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シュルシュル、ヌルヌル。
ボスネロピーの触手に、まるでタコのように絡みつかれて、モツナベとミルクは今にも捕食されそうだ。
「なんで仮面男がここに……」
モツナベが俺に向かって言う。
美しい巨乳剣士の触手プレイだが、声が男だからまったく興奮しないんだよな。
ミルクも同様だ。可愛い少女エルフだが、ショタボで騒いでいる。
「きゃぁぁああ! ツッチーさんよく会うっすねー!」
たしかに、と思う。
プロテルを遊んでいるプレイヤーは世界で5000万人いるらしいが、冒険者が少なすぎるからだ。
モツナベは触手におっぱいを揉まれながら、「うーん」と何やら考えている。
「パラレルワールドだな……」
「なんすかそれ?」
「プロテルにはいくつも仮想世界があって、そのなかでも俺たちは日本人が集まる仮想世界にいるってことだ」
「へー、どうりで外国の人がいないと思ったっす」
「さらにゲームのなかで話が通じやすいように、住んでいる地域が近い人が集まるらしいぜ」
「ツッチーさん、リアルでご近所さんかもっすね……エグっ!」
「まぁ、そんなことがわかったところで雑魚に用はないけどなっ」
モツナベは両手を触手に捕まれ、言葉とは裏腹にバンザイしている。
仕方ない、助けてやるか。
右手をかざし土魔法「サブルム」を唱えた。茶色の魔法陣が現れ、ボスネロピーの足元に土魔法を放つ。
ズゴーン!
ボスネロピーを穴にハメた。
荒ぶる巨木は、ぐにゃりとバランスを崩し、触手の力が緩む。
その瞬間、モツナベは双剣を振って触手を切断し脱出に成功。そして、ミルクを同じように助けた。
「ミルク、大丈夫か?」
「うん」
抱き合う女剣士と少女エルフ。
なかなかエッチな景色だな。と思っていたら、穴ハメしたはずのボスネロピーが動き出した。
なぜだ?
よく地面を見ると、にょろにょろと砂の穴から根っこが出ている。
ボスネロピーは植物の魔物。新しい根っこを生やし、砂の穴から逃げられるわけね。思い返せば、ネロピーは小さいから逃げるのに時間がかかっていただけか。
「さて、どうしよう……何か他にハメる方法はないかな」
周囲を見渡す。
目についたのは、朽ち果てた城壁。これを岩にすれば、あの土魔法が使えそうだな。
腕を組んで考えていると、ミルクとモツナベが声をかけてくる。
「助けてくれてありがとうっす」
「ツッチーさん、すいませんでした……俺は勘違いをしていました……」
ぺこり、と謝るモツナベ。
どうした急に?
「あなただったんですね、ボスゴブリンのときもこうやって地面に穴を開けてくれていたのは!」
「ええ、まぁ……」
「本当に申し訳ありませんでした」
さらに謝罪するモツナベ。
ぷるんぷるん、と巨乳が目の前にあるが……やはり声が男だからどうも興奮しない。それよりも気になるのは、バランスを回復させたボスネロピーのほうだ。
「その話は後で……今はこのでっかい木を倒しましょう!」
ボスネロピーを指さす。
ミルクは、キラキラに眼を輝かせていた。
「ツッチー、また穴にあいつを埋めてよ」
「いや、もっといい方法を思いついた」
「え?」
「ただ詠唱に時間がかかると思うから、モツナベさんとミルクさんで攻撃してヤツを足止めしてくれませんか?」
「了解っす!」
「わかったぜ!」
モツナベは速攻で走り出し、ボスネロピーの顔らしい木の部分を斬撃。
ミルクは離れたところから弓で射撃。巨木に、ガツガツと矢が刺さる。
アイテムボックスから例のものを取り出した。
「ミルクさん、これを矢に振りかけてください」
「なんすかこれ?」
「しびれ薬です」
「ああ、エンチャントっすね!」
ミルクにしびれ薬をわたす。
しびれ矢が完成した。弓に装填し、勢いよく放つ。
ボスネロピーの根本に矢が刺さると、じわじわと顔色が悪くなり、動きが鈍くなってきた。
「ナイスプレー! ミルク! ツッチーさん!」
ウィンクするモツナベは、鮮やかに双剣を振って攻撃を繰り出す。
巨木の顔面にクリティカルヒットが炸裂し、
1200
1500
1800
と連続ダメージが入る。魔物は悲鳴をあげた。
ギィィィイイ!
