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最終章
迷宮への招待
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ドーーン
なんの躊躇もなく爆発した。これは間違いなく藩周は死んだのだろう。俺は3m吹き飛ばされて、腰を痛めたが何とか大丈夫そうだった。
佳奈と科葉は、無事に岩の陰に隠れたからなんともないようだった。
「大丈夫?影琉」
「ああ。」
佳奈が止血をしてくれる。
俺には引っかかるところがある。早瀬はカメラが趣味と言っていた。だが、学校ではそんな様子を見たことがなかった。放課後に何度か一緒に遊んだが、スマホのカメラでもあまり写真を撮っていなかった。それは単に平凡な日常が映えないからか?それとも、なにか理由があるのか?俺にとっては、後から付けたような設定にしか思えなかった。
だけど、今はあいつに会わないと。きっとあいつに決まってるんだ。確かな証拠はあまりないが、河原と藩周は少なくとも言っていた。何もやっていないわけでは無さそうだ。
また3人で歩き始める。
不安のせいか、全員足取りが重い。これが最後という緊張感からなのだろうか?
やっぱり引っかかる。こんなにあっさり、早瀬が犯人で終わりなのか?周りとは仲良くしていたがあれは偽りだったのか?
ただ、俺が友達を信じたいだけか...
真実を受け止めたくないだけなのか。
学校の敷地に着いた。だが、そこは瓦礫の山。
暗い空気が流れる。瓦礫の改修工事のためか、ショベルカーなどが何台か置いてある。今日は工事をしていないようだった。
工事の壁に囲われている。何ヶ所かの入口のひとつから入る。重い扉は鍵がかかっていなかった。想定していたのだろう。
瓦礫が山積みになっていて足場が悪い中、最も積み上がっている上に早瀬は下を向いて座っていた。ナイフも持ってない?
「おお、よう!やってきたかお前ら。」
「もーー、どれほど今日まで待ちわびたことか。殺させてもらうよ。もう扉の鍵は閉まっている。ここから出れることは無い。外からの助けもない。あそこに部屋があるがあそこに逃げたって爆発してやるよぉ。」
「じゃあな。」
「待て。おまえは何を言っている。武器も何も持ってないじゃないか。丸腰か?
そんなわけが無いだろ。今も殺すようなことを言ったが足がすぐには動かなかった。」
「本当に殺す気があるのか?」
「おまえは本当にカメラが好きなのか?俺はお前の友達だったがそんなこと知らないぞ。」
「......」
「おい。何とか言えよ。おい!」
「......」
「じゃあ、いいよ。殺したいってことを証明してやる。」
早瀬はポケットから拳銃を出した。俺と同じモデルか?待てよ。じゃあ、本物じゃないか。でも、あいつを信じたい。
「や、止めて早瀬くん。」
佳奈が泣きながら言う。
科葉は、目を大きく開いてただ黙るだけ。
ん?撃たない?撃つにしては間が長すぎる。
俺は死ぬ怖さと友達として信じたい気持ちで下を向いていた。
ゆっくり顔を上げる。銃口を下に下げていた。
「ごめん。やっぱ出来ないや。俺、殺せないよ。だって友達だもんな。影琉、本当にごめん。俺はな …」
バンッーー
銃の音が響き渡った。
なんの躊躇もなく爆発した。これは間違いなく藩周は死んだのだろう。俺は3m吹き飛ばされて、腰を痛めたが何とか大丈夫そうだった。
佳奈と科葉は、無事に岩の陰に隠れたからなんともないようだった。
「大丈夫?影琉」
「ああ。」
佳奈が止血をしてくれる。
俺には引っかかるところがある。早瀬はカメラが趣味と言っていた。だが、学校ではそんな様子を見たことがなかった。放課後に何度か一緒に遊んだが、スマホのカメラでもあまり写真を撮っていなかった。それは単に平凡な日常が映えないからか?それとも、なにか理由があるのか?俺にとっては、後から付けたような設定にしか思えなかった。
だけど、今はあいつに会わないと。きっとあいつに決まってるんだ。確かな証拠はあまりないが、河原と藩周は少なくとも言っていた。何もやっていないわけでは無さそうだ。
また3人で歩き始める。
不安のせいか、全員足取りが重い。これが最後という緊張感からなのだろうか?
やっぱり引っかかる。こんなにあっさり、早瀬が犯人で終わりなのか?周りとは仲良くしていたがあれは偽りだったのか?
ただ、俺が友達を信じたいだけか...
真実を受け止めたくないだけなのか。
学校の敷地に着いた。だが、そこは瓦礫の山。
暗い空気が流れる。瓦礫の改修工事のためか、ショベルカーなどが何台か置いてある。今日は工事をしていないようだった。
工事の壁に囲われている。何ヶ所かの入口のひとつから入る。重い扉は鍵がかかっていなかった。想定していたのだろう。
瓦礫が山積みになっていて足場が悪い中、最も積み上がっている上に早瀬は下を向いて座っていた。ナイフも持ってない?
「おお、よう!やってきたかお前ら。」
「もーー、どれほど今日まで待ちわびたことか。殺させてもらうよ。もう扉の鍵は閉まっている。ここから出れることは無い。外からの助けもない。あそこに部屋があるがあそこに逃げたって爆発してやるよぉ。」
「じゃあな。」
「待て。おまえは何を言っている。武器も何も持ってないじゃないか。丸腰か?
そんなわけが無いだろ。今も殺すようなことを言ったが足がすぐには動かなかった。」
「本当に殺す気があるのか?」
「おまえは本当にカメラが好きなのか?俺はお前の友達だったがそんなこと知らないぞ。」
「......」
「おい。何とか言えよ。おい!」
「......」
「じゃあ、いいよ。殺したいってことを証明してやる。」
早瀬はポケットから拳銃を出した。俺と同じモデルか?待てよ。じゃあ、本物じゃないか。でも、あいつを信じたい。
「や、止めて早瀬くん。」
佳奈が泣きながら言う。
科葉は、目を大きく開いてただ黙るだけ。
ん?撃たない?撃つにしては間が長すぎる。
俺は死ぬ怖さと友達として信じたい気持ちで下を向いていた。
ゆっくり顔を上げる。銃口を下に下げていた。
「ごめん。やっぱ出来ないや。俺、殺せないよ。だって友達だもんな。影琉、本当にごめん。俺はな …」
バンッーー
銃の音が響き渡った。
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