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「うっす、モツナベー! 今日はボスネロピーを倒しに行くっすよ!」
いつも元気いっぱい。
可愛らしい少女エルフことミルクは、心地良い風が吹く草原のなかを歩いていた。ふわふわと綿毛が浮遊し、なんとも幻想的な景色が広がっている。
【 コーデリア草原地帯 南 】
ミルクの隣を歩く巨乳の女剣士ことモツナベは、
「何か素材でも欲しいのか?」
と聞き返す。
ミルクは弓をいじりながら答えた。
「ボスネロピーの蔓が欲しいっす! 弓を強化したいっすから」
「なるほど……だけどボスネロピーの討伐推奨レベルは20だ、俺たちのレベルは18だから苦戦するぜ?」
モツナベは、ううむ、と難しい顔をして腕を組む。
にしし、と笑うミルクはピースサインをつくって、
「今の僕たちなら勝てるっす!」
と自信満々に言う。
たしかにな、とモツナベは思った。
これまでミルクとともに旅をして、あらゆる強敵を倒してきた。
しかしボスネロピーだけは違った。レベルが違いすぎたのだ。
この魔物は、メインクエストの序盤に遭遇し、勝てないとわかり逃げた相手だった。当時のミルクとモツナベのレベルは8、悔しさよりも恐ろしかった思いがある。
恐ろしい植物の魔物、ボスネロピー。
モツナベは、ぐっと双剣を握りしめ、
「よーし、リベンジするかー!」
と叫んだ。
一方そのころ、ツッチーは……。
「毒草が2つで60ポイント、しびれ草が2つで40ポイント……」
あはは、また一文無しになっちゃった。
しかしダガーにエンチャントをつけて、魔物を簡単に倒すためだ。
さっき道具屋の店主が、
『作業台が工房にあるから行ってみな」
と教えてくれた。早速、ダガーにエンチャントをつけに行くか。
ふたたび、ボビーの工房に入る。
「ここが作業台か、ノコギリ、ハンマー、すり鉢、筆……いろいろあるな」
冒険者が自由に使える作業台がある。
俺の他にも何人かいて、みんな真剣に武器や防具にエンチャントをつけていた。
ここで、ふと疑問に思った。
「冒険者、少なすぎん?」
プロテルのプレイヤーは、世界で5000万人もいるはずなのに、なぜこれだけしかいないんだ?
そんなことを思いながら、ダガーに毒をぬる。
残りの毒草もすり鉢で潰し、アイテムボックスに入れておこう。
「うーん、すげぇ禍々しい色をしている。舐めたら死ぬだろうな」
しびれ草も同じように潰し、2つアイテムボックスに保管。
完全に暗殺者だな、俺……。
はっきり言おう。俺に格闘技センスはない。だから魔法使いを選択している。
昔のゲームはコントローラーがあって、反射神経と指先の器用さなどのゲームセンスで何とかなった。
しかしVRMMOになって変わった。
脳波でアバターを動かすのだ。
よって、格闘技センスほど自分の頭脳に左右されるものはない。つまり、現実世界で空手や剣道などの戦闘スキルを持っていれば、そのまま仮想世界にも役立つ、というわけだ。
思い出すのは、ヴェリタス。
美しく踊るように魔物を斬り裂き、鮮やかな抜刀術でボスゴブリンを倒していた。
「リアルでも強いんだろうな……」
さて、魔物を倒しに行くか。
作業台を後にし、工房から出るときボビーから、
「銃の設計図、よろしくな!」
と言われた。
「オッケー!」
と元気よく答え、太陽が照りつける街へと出る。
仮想世界の時計は、15時あたりをさしていた。
「夜になると魔物が強くなる……早めにレベルあげしよう」
急いで噴水広場に行き、マーキングを選択して移動する。
【 コーデリア草原地帯 東 】
本当に便利だ。
一瞬で草原地帯に到着した。見覚えのある草木と地形。たしか、あの辺りでカップル冒険者と出会ったんだっけ。あいつら、うまくやってるかな。
「さてと、魔物を倒して俺もレベル5にしよう」
草原を散策する。というか、さんぽだな。
うーん、天気が良くて気持ちいいー!
