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2章
奇跡と暗闇
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俺は地元を歩き出した。
鳴く鳥の声。
顔を出したばかりの日。
学校に行く人々。
サラリーマン。
それを見送る妻。
俺の家族は、もう兄しかいない。
それはもう、変えられない。
昨日まで通学していた道が、嫌な思い出を蘇らせてくる。辛い。苦しい。目を逸らしたい。
それより湧き出る感情があった。
それは、、
俺の人生を狂わした犯人
絶対に見つ...
プルプルプル...
携帯がなった。
「影琉。引越し先が決まった。
神奈川県に引っ越す。」
「界人(兄)いつ引っ越すの?」
「急だが、明日の朝には家を出る。
大阪から神奈川で結構距離がある。すまないが、友達との挨拶とか今日中に済ませてくれ。」
「もうちょい後にできないの?
俺にはまだ心残りがあるんだ。」
「お前、いつの間にか一人称が僕から俺になってるじゃないか。
それにお前は変わってしまった。
このままこの荒れ果てた街にいたら、お前はもっと狂ってしまうかもしれない。
だから、明日の朝に何がなんでも連れていく。
お願いだ。言うことを聞いてくれ。」
俺はいつの間にか変わってしまっていた。
ついこの前まで、この世界が好きだったがもうそう思えなくなって憎しみなど色々と濁った感情が増えてしまった。
そうなら、このまま警察に任せて俺は逃げた方がいいのだろうか。
それにしても、急すぎる。
なにか迫っているような緊張感が電話から伝わった。
それほど心配してくれているのか。
「分かった。挨拶してくるよ。」
そして、電話を切った。
まずは佳奈の家に向かった。
チャイムを押し、名を名乗る。
「影琉。どうしたの?」
不思議そうに佳奈が聞いてくる。
ゆっくり、家の門に近づいてくる。
「明日の朝、俺引越しするんだ。
だから、その報告を...。」
「え。」
「え?」
「え?」
「どうした佳奈?」
「私も明日引越しするの。」
「え。本当?」
「うん。私もいきなり決まって、寝過ぎちゃったから早く支度して行こうとしてたの。」
だから、寝巻きなのか。
「俺、神奈川に引っ越すよ?」
「私もだけど、え。」
「「同じじゃん。」」
「どこら辺なの?」
「いや、何も聞いてない。」
「私も。」
「まぁ、ちょっとそこら辺歩こうよ。」
「うん。」
遠距離になるかと思ったけど、たまたま神奈川を選んでいた。これはたまたまなのか?でもまだ場所がわからない。
でも、同じ県内にいることは嬉しい。
最後に今まで育った地元を歩くことにした。
佳奈とよく歩いた河川敷。
橋からは、電車が通る音がする。
懐かしい音色だ。
小さい階段を降り、線路沿いを歩く。
そこでたわいない話をする。
たった4ヶ月の付き合いでも思い出は深く、キラキラした日を思い出させてくれた。
歩いていくと、俺らのお世話になった高校。
羅釜高校に着いた。
誰か見ている人がいる。
「え。」
かなが突然大きな声を出す。
「お前。花暮。」
「あー、生きてたんだ。
特に佳奈。よく生きてるね。」
「黙れお前。警察に出頭しろ。」
「えーやだ。」
俺は、急いで携帯電話を取り出そうとした。
すると...
ドーーーーン。
背中に嫌な気配がした。
何か燃えている?
「別に警察に連絡しても意味ないよ。
明日の朝は、神奈川に引越しするんでしょ?お別れかな。どうかな?
じゃあね!」
「ふざけんな。」
俺は、走って右手を上げ拳を握り、向かう。
「あ、あの燃えてる家ってさ...」
俺は、後ろをもう一度確認した。
あの家は...
鳴く鳥の声。
顔を出したばかりの日。
学校に行く人々。
サラリーマン。
それを見送る妻。
俺の家族は、もう兄しかいない。
それはもう、変えられない。
昨日まで通学していた道が、嫌な思い出を蘇らせてくる。辛い。苦しい。目を逸らしたい。
それより湧き出る感情があった。
それは、、
俺の人生を狂わした犯人
絶対に見つ...
プルプルプル...
携帯がなった。
「影琉。引越し先が決まった。
神奈川県に引っ越す。」
「界人(兄)いつ引っ越すの?」
「急だが、明日の朝には家を出る。
大阪から神奈川で結構距離がある。すまないが、友達との挨拶とか今日中に済ませてくれ。」
「もうちょい後にできないの?
俺にはまだ心残りがあるんだ。」
「お前、いつの間にか一人称が僕から俺になってるじゃないか。
それにお前は変わってしまった。
このままこの荒れ果てた街にいたら、お前はもっと狂ってしまうかもしれない。
だから、明日の朝に何がなんでも連れていく。
お願いだ。言うことを聞いてくれ。」
俺はいつの間にか変わってしまっていた。
ついこの前まで、この世界が好きだったがもうそう思えなくなって憎しみなど色々と濁った感情が増えてしまった。
そうなら、このまま警察に任せて俺は逃げた方がいいのだろうか。
それにしても、急すぎる。
なにか迫っているような緊張感が電話から伝わった。
それほど心配してくれているのか。
「分かった。挨拶してくるよ。」
そして、電話を切った。
まずは佳奈の家に向かった。
チャイムを押し、名を名乗る。
「影琉。どうしたの?」
不思議そうに佳奈が聞いてくる。
ゆっくり、家の門に近づいてくる。
「明日の朝、俺引越しするんだ。
だから、その報告を...。」
「え。」
「え?」
「え?」
「どうした佳奈?」
「私も明日引越しするの。」
「え。本当?」
「うん。私もいきなり決まって、寝過ぎちゃったから早く支度して行こうとしてたの。」
だから、寝巻きなのか。
「俺、神奈川に引っ越すよ?」
「私もだけど、え。」
「「同じじゃん。」」
「どこら辺なの?」
「いや、何も聞いてない。」
「私も。」
「まぁ、ちょっとそこら辺歩こうよ。」
「うん。」
遠距離になるかと思ったけど、たまたま神奈川を選んでいた。これはたまたまなのか?でもまだ場所がわからない。
でも、同じ県内にいることは嬉しい。
最後に今まで育った地元を歩くことにした。
佳奈とよく歩いた河川敷。
橋からは、電車が通る音がする。
懐かしい音色だ。
小さい階段を降り、線路沿いを歩く。
そこでたわいない話をする。
たった4ヶ月の付き合いでも思い出は深く、キラキラした日を思い出させてくれた。
歩いていくと、俺らのお世話になった高校。
羅釜高校に着いた。
誰か見ている人がいる。
「え。」
かなが突然大きな声を出す。
「お前。花暮。」
「あー、生きてたんだ。
特に佳奈。よく生きてるね。」
「黙れお前。警察に出頭しろ。」
「えーやだ。」
俺は、急いで携帯電話を取り出そうとした。
すると...
ドーーーーン。
背中に嫌な気配がした。
何か燃えている?
「別に警察に連絡しても意味ないよ。
明日の朝は、神奈川に引越しするんでしょ?お別れかな。どうかな?
じゃあね!」
「ふざけんな。」
俺は、走って右手を上げ拳を握り、向かう。
「あ、あの燃えてる家ってさ...」
俺は、後ろをもう一度確認した。
あの家は...
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