死に際なのだろう。
しびれの効果が急に薄くなり、必死になって触手を伸ばし攻撃してくる。危険を察知したミルクが叫んだ。遠くにいる俺とミルクは安全圏なのだ。
「モツー! そんなに近づいたら危ないっすよ!」
「うわー!」
またモツナベが触手に捕まってしまった。
ミルクは、やれやれと肩を落とす。
「あちゃあ……モツって捕まりたいのかもしれないっすね」
「え?」
「女剣士の触手プレイっす! VRで体験できるなんて、ちょっとすごくないっすか?」
「まぁ、たしかに……ってキミたち何考えてるの?」
にししし、と笑うミルク。
と、そのとき俺の詠唱が完了した。両手をあげて土魔法を放つ。
「岩を積んで壁を作る魔法 ムルス!」
ガガガガガ、と朽ち果てた城壁のひとつひとつが浮かび集まっていく。あっという間にボスネロピーを囲った。触手に捕らえられたままのモツナベは、壁のなかで叫んでいる。
「すげー!」
しかし魔物をハメたのはいいが、攻撃するプレイヤーがミルクしかいない。
チラッと少女エルフを見つめた。弓矢を装填している。これはボーガンタイプのようだ。
「じゃあ僕がコツコツやるしかないっすね~」
ミルクは岩の壁を登っていく。
俺に何かできないかな……。
「ミルクさーん! 何か手伝えることありますかー?」
「うーん、矢がなくなるかも……ツッチー、その辺の枝を拾ってきてくれないっすか? 矢にするっす」
わかったー! と了承し、枝を集めてはミルクの近くまで運ぶ。
ミルクは、しゅぱしゅぱと弓を放つ。
580
600
550
570
ダメージが入り続けた。
モツナベが偉そうに何か言っている。
「いけーミルク! そこだ! 顔面を狙うんだ!」
「わかってるっすよ……まったく、指示厨っはうざいっすね……」
「いけー! もうちょい右! いや、左!」
そんなやりとりをしているなかで、ミルクは微笑を浮かべた。
「にししし……」
「どうしました?」
「この魔物の倒し方って地味っすけど、手段を選ばないっていうか、なんか泥臭いな~と思って」
「ごめんなさい……俺は土魔導師なので」
頭をかきながら謝罪しとく。
ミルクは力を込めて矢を放ち、
「いえ、僕は嫌いじゃないっすよ!」
と言った。
矢がボスネロピーの顔面に刺さりクリティカルヒット!
1200
のダメージが入り、やっと魔物を倒した。
荒ぶる巨木は、ヒラヒラと燃え尽きる紅葉のように舞い散っていく。俺はレベルが7になり、ポイントは8200貯まっていた。それと、
【 ボスネロピーの蔓 】
を手に入れた。
何に使うんだ、これ? メルクはやけに嬉しそうだけど。
「やったー! 弓の素材ゲットっす!」
「よかったな、ミルク……俺のもやるよ」
モツナベが、のしっと岩の壁からあがってきた。うわぁ、顔が土で汚れている。なんだか情けない。
「にししし」
「あははは」
俺とミルクは笑ってしまった。
「んだよ~笑うなぁぁああ!!」
モツナベは、グイッとミルクにプロレス技をかける。
「痛い、痛い、ごめんっす! にししし」
笑いながら謝罪するミルクだが、本当に痛いはずないのに演技するなんて優しい人だ。
ふとモツナベは俺のほうを向く。
「改めてありがとう、ツッチーさん」
「いえいえ、俺もレベルあがったんで、こちらこそありがとうございます」
俺たちはみんなで握手をする。
モツナベとミルクとフレンドになった。
「また遊ぼー!」
ミルクは、ぴょんと可愛らしくジャンプして叫ぶ。
去ろうとしたとき、モツナベが森の奥を指さした。
「良いことを教えてやるぜ」
「なんですか?」
「このまま進んでテンプルム城に行ってみな、裏から入れるぜ」
「本当ですか!? 今、メインクエストやってて城に入りたかったんですよ!」
「ふーん、じゃあメインクエストのチャプターが3になったら教えてくれ!」
「なぜですか?」
ふふっとモツナベは笑いながら答えた。
「いっしょに冒険しようぜ!」
ボスネロピーの触手に、まるでタコのように絡みつかれて、モツナベとミルクは今にも捕食されそうだ。
