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35 メインクエスト チャプター1 姫の旅立ち7
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「ここが魔族の拠点か……」
俺たちは丘から平地を見下ろしていた。
魔族の拠点は柵で囲まれている。
門には剣兵。高い所の矢倉には見張りの弓兵。
もしも見つかれば一斉に魔族が出てきて襲われるだろう。
そうするとステラが危ない。
俺とヴェリタスは強いから大丈夫だが、戦闘ができないステラが死んだらゲームオーバーだ。
「さて、どうしたものか……」
チラッとステラを見る。
腕に抱くペルペトを撫でていた。
「私とペルペトは隠れながら援護するわ」
「ニャニャ~ン」
するとヴェリタスが、すっと手を上げた。
まるで授業中のように姿勢を正す。真面目な生徒のようだ。
「ツッチーさん!」
「はい、何でしょう」
「わたしだけ門から入って敵を集めます。ツッチーさんたちは裏から拠点に進入して、村人を救ってください」
「陽動作戦ですね! でも、ヴェリタスさんひとりで大丈夫ですか?」
「ちょっと寂しいけど……がんばります!」
「わかりました。じゃあ、村人を解放したら門に向かいますね」
「はい!」
見つめ合う俺とヴェリタス。
すると、ぬっとステラが入ってきた。
「あんたたち、男同士のくせにイチャつきすぎ」
「さっさと行くニャ!」
わかった、わかった。
ヴェリタスは、にっこりと笑いながら手を振っている。俺はステラを連れて拠点の裏へと向かった。柵は角材や丸太で組まれていた。
「で、どうやって村人を助けるつもり? 派手な行動をすれば魔族に囲まれるわよ」
「土魔法で何とかするさ」
柵に触れた。
壊せそうだが、目立ってしまうな。石の階段を作ろうか? いやダメだ。矢倉にいる魔族に見られる。
それなら土魔法で柵の下に穴を掘って、人が通れるトンネルを作ろう。
サブルムで地面を砂化させ、ヴィエラの引力で砂を掘る。
「俺ってモグラみたいだな……」
泥臭い作戦だけど、がんばろう。なるべく音が出ないように慎重に……。
「よし、できた!」
「完璧じゃない! これで脱出経路はバッチリね」
「ニャン!」
ステラとペルペトから褒められた。
さっそく、俺たちはトンネルから進入。魔族の姿はない。ヴェリタスがうまくやっているようだ。
なかは小屋が建てられていた。
矢倉にいる弓兵に見つからないよう、コソコソと歩く。小屋の中に入る。そこには食料や財宝があった。ありがたくアイテムボックスにしまっておこう。
「盗っ人猛々しいわね……」
「冒険の役に立つからな」
「まぁ、そうね。それにしても、村人たちはどこに?」
「もっと探してみよう」
小屋から出た。
さらに奥に進む。角材や丸太が大量にあった。この辺りの森林を伐採して、拠点を作ったのだろう。するとそのとき!