都会暮らしだから、自然のなかを歩けるのは嬉しい。仮想世界だけど。
「お、魔物発見」
ゴブリンがいる。
まだこちらに気づいていない。
腰を落とし、ゆっくりとゴブリンの背後に近づく。よし、この辺りでいいだろう。
「 石を砂に変える魔法 サブリム!」
魔法の詠唱にも慣れてきた。
狙いを定めれば、好きなところに砂の穴が作れる。
名づけて『アリ地獄』こいつにハマれば抜け出せない。
地面、地中の石や砂利を、もっとサラサラな砂に変えることで、根が生えている草ごと砂の穴と化す。
「あとは背の高い草のなかに俺は隠れて……」
拾ってきた石をゴブリンに投げつける。っぽい!
グギギ!?
ビクッとしたゴブリンは、こちらを振り向いた。
しかし何も発見できず、不思議に思っている。そして、こちらに近づいてくる。
よし、うまく行ったぞ。そのまま歩いてきて……。
グギャァァアア!
ゴブリンは砂の穴にハマった。
もがき、苦しんでいる。必死で装備している棍棒で俺のこと殴ろうとするが、絶対に届くわけない。今、楽にしてやる。
毒をエンチャントしておいたダガーを取り出し、ゴブリンの後頭部を切りつける。
「えいっ!」
ダメージ10はいった。
さらに、毒のおかげでダメージが追加される。
100
100
100
グフッ!
ゴブリンは血を吐いて消滅した。
経験値とポイントが入る。
「楽勝だな……これなら戦闘が苦手な俺でも、簡単に魔物が倒せるぞ!」
よし、これを繰り返そう。
草原を散策し、ゴブリンを発見。
砂穴にハメて、ダガーで毒殺。
スライムを発見。
砂穴にハメて、ダガーで毒殺。
植物の魔物ネロピーを発見。
砂穴にハメて、ダガーで毒殺。
しばらく繰り返していると、ダガーの毒の効果がなくなったのでアイテムボックスから毒を取り出す。作業台がないので、直接、ビン詰めされた毒をダガーにふりかけた。そして、ふたたび魔物を砂穴にハメて毒殺する。気づけば俺のレベルは6になっていたが、戦闘が面白くてやめられない。
「サブリム!」
あれ? 詠唱しても魔法が発動しない。
魔力が底をついたらしい。
「……」
倒そうと思っていた魔物を放置し、辺りを散策する。
すると不思議な光を放つ地面を発見。緑色に輝く鉱石が地面から露出していた。
【 魔力のエレメント 触れると魔力を回復します 』
そのようなゲームの解説が出る。
そっと手をかざしてみた。身体が光に包まれる。
ぽわわん
可愛らしい効果音とともに、俺の魔力は完全回復した。
「何これ、面白い!」
魔力が尽きたら、ここで回復すればいい。
るんるんって感じで、穴ハメを繰り返す。
「ん? 暗くなってきたな……」
いつしか太陽は傾き、西の空が赤くなっていた。
周辺は高い木が生え、朽ち果てた城壁が点々と線を引くように森の方へと伸びている。さらに森の奥の方で、ひょこりと顔を出しているのは見覚えのある建物『テンプルム城』があった。
「ふーん、ここは城の裏側ってことか……おや?」
突然、森のなかで木々が倒れ、鳥が飛び出してきた。
キンキン!
剣のぶつかる激しい音が響く。
他の冒険者が戦闘しているようだ。気になる。近づいてみよう。テンプルム城の方からだ。木々がなぎ倒される音だと思っていたら、それは間違いで、魔物の触手が木の枝だったようだ。植物の魔物ネロピー、それのデカいやつがいる!
【 ボスネロピー 】
「お! キミたち!」
「げ……仮面男」
「エグっ!」
戦闘していた冒険者は、なんとモツナベとミルク。
俺のことを見て驚いているが、それどころではない!
