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3章
初登校、君とまた
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久しぶりでもない学校の日が訪れた。
夏休みに入ったはずなのに、地域の休みに入る差があってあと3日学校に行くらしい。
こんな時に、転入生が2人も来たら生徒たちは何事だと思うだろう。
でも2日で夏休みに入れるし、それ以降は佳奈と二人で父親の無実と花暮たちの悪事を世に出すための証拠をみつけようと思う。
本来、転入したら新しい友達作りに励んだり新しい環境にウキウキするのが普通だろう。だが、今の俺には佳奈がいれば十分だった。
そう言えば、ずっと無視していたメールがあった。それは、羅釜高校のときの親友からのメールだった。
あいつは、どうやら生きていたらしい。心配のメールが来て少しほっとしたが、定期的にメールが来ていて1度話し出したらしつこく来そうだったから後回しにしていた。
そうやって、心配してくれている親友もどんどん離れていくのだろう。自分が悪いがそう思った。
佳奈と朝ごはんを食べ、制服に着替え荷物を持つ。
2人で坂を降りる。
蝉の音が日に日に煩くなっている気がした。
これから一緒に過ごすであろう同い年の生徒たち。
気づいたら、高校に着いていた。
潮水ヶ原高校と書いてある門を通り、みんなが入る下駄箱ではなく、職委員室に行って担任の先生と会う。
どうやら、佳奈とは同じクラスらしくて安心する。
「どうも、クラスの担任の青原 椛です。(あおばらもみじ)」
「よろしくね。」
「よろしくお願いします。」
と二人揃ってお辞儀をする。
何か青原が言いたげな顔をして、口を開く。
「気になってるんだけど、2人とも苗字違うけど兄弟でもないと思うし、どういう関係?」
そう言われ、何をいえばいいのか分からなくなり、謎の間がずっと広がる。
「えっと。警察に聞いてもらえば。分かりますよ。」
そう、言った。
何故、警察から事情を聞いていないのかは気になった。でも、見るからにこの人は天然気質があるから目を瞑ることにした。
「あ、まってそれ、聞いていた気がする。申し訳ないわ。」
見た目は、子供がいそうで年齢は40前半だろうがさすがにボケが早すぎだと思ってしまった。長い髪をクルクルして恥ずかしそうにしていた。
すると、また、青原が話し出す。
「そういえば、今日、貴方達と同い年の同じクラスの子で転入生がいるのよ。」
「知ってるかしら~」
偶然すぎて驚いた。しかし、知っているわけが無い。そう思った。
「女の子ですか?」
佳奈が嬉しそうな顔をしてそう聞く。
確かに、これから不安な学校生活で同じ日に転入してくれるのは親近感が湧き話しやすい。
「そうよ。」
佳奈がやったーという顔をする。
青原は、俺たちの後ろを見て目を丸くしてからニコッとする。
「あー、ちょうど来たわよほら!」
俺たちが後ろをむく。
そこには。
「この子が今日から一緒に過ごす。」
「早見 科葉さんです。(はやみ しなは)」
佳奈の嬉しそうな目は一瞬で暗闇に染った目に変わってしまった。
夏休みに入ったはずなのに、地域の休みに入る差があってあと3日学校に行くらしい。
こんな時に、転入生が2人も来たら生徒たちは何事だと思うだろう。
でも2日で夏休みに入れるし、それ以降は佳奈と二人で父親の無実と花暮たちの悪事を世に出すための証拠をみつけようと思う。
本来、転入したら新しい友達作りに励んだり新しい環境にウキウキするのが普通だろう。だが、今の俺には佳奈がいれば十分だった。
そう言えば、ずっと無視していたメールがあった。それは、羅釜高校のときの親友からのメールだった。
あいつは、どうやら生きていたらしい。心配のメールが来て少しほっとしたが、定期的にメールが来ていて1度話し出したらしつこく来そうだったから後回しにしていた。
そうやって、心配してくれている親友もどんどん離れていくのだろう。自分が悪いがそう思った。
佳奈と朝ごはんを食べ、制服に着替え荷物を持つ。
2人で坂を降りる。
蝉の音が日に日に煩くなっている気がした。
これから一緒に過ごすであろう同い年の生徒たち。
気づいたら、高校に着いていた。
潮水ヶ原高校と書いてある門を通り、みんなが入る下駄箱ではなく、職委員室に行って担任の先生と会う。
どうやら、佳奈とは同じクラスらしくて安心する。
「どうも、クラスの担任の青原 椛です。(あおばらもみじ)」
「よろしくね。」
「よろしくお願いします。」
と二人揃ってお辞儀をする。
何か青原が言いたげな顔をして、口を開く。
「気になってるんだけど、2人とも苗字違うけど兄弟でもないと思うし、どういう関係?」
そう言われ、何をいえばいいのか分からなくなり、謎の間がずっと広がる。
「えっと。警察に聞いてもらえば。分かりますよ。」
そう、言った。
何故、警察から事情を聞いていないのかは気になった。でも、見るからにこの人は天然気質があるから目を瞑ることにした。
「あ、まってそれ、聞いていた気がする。申し訳ないわ。」
見た目は、子供がいそうで年齢は40前半だろうがさすがにボケが早すぎだと思ってしまった。長い髪をクルクルして恥ずかしそうにしていた。
すると、また、青原が話し出す。
「そういえば、今日、貴方達と同い年の同じクラスの子で転入生がいるのよ。」
「知ってるかしら~」
偶然すぎて驚いた。しかし、知っているわけが無い。そう思った。
「女の子ですか?」
佳奈が嬉しそうな顔をしてそう聞く。
確かに、これから不安な学校生活で同じ日に転入してくれるのは親近感が湧き話しやすい。
「そうよ。」
佳奈がやったーという顔をする。
青原は、俺たちの後ろを見て目を丸くしてからニコッとする。
「あー、ちょうど来たわよほら!」
俺たちが後ろをむく。
そこには。
「この子が今日から一緒に過ごす。」
「早見 科葉さんです。(はやみ しなは)」
佳奈の嬉しそうな目は一瞬で暗闇に染った目に変わってしまった。
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