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2章
何があるのか
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あの家は...
俺の仮に住んでいる家だ。
まって、確か界人がまだ家にいるはず。
俺が朝、兄が寝てる間に家を出て行って、さっき電話かかってきた。
テレビの音が電話越しに聞こえた。
しかし、起きてるなら何とか逃げられたかもしれない。そう思うしかない。
「お前、また。」
「あー、爆発か~災難だな。
まぁ、私に構うより、兄さんの元に行ってやりなよ?」
「くそ、このイカレ野郎め。」
俺は界人の元に行くしか無かった。
何故かって、俺にはもう界人しか家族が居ないんだ。そんなの、失われてたまるかよ。
俺は走った。
「影琉、私は花暮を何とかする。」
「ごめん、よろしく。」
俺は佳奈が花暮の元へ走って捕まえようとしている仕草をしたのを見た。
肩をつかもうとした瞬間。
サクッ。
鈍い音がした。
「か、佳奈。」
「来んなよ気持ちわりぃな、私は逃げるよ??」
佳奈の右手を浅く切り、後ろから来たヘルメットをしたおそらく男性のバイクが現れ、花暮と一緒に消えていった。
「大丈夫か、佳奈。」
「浅いから、大丈夫。」
幸いにも、佳奈の傷は紙で手を切ってしまったぐらいだった。
なんともないと確認し、俺は佳奈の手を取り、2人で火事の元へ歩き出した。
そう、爆発し時間が経っても火が消えない。家事になっていたのだった。
そして、火事の元に着いた。
その時にはもう消防車がつき、鎮火済みだった。骨組みが見えていて、荷物などは何も残っていないように見えた。
そこら中、灰だらけ。
そんな状況で取り乱した俺は必死に救急隊員に声をかけた。
「すみません、すみません、俺の兄は大丈夫ですか、、?」
「兄って誰ですか?」
つい、焦ってしまった。
「えっと、橋渡 界人です。」
「あ!」
救急隊員がニコッとした顔をした。
「橋本 海斗さんですか?」
「いえ、違います。
橋渡 界人です。」
そう俺が言うとさっきまでの顔とは変わり、暗い顔になった。
「すみません。隣の家も燃えてしまっていて名前が似ていたので間違ってしまいました。ほんとうにすみません。」
「...生きてんるんですよね??
橋渡界人は。。ねぇ、なんか言ってくださいよ。」
救急隊員は、息を深く吸って呟く。
「亡くなられています。下半身が白骨化してました。」
「そんな。。」
俺は膝から崩れ落ちた。
その後ろから佳奈が慰めてくれる。
でも癒えないこの苦しみ。
いつからこうなってしまったのだろうか。
俺以外も巻き込んだ犯人。
一体、犯人は何人いるのかさえ分からない。
この真っ暗な今。
俺はどう進めばいいのだろうか。
「誰か教えてくれ。」
その後、俺は佳奈の家に上がらせてもらった。
この件も海志田さんに任せて、明日の引越しの準備をした。
そう言っても、何も俺にはない。
そんな俺に準備も何も無かった。
まだ昼の今日。
早くここから逃げたくなった。
いや違う。この世から。
俺の仮に住んでいる家だ。
まって、確か界人がまだ家にいるはず。
俺が朝、兄が寝てる間に家を出て行って、さっき電話かかってきた。
テレビの音が電話越しに聞こえた。
しかし、起きてるなら何とか逃げられたかもしれない。そう思うしかない。
「お前、また。」
「あー、爆発か~災難だな。
まぁ、私に構うより、兄さんの元に行ってやりなよ?」
「くそ、このイカレ野郎め。」
俺は界人の元に行くしか無かった。
何故かって、俺にはもう界人しか家族が居ないんだ。そんなの、失われてたまるかよ。
俺は走った。
「影琉、私は花暮を何とかする。」
「ごめん、よろしく。」
俺は佳奈が花暮の元へ走って捕まえようとしている仕草をしたのを見た。
肩をつかもうとした瞬間。
サクッ。
鈍い音がした。
「か、佳奈。」
「来んなよ気持ちわりぃな、私は逃げるよ??」
佳奈の右手を浅く切り、後ろから来たヘルメットをしたおそらく男性のバイクが現れ、花暮と一緒に消えていった。
「大丈夫か、佳奈。」
「浅いから、大丈夫。」
幸いにも、佳奈の傷は紙で手を切ってしまったぐらいだった。
なんともないと確認し、俺は佳奈の手を取り、2人で火事の元へ歩き出した。
そう、爆発し時間が経っても火が消えない。家事になっていたのだった。
そして、火事の元に着いた。
その時にはもう消防車がつき、鎮火済みだった。骨組みが見えていて、荷物などは何も残っていないように見えた。
そこら中、灰だらけ。
そんな状況で取り乱した俺は必死に救急隊員に声をかけた。
「すみません、すみません、俺の兄は大丈夫ですか、、?」
「兄って誰ですか?」
つい、焦ってしまった。
「えっと、橋渡 界人です。」
「あ!」
救急隊員がニコッとした顔をした。
「橋本 海斗さんですか?」
「いえ、違います。
橋渡 界人です。」
そう俺が言うとさっきまでの顔とは変わり、暗い顔になった。
「すみません。隣の家も燃えてしまっていて名前が似ていたので間違ってしまいました。ほんとうにすみません。」
「...生きてんるんですよね??
橋渡界人は。。ねぇ、なんか言ってくださいよ。」
救急隊員は、息を深く吸って呟く。
「亡くなられています。下半身が白骨化してました。」
「そんな。。」
俺は膝から崩れ落ちた。
その後ろから佳奈が慰めてくれる。
でも癒えないこの苦しみ。
いつからこうなってしまったのだろうか。
俺以外も巻き込んだ犯人。
一体、犯人は何人いるのかさえ分からない。
この真っ暗な今。
俺はどう進めばいいのだろうか。
「誰か教えてくれ。」
その後、俺は佳奈の家に上がらせてもらった。
この件も海志田さんに任せて、明日の引越しの準備をした。
そう言っても、何も俺にはない。
そんな俺に準備も何も無かった。
まだ昼の今日。
早くここから逃げたくなった。
いや違う。この世から。
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