ボスネロピーの枝分かれした不気味な触手が、ヌルヌルと彼女たちの肉体に絡みつき身動きを取れなくしているのだった。ん? 彼女たち? 中身は男だったか……。
いつも元気いっぱい。
可愛らしい少女エルフことミルクは、心地良い風が吹く草原のなかを歩いていた。ふわふわと綿毛が浮遊し、なんとも幻想的な景色が広がっている。
【 コーデリア草原地帯 南 】
ミルクの隣を歩く巨乳の女剣士ことモツナベは、
「何か素材でも欲しいのか?」
と聞き返す。
ミルクは弓をいじりながら答えた。
「ボスネロピーの蔓が欲しいっす! 弓を強化したいっすから」
「なるほど……だけどボスネロピーの討伐推奨レベルは20だ、俺たちのレベルは18だから苦戦するぜ?」
モツナベは、ううむ、と難しい顔をして腕を組む。
にしし、と笑うミルクはピースサインをつくって、
「今の僕たちなら勝てるっす!」
と自信満々に言う。
たしかにな、とモツナベは思った。
これまでミルクとともに旅をして、あらゆる強敵を倒してきた。
しかしボスネロピーだけは違った。レベルが違いすぎたのだ。
この魔物は、メインクエストの序盤に遭遇し、勝てないとわかり逃げた相手だった。当時のミルクとモツナベのレベルは8、悔しさよりも恐ろしかった思いがある。
恐ろしい植物の魔物、ボスネロピー。
モツナベは、ぐっと双剣を握りしめ、
「よーし、リベンジするかー!」
と叫んだ。
一方そのころ、ツッチーは……。
「毒草が2つで60ポイント、しびれ草が2つで40ポイント……」
あはは、また一文無しになっちゃった。
しかしダガーにエンチャントをつけて、魔物を簡単に倒すためだ。
さっき道具屋の店主が、
『作業台が工房にあるから行ってみな」
と教えてくれた。早速、ダガーにエンチャントをつけに行くか。
ふたたび、ボビーの工房に入る。
「ここが作業台か、ノコギリ、ハンマー、すり鉢、筆……いろいろあるな」
冒険者が自由に使える作業台がある。
俺の他にも何人かいて、みんな真剣に武器や防具にエンチャントをつけていた。
ここで、ふと疑問に思った。
「冒険者、少なすぎん?」
プロテルのプレイヤーは、世界で5000万人もいるはずなのに、なぜこれだけしかいないんだ?
そんなことを思いながら、ダガーに毒をぬる。
残りの毒草もすり鉢で潰し、アイテムボックスに入れておこう。
「うーん、すげぇ禍々しい色をしている。舐めたら死ぬだろうな」
しびれ草も同じように潰し、2つアイテムボックスに保管。
完全に暗殺者だな、俺……。
はっきり言おう。俺に格闘技センスはない。だから魔法使いを選択している。
昔のゲームはコントローラーがあって、反射神経と指先の器用さなどのゲームセンスで何とかなった。
しかしVRMMOになって変わった。
脳波でアバターを動かすのだ。
よって、格闘技センスほど自分の頭脳に左右されるものはない。つまり、現実世界で空手や剣道などの戦闘スキルを持っていれば、そのまま仮想世界にも役立つ、というわけだ。
思い出すのは、ヴェリタス。
美しく踊るように魔物を斬り裂き、鮮やかな抜刀術でボスゴブリンを倒していた。
「リアルでも強いんだろうな……」
さて、魔物を倒しに行くか。
作業台を後にし、工房から出るときボビーから、
「銃の設計図、よろしくな!」
と言われた。
「オッケー!」
と元気よく答え、太陽が照りつける街へと出る。
仮想世界の時計は、15時あたりをさしていた。
「夜になると魔物が強くなる……早めにレベルあげしよう」
急いで噴水広場に行き、マーキングを選択して移動する。
【 コーデリア草原地帯 東 】
本当に便利だ。
一瞬で草原地帯に到着した。見覚えのある草木と地形。たしか、あの辺りでカップル冒険者と出会ったんだっけ。あいつら、うまくやってるかな。
「さてと、魔物を倒して俺もレベル5にしよう」
草原を散策する。というか、さんぽだな。
うーん、天気が良くて気持ちいいー!
