異世界で魔族が全滅してるらしいが、俺は普通にゴルフしてるだけ ~無能扱いされた男が 、距離だけで世界を変える話~

ぬこまる

文字の大きさ
16 / 44

16 玉を打つ人

しおりを挟む

城の昼は、完璧すぎて息が詰まる。

高い天井。磨き抜かれた床。左右対称に並ぶ柱と調度品。  
差し込む光ですら計算され尽くしていて、影の落ち方まで整っている。  
美しい。だが、その美しさは、人が長く留まるためのものではない。

長いテーブルの上には、豪華な料理が並んでいた。  
焼き色のついた肉、香草を添えた魚、色鮮やかな野菜。  
香りだけで腹が満たされそうなほどだ。

リリアーナは、その席についていた。

目の前に置かれた皿を見て、思わず声が漏れる。

「……わぁ」

最後に運ばれてきたのは、白い皿に盛られたケーキだった。  
ふんわりとした生地に、甘い香りのクリーム。  
フォークを取ろうとした、その瞬間。

「殿下、陛下がお呼びです」

家来の声が、現実を引き戻す。

「えっ……!」

リリアーナは、フォークを止めた。

「デザート……食べてからでもいいかしら?」

自分でも分かる。  
子どもみたいな言い訳だ。

だが、隣に座る他国の王子セリウスは、くすっと笑った。

「よく食べる人は、好きですよ」

一瞬、胸が跳ねた。  
同時に、顔が熱くなる。

「……っ」

恥ずかしさをごまかすように、ケーキを口に運ぶ。  
もぐもぐ。

その拍子に、思考より先に言葉がこぼれた。

「……私の好きな人は、玉を打つ人です」

言った瞬間、世界が止まった。

セリウスが首をかしげる。

「玉……?」

「……!」

リリアーナは我に返った。

「し、しまった……!」

顔が真っ赤になる。  
家来が一歩前に出て、空気を戻す。

「そろそろ参りましょう」

セリウスは歩きながら、少し考え込んでいた。

「姫は……玉が、好きなのか」

リリアーナは答えなかった。  
答えられなかった。

窓の向こう、遠くに見える芝域。  
風に揺れる緑。

――芝に、行きたい。




芝の上に立つと、頭の中が静かになる。

昼の芝は、朝とは違う表情をしていた。  
太陽は高く、光は真上から降りてくる。  
芝は乾きすぎず、湿りすぎず、足裏に心地よく沈む。  
踏みしめるたび、ゆっくり戻るその感触が好きだ。

俺は芝域の端に立ち、アイアンを振っていた。

狙いは決めない。  
距離も測らない。  
ただ、同じ動きを繰り返す。

ゴルフって、結局そこに戻る。  
派手な一打より、同じ一打を何度も打てることのほうが大事だ。

シルフィが肩の上でふわふわしている。

「ライン、いい」  
「トップ、きれい」

「昼でも褒めるんだな」

「じかん、かんけいない」

なるほど。

少し離れたところで、ガルドが芝を踏みながら歩いている。  
視線は地面と空を行き来している。

「……魔族の気配はない」

「平和ですね」

「油断はするな」

いつものやりとり。

王様は、やけに上機嫌だった。

「どうじゃ!」

パターで転がした玉が、カップに吸い込まれる。

コロ……ストン。

「おおー!」

家来たちとドランが拍手する。

「安定してきておるぞ!」

ガルドとローナは、もうこの光景に慣れていた。  
シルフィは、しばらく見てから言う。

「あきた、みんな、あきた」

よかった、王様には聞こえてない。

そのとき、芝域の入口がざわついた。

姫と……あれは誰だ?

