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第一幕

どうぞ狂いなさい夜に輝く月よ。

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これは、ある田舎であった話である。

その田舎は、皆が予想するような、田んぼだらけで店などは何時間もかけてないと無く、小さな集落がポツンポツンある感じであった。

その中のひとつの集落であった話である。
人口は32人。
ほとんどが高齢者で、
成人してないのは9人で、
そのうち、4人は幼く
残りの5人は、同い年で16歳の高校生であった。


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もうすぐ、なつやすみである。
暑さが日に日に増し、蝉の声も鬱陶しいぐらいだ。

「おはよーだよー桜!」

「おはよっ!向日葵っ!」

今日も、夏休みを楽しみに待ちつつ学校へ行く。

桜。
女・16歳・喋り方の特徴「だよー」

向日葵。
女・16歳・喋り方の特徴「っ!」

2人は、学校へ毎日一緒に行く仲だ。


毎日楽しそうにどこの誰よりも元気に登校する。


学校に着いた。
もちろん、田舎なので、生徒は、5人しかいない。

ここは、学校とも呼びずらい所であった。

「やっほーだよー!金木犀ちゃん!」

「どど、うも。桜さん。」

「おひょー、桜と向日葵じゃん」

「おはようですわ~」

「やーやーだよー!」

金木犀。
女・16歳・喋り方の特徴「緊張している」

梅。
女・16歳・喋り方の特徴「おひょー」

彼岸花。
女・16歳・喋り方の特徴「ですわ~」

この女子しかいない学校であった。
これは、女子校と言ってもいいだろう。


そして、いつも通りの朝を迎え、学校が終わり、今日は、彼岸花の誕生日である。
この5人は仲がいいので、もちろん祝いに行く。


田舎で祝うところもないので、それっぽい、神社で祝うことにした。


「今日は、特別な日だよー!
だから、この社で祝うんだよー!」

「ええ、桜ちゃん、、流石にそれは。」

「まーっ!まーっ!硬いことは気にしないのっ!」

「おひょー、でも、なんの神を祀ってるんだろ?」

「私、知らないですわ~」

「んー、でも気にすることないんだよー」

「まま、いいよ。」


5人は、社に入った。鍵が空いており。
6時ということもあり、周りも暗かった。
なので、ロウソクを持ってきており、それをつけて飾り付けなどをした。

「じゃーー!おめでとうだよー!」

「おめでとう!」
みんなが祝った。


.......。


「死んで。」


.......。

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