「うわぁぁぁ!」
矢倉の弓兵が落ちた。
ヴェリタスの斬撃でやられたのだろう。よし、これでコソコソと歩かなくてもいい。
「侍、やるわね……」
「ニャン……」
資材置き場を抜けた。
すると牢屋を発見。すぐに物陰に隠れる。剣を持った魔族がひとり見張っているのだ。看守なのだろう。
「だせ!」
と村人は叫ぶが、「うるせぇ!」と怒鳴られていた。
捕まっている村人は三人か。
そのなかに娘がいた。うずくまり、「うぅ……」と泣いている。ステラが質問してきた。
「どうするの? 魔族がいるわ」
「簡単さ……サブルム!」
魔族の足元を砂化させる。
ズゴゴゴ、と音をたて魔族を穴に埋めていく。俺の魔法レベルは18。足、腹、胸、ついに頭まで地面に埋めることが可能になっていた。
「すごいわね……」
「ニャ……」
「よし、牢屋を開けよう」
村人たちが鉄格子から手を出し、助けを求めている。
牢屋を閉めている角材を抜いた。おそるおそる、村人たちが出てくる。ステラは声をかけた。
「もう大丈夫よ!」
「ステラ姫様ぁ……」
「し、死ぬかと思った……」
「うぅ……」
よし、村人たちを脱出させよう。
魔族の気配はない。ヴェリタスが入り口で敵を集めてくれたおかげだろう。陣容は手薄なままだ。
「走るぞ!」
「さぁ、こっちよ!」
村人たちを脱出トンネルまで連れていく。
しかし村人の様子がおかしい。ずっと泣いていた娘が、トンネルの前で話しかけてくる。
「まだいます! まだ友だちが魔族に……」
「わかった。必ず助けるから、君たちは村に帰るんだ」
ステラも声をかける。
「魔族に見つからないようにね」
「はい」
ぺこり、と頭を下げる村の娘。
村人たちはトンネルを潜って脱出していった。ステラは、「おそらく……」と話を始める。
「村人を洗脳する台があるはず……探しましょう!」
「わかった!」
俺とステラは魔族の拠点を調べた。
そして広場を発見。魔族が集まっており、中央には長方形の大きな石がある。
「あれが例の台だろな……ん?」
魔族のなかに頭ひとつデカいのがいた。
逆立つ赤い髪、不動明王のように怒った顔。筋骨隆々な身体は赤黒い。
「あいつが火の魔族フランマか」
その近くには縄で縛られた村の娘もいて、「いやぁぁああ!」と泣いている。
よし、すぐに助けるぞ! しかしステラが、ぐいっと俺の腕を引く。
「待ちなさい!」
「え?」
「どうやって洗脳するか見たいわ」
「はぁ? 正気かよ?」
「ええ、いたって冷静よ。状態異常ならペルペトが治せるでしょ?」
「たしかにそうだが……娘がかわいそうじゃないか……」
「……!?」
「ん?」
ヴェリタスだ。
侍が広場にやってきた。門にいた剣兵たち、それに矢倉の弓兵をすべて倒したのだろう。刀を見つめ、
「もうちょっと頑張ってね宗近……」
とつぶやいる。
そして群がる魔族に向かって近づいていく。完全に武者となったヴェリタスが、そこにはいた。
「ヴェリタスさーん!」
大声で呼んだ。
ダメだ。聞こえていない。侍の足は止まらない。このままでは魔族との戦闘が始まってしまう。
「どうしよう……そうだ!」
俺はバカか……。
ふつうにメールすればいいじゃん。
[待って! そっちにいきます]
よし、送信っと。
するとヴェリタスは足を止めた。俺からのメールを読んでいるようだ。
俺とステラは急いで広場を迂回して走る。
そしてヴェリタスと再会すると、グッと顔を近づけてきた。かなり興奮しているようだ。
「ツッチーさん! なぜ助けないんですかっ!? なんで!?」
「ちょっ、ちょっとヴェリタスさん、落ち着いてください」
