神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくり!~

幸せのオムライス

文字の大きさ
146 / 159
第二章 ヤマネコ商会、爆誕!:電力革命! 魅惑の家電と至福のバスタイム

第146話 湯上がりは『フルーツ牛乳』で決まり! 腰に手を当てて飲み干しましょう

しおりを挟む
「さあ、腰に手を当てて! 一気に飲みましょう!」

「こ、こう?」

 三人が並んで、腰に手を当てる。
 そして、冷たい瓶の蓋を開け、グイッ!

「……んんっ!」
「……ぷはーっ!」

「お、おいしぃぃぃ……! 体はポカポカなのに、喉は冷たくて、甘くて……!」
「果物の味と、ミルクのまろやかさが……染み渡ります……!」

 二人が至福の表情で空になった瓶を見つめる。
 私も最後の一滴まで飲み干して、満足げに息を吐いた。

「最高……。これぞ文明の味ですね!」

 コロも足元で、自分用のお皿に入ったヤギミルクをぺろぺろと舐めている。

「コトリちゃん、本当にありがとう。こんな幸せなお風呂、初めてだったわ」
「……一生、ついていきます」

 二人の言葉に、私は照れくさく笑う。
 ピカピカの髪と、ツヤツヤの肌。そして何より、心からの笑顔。
 それを守るためなら、多少の出費なんて安いものだ。

 ふと、壁掛け時計(通販)を見ると、時刻は午後7時を回ったところだ。
 外はすっかり暗くなっているけれど、まだ街の家々に夕食の明かりが灯っている時間帯だ。

「あ、もうこんな時間! お父さんとお母さんが心配しちゃうわ。そろそろ帰らないと」

 リアちゃんが慌てて立ち上がる。

「そうですね。……体はポカポカで、肌はツルツル。今日は家に帰っても、幸せな気持ちのまま眠れそうです」

「二人とも、暗いから気をつけて帰ってくださいね! 明日もまた、よろしくお願いします!」

 私は二人を店の玄関まで見送る。

「はい! また明日、店長!」
「おやすみなさい、コトリちゃん」

 手を振って帰っていく二人の背中からは、湯上がりの石鹸の香りがふわりと漂っていた。
 それを見送りながら、私は心地よい夜風を胸いっぱいに吸い込む。

 こうして、ヤマネコ商会の賑やかで温かい夕暮れ時は、穏やかに過ぎていくのだった。

 ◇

 開店から一週間。

 最初はまばらだった客足も、接客と商品の質の高さ、そして「幽霊屋敷が綺麗になった」という噂が口コミで広がり、今では一日中お客さんが途絶えない人気店となった。
 とはいえ、露店の時のような「戦場」ではない。
 店内にはゆったりとした時間が流れ、お客様は買い物を楽しみ、スタッフは笑顔で対応する。
 理想的な繁盛ぶりだ。

 何より頼もしかったのは、ミアちゃんの働きぶりだ。
 元々計算が得意だった彼女だが、この一週間で接客や袋詰めとの同時並行にも完全に慣れ、今では私より手際よくお会計をこなしている。
 当初は念のため私もカウンターに入っていたけれど、これならもう任せても大丈夫そうだ。
 リアちゃんも、接客の合間に手が空けば会計のフォローに入ってくれるため、お客様をお待たせすることもない。

 つまり――私がカウンターに張り付いている必要は、もうなくなったのだ!

(ふふふ……製造は《調理》魔法で一瞬だし、日中の販売は優秀なスタッフにお任せ。売上計算などの店長業務さえやれば、あとは自由時間! 私が目指していた『オーナーとしての優雅なスローライフ』が、いよいよ現実味を帯びてきたわ!)

 そんな、経営が軌道に乗ったことを確信したある日の夜。

 私は店の扉に『CLOSE』の札をかけると、片付けをしていた三人に声をかけた。

「皆さん、お疲れ様です! 昨日伝えておいた通り、今日は夕飯を食べていってくださいね。ささやかですけど、『歓迎会』をしますよ!」
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~

はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。 病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。 これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。 別作品も掲載してます!よかったら応援してください。 おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。

子ドラゴンとゆく、異世界スキル獲得記! ~転生幼女、最強スキルでバッドエンドを破壊する~

九條葉月
ファンタジー
第6回HJ小説大賞におきまして、こちらの作品が受賞・書籍化決定しました! ありがとうございます! 七歳の少女リーナは突如として前世の記憶を思い出した。 しかし、戸惑う暇もなく『銀髪が不気味』という理由で別邸に軟禁されてしまう。 食事の量も減らされたリーナは生き延びるために別邸を探索し――地下室で、ドラゴンの卵を発見したのだった。 孵化したドラゴンと共に地下ダンジョンに潜るリーナ。すべては、軟禁下でも生き延びるために……。 これは、前を向き続けた少女が聖女となり、邪竜を倒し、いずれは魔王となって平和に暮らす物語……。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

グラサン幼女の異世界とらべるっ! ~最強の【魔眼】を宿す転生幼女は、もふかわ神獣を連れてスローライフな旅路を楽しみます~

空戯ケイ
ファンタジー
社畜OL、水城愛璃(みずきあいり)は、女神のうっかりミスにより25歳の若さで死んだ。 お詫びとして女神が提案したのは、オッドアイの幼女ボディへの転生。 そうして幼女の姿で異世界転生を果たしたアイリだったが、 特異体質により『感情が高ぶると暴発する魔眼』が宿っていることが発覚! しかも両目!? それを封じるため、女神から与えられたユニークスキルは、『神のサングラス』。 このサングラスをかければ、魔眼の暴発を抑えられるらしいけど……常にグラサンかけてる幼女とか怪しすぎじゃない!? だけど、とある"激レア魔道具"があれば 、なんと魔眼を完治できるらしい。 ならばその魔道具を手に入れるため、異世界を巡るしかないっ! さらに旅の道すがら、もふもふフェンリルや忍者少女、特異スライムを仲間にし、珍道中はさらに加速していって――!! まったりのんびりをモットーに、たまに魔物や刺客に襲われちゃう。 【グラサン幼女】の破天荒な異世界旅が始まる! ※更新は不定期です。

僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜

犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。 この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。 これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり
ファンタジー
20歳で事故に遭った下門快斗は、目を覚ますと――― “塩しか存在しない世界”に転生していた。 前世の記憶を持ったまま生まれ変わった少年、カイト・ブラウン・マーシュ。 塩だけの世界に少しずつ調味料を足し、沖縄風の料理を作り、仲間たちと笑い合い、小さな領地を発展させていく日々。 家族に愛され、周囲に愛され、穏やかに育っていく―― はずだった。 5歳の誕生日。 王都でカイトを待っていたのは、 300年前の“稀人”との遺物、 王太子妃を巡る陰謀、 そして王家を揺るがす思惑。 これは、ただのスローライフでは終わらない。 食は人を変え、 人は国を変え、 やがて世界の均衡さえ動かしていく。 グルメ×領地発展×国家ドラマ 愛に包まれて育った少年が 世界の“調和”を変えてしまう物語。

処理中です...