都会暮らしだから、自然のなかを歩けるのは嬉しい。仮想世界だけど。
「お、魔物発見」
ゴブリンがいる。
まだこちらに気づいていない。
腰を落とし、ゆっくりとゴブリンの背後に近づく。よし、この辺りでいいだろう。
「 石を砂に変える魔法 サブリム!」
魔法の詠唱にも慣れてきた。
狙いを定めれば、好きなところに砂の穴が作れる。
名づけて『アリ地獄』こいつにハマれば抜け出せない。
地面、地中の石や砂利を、もっとサラサラな砂に変えることで、根が生えている草ごと砂の穴と化す。
「あとは背の高い草のなかに俺は隠れて……」
拾ってきた石をゴブリンに投げつける。っぽい!
グギギ!?
ビクッとしたゴブリンは、こちらを振り向いた。
しかし何も発見できず、不思議に思っている。そして、こちらに近づいてくる。
よし、うまく行ったぞ。そのまま歩いてきて……。
グギャァァアア!
ゴブリンは砂の穴にハマった。
もがき、苦しんでいる。必死で装備している棍棒で俺のこと殴ろうとするが、絶対に届くわけない。今、楽にしてやる。
毒をエンチャントしておいたダガーを取り出し、ゴブリンの後頭部を切りつける。
「えいっ!」
ダメージ10はいった。
さらに、毒のおかげでダメージが追加される。
100
100
100
グフッ!
ゴブリンは血を吐いて消滅した。
経験値とポイントが入る。
「楽勝だな……これなら戦闘が苦手な俺でも、簡単に魔物が倒せるぞ!」
よし、これを繰り返そう。
草原を散策し、ゴブリンを発見。
砂穴にハメて、ダガーで毒殺。
スライムを発見。
砂穴にハメて、ダガーで毒殺。
植物の魔物ネロピーを発見。
砂穴にハメて、ダガーで毒殺。
しばらく繰り返していると、ダガーの毒の効果がなくなったのでアイテムボックスから毒を取り出す。作業台がないので、直接、ビン詰めされた毒をダガーにふりかけた。そして、ふたたび魔物を砂穴にハメて毒殺する。気づけば俺のレベルは6になっていたが、戦闘が面白くてやめられない。
「サブリム!」
あれ? 詠唱しても魔法が発動しない。
魔力が底をついたらしい。
「……」
倒そうと思っていた魔物を放置し、辺りを散策する。
すると不思議な光を放つ地面を発見。緑色に輝く鉱石が地面から露出していた。
【 魔力のエレメント 触れると魔力を回復します 』
そのようなゲームの解説が出る。
そっと手をかざしてみた。身体が光に包まれる。
ぽわわん
可愛らしい効果音とともに、俺の魔力は完全回復した。
「何これ、面白い!」
魔力が尽きたら、ここで回復すればいい。
るんるんって感じで、穴ハメを繰り返す。
「ん? 暗くなってきたな……」
いつしか太陽は傾き、西の空が赤くなっていた。
周辺は高い木が生え、朽ち果てた城壁が点々と線を引くように森の方へと伸びている。さらに森の奥の方で、ひょこりと顔を出しているのは見覚えのある建物『テンプルム城』があった。
「ふーん、ここは城の裏側ってことか……おや?」
突然、森のなかで木々が倒れ、鳥が飛び出してきた。
キンキン!
剣のぶつかる激しい音が響く。
他の冒険者が戦闘しているようだ。気になる。近づいてみよう。テンプルム城の方からだ。木々がなぎ倒される音だと思っていたら、それは間違いで、魔物の触手が木の枝だったようだ。植物の魔物ネロピー、それのデカいやつがいる!
【 ボスネロピー 】
「お! キミたち!」
「げ……仮面男」
「エグっ!」
戦闘していた冒険者は、なんとモツナベとミルク。
俺のことを見て驚いているが、それどころではない!
ボスネロピーの枝分かれした不気味な触手が、ヌルヌルと彼女たちの肉体に絡みつき身動きを取れなくしているのだった。ん? 彼女たち? 中身は男だったか……。
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