背の高いイケメン、おそらく王子だろう。

空気が、少しだけ変わる。

リリアーナは、俺が玉を打つのを見て、目を輝かせていた。  
王子は、その視線の先を見て、俺を見る。

……観察されてるな。

王様が、楽しそうに言う。

「姫よ、パターをやってみよ」

「は、はい」

俺は前に出て、軽く説明した。

「パターは、振らないです」  
「押す感じで」  
「芝の上を、玉が転がるところを想像してください」

ゴルフは、力じゃない。  
芝を読む遊びだ。

姫は真剣な顔で頷き、構える。  
素振り。  
少し力が入りすぎている。

打つ。

……入らない。

「難しいわ……」

王様が前に出る。

「こうじゃ」  
「左足の内側に玉を置いて、体ごと動かすのだ」

姫が、もう一度構える。  
今度は、力を抜いた。

打つ。

コロ……ストン。

カップイン。

「……!」

リリアーナは、子どもみたいに喜んだ。  
王子は、その様子を見て、完全に目を奪われている。惚れてるな、あれは。

次の瞬間。

王様が、急に目を潤ませた。

「……姫と、こうして遊ぶのは久しぶりでな」

泣き出した。

「陛下……」

ローナが、もらい泣きする。  
王子は慌てて立ち上がる。

「ぼ、僕もやってみたいです」

王子は、教えなくても構えがきれいだった。  
重心が安定していて、無駄がない。

打つ。

ストン。

一発で入った。

「おお……」  
「すごい……」

王子は、イケメンすぎる笑顔で微笑んだ。

俺は、その横で、相変わらず打ちっぱなしを続けていた。

「勝負しよう!」  
王様が急に言った。

ガルドと庭師ミグルがもう動いていた。  
芝を踏み、傾斜を見て、距離を測る。

「……即席コース、完成だ」
「んだべ」

パー3。  
三打で入れれば標準。  
少なければ上出来、多ければ難しい。

王様が先に打つ。

一打目、まあまあ。  
二打目、少し強い。

「おおっと!」

三打目、外れる。

「むむ……」

次は姫。

「お父様」  
「これを入れたら……一つお願いしてもいいですか?」

「よい」

「自由な恋愛をしたいです。婚約を……破棄してもよろしいですか?」

一瞬、空気が凍る。

王様は、少し考えてから言った。

「……わかった」

姫は、深く息を吸い、構える。

打つ。

玉は、カップを回る。

――が、少し強かった。

外れる。

リリアーナは、空を見上げた。

王様は、内心ほっとしている。

次は王子。

「僕も、お願いしていいですか」  
「入ったら結婚を」  
「外れたら……友達からで」

姫は、静かに頷いた。

王子は緊張していた。  
手が、わずかに震えている。

打つ。

弱い。

玉は、カップ手前で止まった。

「……惜しい」

王様が言う。

みんながカップから離れ、パターの反省点などを話し始めた。よし、もう打ってもいいよな。
俺は金属玉を落として、構えた。ここから打って入れる。

 ドン。

 上から、玉を落とすイメージ。
 ダメだ、入らない。

「え?」

 また、ドン。
 俺はアイアンを振る。ただ、遊びで。

 シルフィが叫ぶ。

「バックスピン!」

 落ちた玉が、高速回転する。  
 芝の上を逆に戻り、カップに近づく。

……入らない。

もう一球。

今度は、ゆっくり、丁寧に。

コロ……ストン。

よし、カップイン。

一瞬の静寂。

次の瞬間、歓声。

「すごい!」  
「なんだ今の!」  
「魔法か!?」

リリアーナは、飛び跳ねて拍手している。  
王子は、爽やかに笑った。

「完全に、僕の負けだ」

ガルドが一言。

「……距離だな」

ローナが微笑む。

「きれいでした」

ドランが頷く。

「強化が上手くいったな」

シルフィが胸を張る。

「ナイス」

俺は、遠くから手を振った。



夕方。

芝域に、ゆっくりと影が伸び始めていた。

昼の強い光がやわらぎ、芝の色が少しだけ深くなる。  
昼間は明るく、元気だった場所が、今は落ち着いた顔をしている。

ガルドの家に戻ると、すでにローナが夕飯の支度をしていた。  
鍋の中からは、野菜と肉が煮える匂いが立ち上り、香草の香りが混じっている。

「今日は、少し多めに作りました」
ローナが言う。

「お腹、空きましたから」
姫が素直に答える。

「昼、あれだけ食べたのに?」
と王様が笑うと、

「それとこれは別です」
姫は真顔だった。

王様が、どかっと椅子に腰を下ろす。

「たしかに芝で遊んだ後は、腹が減るな!」
「いやあ、いい一日だった!」

「遊びって言い切るところがすごいですよ」
とドランが言うと、

「遊びじゃ」
王様は胸を張る。
「よし、正式にパターで遊ぶ場所を作ろう! ガルド、よろしくたのむ」

ガルドは、小さく頷く。

「承知しました」

そして、小声で俺を指でつついた。

「ナオキ、手伝え」
「わかった」

テーブルに料理が並ぶ。

煮込み、焼き野菜、パン。  
派手じゃないが、どれも温かく、安心する匂いだ。

「いただきます」

「いただきます」

一斉に、もぐもぐ。

「……うまい」
王子が、ぽつりと言った。

「でしょう?」
ローナが少し誇らしげに言う。

「王城の料理も素晴らしいですが……」
王子は言葉を選びながら続ける。
「こういう食事は、久しぶりです」

「王子様も、堅苦しいところに住んでるんですね」
ローナが言うと、

「ええ」
王子は苦笑した。
「僕も、少し疲れていたのかもしれません」

王様が、にやりと笑う。

「ほう?」
「それは、姫のせいではないな?」

「お父様……」
姫がむっとする。

「冗談じゃ、冗談!」
王様は笑いながら手を振った。

ガルドが、静かに口を開く。

