おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。

子ドラゴンとゆく、異世界スキル獲得記! ~転生幼女、最強スキルでバッドエンドを破壊する~

九條葉月
ファンタジー
第6回HJ小説大賞におきまして、こちらの作品が受賞・書籍化決定しました! ありがとうございます! 七歳の少女リーナは突如として前世の記憶を思い出した。 しかし、戸惑う暇もなく『銀髪が不気味』という理由で別邸に軟禁されてしまう。 食事の量も減らされたリーナは生き延びるために別邸を探索し――地下室で、ドラゴンの卵を発見したのだった。 孵化したドラゴンと共に地下ダンジョンに潜るリーナ。すべては、軟禁下でも生き延びるために……。 これは、前を向き続けた少女が聖女となり、邪竜を倒し、いずれは魔王となって平和に暮らす物語……。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

グラサン幼女の異世界とらべるっ! ~最強の【魔眼】を宿す転生幼女は、もふかわ神獣を連れてスローライフな旅路を楽しみます~

空戯ケイ
ファンタジー
社畜OL、水城愛璃(みずきあいり)は、女神のうっかりミスにより25歳の若さで死んだ。 お詫びとして女神が提案したのは、オッドアイの幼女ボディへの転生。 そうして幼女の姿で異世界転生を果たしたアイリだったが、 特異体質により『感情が高ぶると暴発する魔眼』が宿っていることが発覚! しかも両目!? それを封じるため、女神から与えられたユニークスキルは、『神のサングラス』。 このサングラスをかければ、魔眼の暴発を抑えられるらしいけど……常にグラサンかけてる幼女とか怪しすぎじゃない!? だけど、とある"激レア魔道具"があれば 、なんと魔眼を完治できるらしい。 ならばその魔道具を手に入れるため、異世界を巡るしかないっ! さらに旅の道すがら、もふもふフェンリルや忍者少女、特異スライムを仲間にし、珍道中はさらに加速していって――!! まったりのんびりをモットーに、たまに魔物や刺客に襲われちゃう。 【グラサン幼女】の破天荒な異世界旅が始まる! ※更新は不定期です。

僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜

犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。 この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。 これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり
ファンタジー
20歳で事故に遭った下門快斗は、目を覚ますと――― “塩しか存在しない世界”に転生していた。 前世の記憶を持ったまま生まれ変わった少年、カイト・ブラウン・マーシュ。 塩だけの世界に少しずつ調味料を足し、沖縄風の料理を作り、仲間たちと笑い合い、小さな領地を発展させていく日々。 家族に愛され、周囲に愛され、穏やかに育っていく―― はずだった。 5歳の誕生日。 王都でカイトを待っていたのは、 300年前の“稀人”との遺物、 王太子妃を巡る陰謀、 そして王家を揺るがす思惑。 これは、ただのスローライフでは終わらない。 食は人を変え、 人は国を変え、 やがて世界の均衡さえ動かしていく。 グルメ×領地発展×国家ドラマ 愛に包まれて育った少年が 世界の“調和”を変えてしまう物語。

処理中です...