ヴェリタスの身体を両手で抑えた。
ぶらりと下がった刀が震えている。正義を貫けないことで、憤りを感じているようだ。すぐに攻撃してはいけない理由。ちゃんと説明しないと。
「魔族には黒幕がいます!」
「くろまく? 何ですかそれは?」
「村人を洗脳している存在のことです。それを解明するために……今はまだ様子を見ましょう」
「で、でも……あの子が可哀想です……」
きつく縄で緊縛された村の娘。
必死に抵抗する彼女は魔族に担がれ、「やめてぇぇっ!」と叫ぶ。そして石の台に寝かされる。
洗脳の儀式的なものが始まろうとしていた。魔族たちは正座し、みんな頭を下げる。赤髪のフランマが高らかに両手を上げた。
「神よぉぉ! この人間を魔族のしもべにしてくれぇぇぇっ!」
ま、まぶしい……。
忽然と石の台が輝きを放つ。そして次の瞬間、何者かの影が浮かんだ。いや、まさに降臨と言うべきか。魔族が神と呼ぶ黒幕の正体が今、にわかに現れようとしていた。
俺たちは丘から平地を見下ろしていた。
魔族の拠点は柵で囲まれている。
門には剣兵。高い所の矢倉には見張りの弓兵。
もしも見つかれば一斉に魔族が出てきて襲われるだろう。
そうするとステラが危ない。
俺とヴェリタスは強いから大丈夫だが、戦闘ができないステラが死んだらゲームオーバーだ。
「さて、どうしたものか……」
チラッとステラを見る。
腕に抱くペルペトを撫でていた。
「私とペルペトは隠れながら援護するわ」
「ニャニャ~ン」
するとヴェリタスが、すっと手を上げた。
まるで授業中のように姿勢を正す。真面目な生徒のようだ。
「ツッチーさん!」
「はい、何でしょう」
「わたしだけ門から入って敵を集めます。ツッチーさんたちは裏から拠点に進入して、村人を救ってください」
「陽動作戦ですね! でも、ヴェリタスさんひとりで大丈夫ですか?」
「ちょっと寂しいけど……がんばります!」
「わかりました。じゃあ、村人を解放したら門に向かいますね」
「はい!」
見つめ合う俺とヴェリタス。
すると、ぬっとステラが入ってきた。
「あんたたち、男同士のくせにイチャつきすぎ」
「さっさと行くニャ!」
わかった、わかった。
ヴェリタスは、にっこりと笑いながら手を振っている。俺はステラを連れて拠点の裏へと向かった。柵は角材や丸太で組まれていた。
「で、どうやって村人を助けるつもり? 派手な行動をすれば魔族に囲まれるわよ」
「土魔法で何とかするさ」
柵に触れた。
壊せそうだが、目立ってしまうな。石の階段を作ろうか? いやダメだ。矢倉にいる魔族に見られる。
それなら土魔法で柵の下に穴を掘って、人が通れるトンネルを作ろう。
サブルムで地面を砂化させ、ヴィエラの引力で砂を掘る。
「俺ってモグラみたいだな……」
泥臭い作戦だけど、がんばろう。なるべく音が出ないように慎重に……。
「よし、できた!」
「完璧じゃない! これで脱出経路はバッチリね」
「ニャン!」
ステラとペルペトから褒められた。
さっそく、俺たちはトンネルから進入。魔族の姿はない。ヴェリタスがうまくやっているようだ。
なかは小屋が建てられていた。
矢倉にいる弓兵に見つからないよう、コソコソと歩く。小屋の中に入る。そこには食料や財宝があった。ありがたくアイテムボックスにしまっておこう。
「盗っ人猛々しいわね……」
「冒険の役に立つからな」
「まぁ、そうね。それにしても、村人たちはどこに?」
「もっと探してみよう」
小屋から出た。
さらに奥に進む。角材や丸太が大量にあった。この辺りの森林を伐採して、拠点を作ったのだろう。するとそのとき!