「なんで仮面男がここに……」
モツナベが俺に向かって言う。
美しい巨乳剣士の触手プレイだが、声が男だからまったく興奮しないんだよな。
ミルクも同様だ。可愛い少女エルフだが、ショタボで騒いでいる。
「きゃぁぁああ! ツッチーさんよく会うっすねー!」
たしかに、と思う。
プロテルを遊んでいるプレイヤーは世界で5000万人いるらしいが、冒険者が少なすぎるからだ。
モツナベは触手におっぱいを揉まれながら、「うーん」と何やら考えている。
「パラレルワールドだな……」
「なんすかそれ?」
「プロテルにはいくつも仮想世界があって、そのなかでも俺たちは日本人が集まる仮想世界にいるってことだ」
「へー、どうりで外国の人がいないと思ったっす」
「さらにゲームのなかで話が通じやすいように、住んでいる地域が近い人が集まるらしいぜ」
「ツッチーさん、リアルでご近所さんかもっすね……エグっ!」
「まぁ、そんなことがわかったところで雑魚に用はないけどなっ」
モツナベは両手を触手に捕まれ、言葉とは裏腹にバンザイしている。
仕方ない、助けてやるか。
右手をかざし土魔法「サブルム」を唱えた。茶色の魔法陣が現れ、ボスネロピーの足元に土魔法を放つ。
ズゴーン!
ボスネロピーを穴にハメた。
荒ぶる巨木は、ぐにゃりとバランスを崩し、触手の力が緩む。
その瞬間、モツナベは双剣を振って触手を切断し脱出に成功。そして、ミルクを同じように助けた。
「ミルク、大丈夫か?」
「うん」
抱き合う女剣士と少女エルフ。
なかなかエッチな景色だな。と思っていたら、穴ハメしたはずのボスネロピーが動き出した。
なぜだ?
よく地面を見ると、にょろにょろと砂の穴から根っこが出ている。
ボスネロピーは植物の魔物。新しい根っこを生やし、砂の穴から逃げられるわけね。思い返せば、ネロピーは小さいから逃げるのに時間がかかっていただけか。
「さて、どうしよう……何か他にハメる方法はないかな」
周囲を見渡す。
目についたのは、朽ち果てた城壁。これを岩にすれば、あの土魔法が使えそうだな。
腕を組んで考えていると、ミルクとモツナベが声をかけてくる。
「助けてくれてありがとうっす」
「ツッチーさん、すいませんでした……俺は勘違いをしていました……」
ぺこり、と謝るモツナベ。
どうした急に?
「あなただったんですね、ボスゴブリンのときもこうやって地面に穴を開けてくれていたのは!」
「ええ、まぁ……」
「本当に申し訳ありませんでした」
さらに謝罪するモツナベ。
ぷるんぷるん、と巨乳が目の前にあるが……やはり声が男だからどうも興奮しない。それよりも気になるのは、バランスを回復させたボスネロピーのほうだ。
「その話は後で……今はこのでっかい木を倒しましょう!」
ボスネロピーを指さす。
ミルクは、キラキラに眼を輝かせていた。
「ツッチー、また穴にあいつを埋めてよ」
「いや、もっといい方法を思いついた」
「え?」
「ただ詠唱に時間がかかると思うから、モツナベさんとミルクさんで攻撃してヤツを足止めしてくれませんか?」
「了解っす!」
「わかったぜ!」
モツナベは速攻で走り出し、ボスネロピーの顔らしい木の部分を斬撃。
ミルクは離れたところから弓で射撃。巨木に、ガツガツと矢が刺さる。
アイテムボックスから例のものを取り出した。
「ミルクさん、これを矢に振りかけてください」
「なんすかこれ?」
「しびれ薬です」
「ああ、エンチャントっすね!」
ミルクにしびれ薬をわたす。
しびれ矢が完成した。弓に装填し、勢いよく放つ。
ボスネロピーの根本に矢が刺さると、じわじわと顔色が悪くなり、動きが鈍くなってきた。
「ナイスプレー! ミルク! ツッチーさん!」
ウィンクするモツナベは、鮮やかに双剣を振って攻撃を繰り出す。
巨木の顔面にクリティカルヒットが炸裂し、
1200
1500
1800
と連続ダメージが入る。魔物は悲鳴をあげた。
ギィィィイイ!