「……今日の勝負」
「良い距離でした」

「距離?」
王子が首をかしげる。

「ええ」
ガルドは真面目な顔だ。
「詰めすぎず、離れすぎず」
「無理をしなかった」

「なるほど……」
王子は少し考える。

ドランが、酒を一口飲んで言う。

「技術じゃない」
「考え方だな」

シルフィが、テーブルの上で腕を組む。

「いい」
「たのしい」

「シルフィがそう言うなら、間違いないですね」
ローナが笑う。

姫は、しばらく黙っていたが、やがて顔を上げた。

「……今日」
「楽しかったです」

王様が、優しく頷く。

「それでいい」
「それでいいんだ」

王子が、フォークを置いて立ち上がった。

「皆さん」
「今日は、ありがとうございました」

「もう行くのか?」
王様が言う。

「ええ」
王子は微笑む。
「僕は、僕の国へ戻ります」

姫が、少しだけ驚いた顔をする。

「……お帰りになるのですね」

「はい」
王子は真っ直ぐに姫を見る。
「今日は、良い思い出になりました」

そして、俺の方を向いた。

「あなたにも」
王子は手を差し出す。
「負けました」

「何のことです?」
俺は素で聞いた。

王子は一瞬、きょとんとしたあと、笑った。

「やっぱり、あなたが玉を打つ人なんですね」

握手をして、王子は振り返る。

「また、いつか」
「今度は……」
少し間を置いて、
「勝負じゃなく、遊びに来ます」

「それは歓迎します」
俺は言った。
「芝、いいですよ」

王子は満足そうに頷き、家来とともに去っていった。

しばらく、誰も何も言わなかった。

王様が、ぽつりと呟く。

「……良い男だったな」

「そうですね」
ローナが言う。

姫は、少し照れたように笑った。

「はい」

シルフィが、俺の肩に乗る。

「まるく」
「おさまった」

「そうですね」
俺は言った。

ガルドが、短く言う。

「……問題ない」

再び、もぐもぐ。

王様が、ふと思い出したように言う。

「なあ、ナオキ殿」

「はい?」

「次は、あの……」
王様は言葉を探す。
「ぱー……」

「パー3ですか?」

「それじゃ!」
王様は嬉しそうだ。
「今度は負けんぞ!」

「はい、勝負です!」
俺は笑った。

テーブルの向こうで、姫がこちらを見ていた。  

「ありがとうございます。ナオキ様」

俺は、壁に立てかけたパターに触れて、肩をすくめる。

「いや、俺」
「ゴルフしてただけなんですけど……」

あはは。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

TS転移勇者、隣国で冒険者として生きていく~召喚されて早々、ニセ勇者と罵られ王国に処分されそうになった俺。実は最強のチートスキル持ちだった~

夏芽空
ファンタジー
しがないサラリーマンをしていたユウリは、勇者として異世界に召喚された。 そんなユウリに対し、召喚元の国王はこう言ったのだ――『ニセ勇者』と。 召喚された勇者は通常、大いなる力を持つとされている。 だが、ユウリが所持していたスキルは初級魔法である【ファイアボール】、そして、【勇者覚醒】という効果の分からないスキルのみだった。 多大な準備を費やして召喚した勇者が役立たずだったことに大きく憤慨した国王は、ユウリを殺処分しようとする。 それを知ったユウリは逃亡。 しかし、追手に見つかり殺されそうになってしまう。 そのとき、【勇者覚醒】の効果が発動した。 【勇者覚醒】の効果は、全てのステータスを極限レベルまで引き上げるという、とんでもないチートスキルだった。 チートスキルによって追手を処理したユウリは、他国へ潜伏。 その地で、冒険者として生きていくことを決めたのだった。 ※TS要素があります(主人公)

病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~

アトハ
ファンタジー
【短いあらすじ】 普通を勘違いした魔界育ちの少女が、王都に旅立ちうっかり無双してしまう話(前世は病院少女なので、本人は「超健康な身体すごい!!」と無邪気に喜んでます) 【まじめなあらすじ】  主人公のフィアナは、前世では一生を病院で過ごした病弱少女であったが……、 「健康な身体って凄い! 神さま、ありがとう!(ドラゴンをワンパンしながら)」  転生して、超健康な身体(最強!)を手に入れてしまう。  魔界で育ったフィアナには、この世界の普通が分からない。  友達を作るため、王都の学園へと旅立つことになるのだが……、 「なるほど! 王都では、ドラゴンを狩るには許可が必要なんですね!」 「「「違う、そうじゃない!!」」」  これは魔界で育った超健康な少女が、うっかり無双してしまうお話である。 ※他サイトにも投稿中 ※旧タイトル 病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

「クビにされた俺、幸運スキルでスローライフ満喫中」

チャチャ
ファンタジー
突然、蒼牙の刃から追放された冒険者・ハルト。 だが、彼にはS級スキル【幸運】があった――。 魔物がレアアイテムを落とすのも、偶然宝箱が見つかるのも、すべて彼のスキルのおかげ。 だが、仲間は誰一人そのことに気づかず、無能呼ばわりしていた。 追放されたハルトは、肩の荷が下りたとばかりに、自分のためだけの旅を始める。 訪れる村で出会う人々。偶然拾う伝説級の装備。 そして助けた少女は、実は王国の姫!? 「もう面倒ごとはごめんだ」 そう思っていたハルトだったが、幸運のスキルが運命を引き寄せていく――。

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

処理中です...