「うわぁぁぁ!」
矢倉の弓兵が落ちた。
ヴェリタスの斬撃でやられたのだろう。よし、これでコソコソと歩かなくてもいい。
「侍、やるわね……」
「ニャン……」
資材置き場を抜けた。
すると牢屋を発見。すぐに物陰に隠れる。剣を持った魔族がひとり見張っているのだ。看守なのだろう。
「だせ!」
と村人は叫ぶが、「うるせぇ!」と怒鳴られていた。
捕まっている村人は三人か。
そのなかに娘がいた。うずくまり、「うぅ……」と泣いている。ステラが質問してきた。
「どうするの? 魔族がいるわ」
「簡単さ……サブルム!」
魔族の足元を砂化させる。
ズゴゴゴ、と音をたて魔族を穴に埋めていく。俺の魔法レベルは18。足、腹、胸、ついに頭まで地面に埋めることが可能になっていた。
「すごいわね……」
「ニャ……」
「よし、牢屋を開けよう」
村人たちが鉄格子から手を出し、助けを求めている。
牢屋を閉めている角材を抜いた。おそるおそる、村人たちが出てくる。ステラは声をかけた。
「もう大丈夫よ!」
「ステラ姫様ぁ……」
「し、死ぬかと思った……」
「うぅ……」
よし、村人たちを脱出させよう。
魔族の気配はない。ヴェリタスが入り口で敵を集めてくれたおかげだろう。陣容は手薄なままだ。
「走るぞ!」
「さぁ、こっちよ!」
村人たちを脱出トンネルまで連れていく。
しかし村人の様子がおかしい。ずっと泣いていた娘が、トンネルの前で話しかけてくる。
「まだいます! まだ友だちが魔族に……」
「わかった。必ず助けるから、君たちは村に帰るんだ」
ステラも声をかける。
「魔族に見つからないようにね」
「はい」
ぺこり、と頭を下げる村の娘。
村人たちはトンネルを潜って脱出していった。ステラは、「おそらく……」と話を始める。
「村人を洗脳する台があるはず……探しましょう!」
「わかった!」
俺とステラは魔族の拠点を調べた。
そして広場を発見。魔族が集まっており、中央には長方形の大きな石がある。
「あれが例の台だろな……ん?」
魔族のなかに頭ひとつデカいのがいた。
逆立つ赤い髪、不動明王のように怒った顔。筋骨隆々な身体は赤黒い。
「あいつが火の魔族フランマか」
その近くには縄で縛られた村の娘もいて、「いやぁぁああ!」と泣いている。
よし、すぐに助けるぞ! しかしステラが、ぐいっと俺の腕を引く。
「待ちなさい!」
「え?」
「どうやって洗脳するか見たいわ」
「はぁ? 正気かよ?」
「ええ、いたって冷静よ。状態異常ならペルペトが治せるでしょ?」
「たしかにそうだが……娘がかわいそうじゃないか……」
「……!?」
「ん?」
ヴェリタスだ。
侍が広場にやってきた。門にいた剣兵たち、それに矢倉の弓兵をすべて倒したのだろう。刀を見つめ、
「もうちょっと頑張ってね宗近……」
とつぶやいる。
そして群がる魔族に向かって近づいていく。完全に武者となったヴェリタスが、そこにはいた。
「ヴェリタスさーん!」
大声で呼んだ。
ダメだ。聞こえていない。侍の足は止まらない。このままでは魔族との戦闘が始まってしまう。
「どうしよう……そうだ!」
俺はバカか……。
ふつうにメールすればいいじゃん。
[待って! そっちにいきます]
よし、送信っと。
するとヴェリタスは足を止めた。俺からのメールを読んでいるようだ。
俺とステラは急いで広場を迂回して走る。
そしてヴェリタスと再会すると、グッと顔を近づけてきた。かなり興奮しているようだ。
「ツッチーさん! なぜ助けないんですかっ!? なんで!?」
「ちょっ、ちょっとヴェリタスさん、落ち着いてください」
ヴェリタスの身体を両手で抑えた。
ぶらりと下がった刀が震えている。正義を貫けないことで、憤りを感じているようだ。すぐに攻撃してはいけない理由。ちゃんと説明しないと。
「魔族には黒幕がいます!」
「くろまく? 何ですかそれは?」
「村人を洗脳している存在のことです。それを解明するために……今はまだ様子を見ましょう」
「で、でも……あの子が可哀想です……」
きつく縄で緊縛された村の娘。
必死に抵抗する彼女は魔族に担がれ、「やめてぇぇっ!」と叫ぶ。そして石の台に寝かされる。
洗脳の儀式的なものが始まろうとしていた。魔族たちは正座し、みんな頭を下げる。赤髪のフランマが高らかに両手を上げた。
「神よぉぉ! この人間を魔族のしもべにしてくれぇぇぇっ!」
ま、まぶしい……。
忽然と石の台が輝きを放つ。そして次の瞬間、何者かの影が浮かんだ。いや、まさに降臨と言うべきか。魔族が神と呼ぶ黒幕の正体が今、にわかに現れようとしていた。
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