死に際なのだろう。
しびれの効果が急に薄くなり、必死になって触手を伸ばし攻撃してくる。危険を察知したミルクが叫んだ。遠くにいる俺とミルクは安全圏なのだ。
「モツー! そんなに近づいたら危ないっすよ!」
「うわー!」
またモツナベが触手に捕まってしまった。
ミルクは、やれやれと肩を落とす。
「あちゃあ……モツって捕まりたいのかもしれないっすね」
「え?」
「女剣士の触手プレイっす! VRで体験できるなんて、ちょっとすごくないっすか?」
「まぁ、たしかに……ってキミたち何考えてるの?」
にししし、と笑うミルク。
と、そのとき俺の詠唱が完了した。両手をあげて土魔法を放つ。
「岩を積んで壁を作る魔法 ムルス!」
ガガガガガ、と朽ち果てた城壁のひとつひとつが浮かび集まっていく。あっという間にボスネロピーを囲った。触手に捕らえられたままのモツナベは、壁のなかで叫んでいる。
「すげー!」
しかし魔物をハメたのはいいが、攻撃するプレイヤーがミルクしかいない。
チラッと少女エルフを見つめた。弓矢を装填している。これはボーガンタイプのようだ。
「じゃあ僕がコツコツやるしかないっすね~」
ミルクは岩の壁を登っていく。
俺に何かできないかな……。
「ミルクさーん! 何か手伝えることありますかー?」
「うーん、矢がなくなるかも……ツッチー、その辺の枝を拾ってきてくれないっすか? 矢にするっす」
わかったー! と了承し、枝を集めてはミルクの近くまで運ぶ。
ミルクは、しゅぱしゅぱと弓を放つ。
580
600
550
570
ダメージが入り続けた。
モツナベが偉そうに何か言っている。
「いけーミルク! そこだ! 顔面を狙うんだ!」
「わかってるっすよ……まったく、指示厨っはうざいっすね……」
「いけー! もうちょい右! いや、左!」
そんなやりとりをしているなかで、ミルクは微笑を浮かべた。
「にししし……」
「どうしました?」
「この魔物の倒し方って地味っすけど、手段を選ばないっていうか、なんか泥臭いな~と思って」
「ごめんなさい……俺は土魔導師なので」
頭をかきながら謝罪しとく。
ミルクは力を込めて矢を放ち、
「いえ、僕は嫌いじゃないっすよ!」
と言った。
矢がボスネロピーの顔面に刺さりクリティカルヒット!
1200
のダメージが入り、やっと魔物を倒した。
荒ぶる巨木は、ヒラヒラと燃え尽きる紅葉のように舞い散っていく。俺はレベルが7になり、ポイントは8200貯まっていた。それと、
【 ボスネロピーの蔓 】
を手に入れた。
何に使うんだ、これ? メルクはやけに嬉しそうだけど。
「やったー! 弓の素材ゲットっす!」
「よかったな、ミルク……俺のもやるよ」
モツナベが、のしっと岩の壁からあがってきた。うわぁ、顔が土で汚れている。なんだか情けない。
「にししし」
「あははは」
俺とミルクは笑ってしまった。
「んだよ~笑うなぁぁああ!!」
モツナベは、グイッとミルクにプロレス技をかける。
「痛い、痛い、ごめんっす! にししし」
笑いながら謝罪するミルクだが、本当に痛いはずないのに演技するなんて優しい人だ。
ふとモツナベは俺のほうを向く。
「改めてありがとう、ツッチーさん」
「いえいえ、俺もレベルあがったんで、こちらこそありがとうございます」
俺たちはみんなで握手をする。
モツナベとミルクとフレンドになった。
「また遊ぼー!」
ミルクは、ぴょんと可愛らしくジャンプして叫ぶ。
去ろうとしたとき、モツナベが森の奥を指さした。
「良いことを教えてやるぜ」
「なんですか?」
「このまま進んでテンプルム城に行ってみな、裏から入れるぜ」
「本当ですか!? 今、メインクエストやってて城に入りたかったんですよ!」
「ふーん、じゃあメインクエストのチャプターが3になったら教えてくれ!」
「なぜですか?」
ふふっとモツナベは笑いながら答えた。
「いっしょに冒険しようぜ!」
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