婚約破棄された転生悪役令嬢は`七大天使´に選ばれた

東 るるる

文字の大きさ
5 / 24
1章 婚約破棄という名の終わり、出会いという名の始まり

3-ご対面

しおりを挟む
天使棟で私をご丁寧にお出迎えしてくれたのは、綺麗な女性と、何やら知的な雰囲気漂う男性だった。
「君がラファエルだよね?」
「あっ、はい!」
「はじめまして。僕はアズラーイール・アンジュ、以後お見知り置きを」
「はじめまして!アタシはアリエル・アンジュよ」
「はい!至らぬところもありますがよろしくお願いします…!」
「長旅お疲れ様。
とりあえず大広間でお茶でもしましょう」
「いいんですか…!」
実は少しお茶が欲しいと思っていたところだ。なんて空気が読めるんだ、アリエルさん。


~~#~~


大広間は天使と悪魔、両方が入れるらしかった。
「ここが天使棟と悪魔棟の境目よ。
北側が天使棟、南側が悪魔棟よ」
「そうだ。天使の方は悪魔棟には入れないんですか?」
「場合によるわ。
例えば、悪魔1の部屋に天使2が入りたかったら、悪魔1本人がそれを許可していれば天使は入れるの」
「へぇ…。」
「じゃあ、あっちの席でお茶しましょう」
「はい!」


~~♪~~


「ここがラファエルちゃんの部屋よ」
「なるほど、ここが…」
「それで、ここのセンサーに顔を近づけたら認証されるはずよ」
「なるほど…」
言われた通り、センサーに顔を近づけると、
『ラファエルサン、アリエルサンノ顔ヲ認証シマシタ。』
「わあ、すごい…!」
「じゃ、ラファエルちゃんは準備あるだろうからアタシは失礼するわね。ゆっくり休むのよー!」
「はい!今日はありがとうございました!」

「わ…」
部屋がありえないくらい広い。
王室の客間の3倍はあるかしら。
それにもう荷物が運ばれてる。
「よし、じゃあ配置を考えよう」
といっても、実際にやったら軽く三日以上かかるだろうから、ちまちまやっていこうと思う。

~~#~~

「よし、今日はここまで」
ようやく三分の一の配置を終えれたかな、くらい。
それによく見なくても厨房あるし。
料理していいんだ…。
くぅーっ、庶民の血が騒ぐ………!


~~♪~~


「あれ、あの人達…」
明らかに天使じゃない。
じっと見ていると、向こうもこっちに気づいたようだ。
「あ、ねぇねぇ君?新しい天使って!」
「あ、え、はい。ラファエルです」
にこりと愛想笑いを浮かべる。
「………あれ…?君、僕の魅了効いてない?」
「え?あ、はい。何も変化ありません」
「………じ、じゃあ…跳ね返し…た…?」
「跳ね返してもいないと思います」
困ったように笑うと、悪魔さんが顔を赤くした。
「…………僕、君が好きかも…」
「?」
「ねぇ、僕、君に魅了されたみたい」
…………?
初対面の人に…?
「はいはい、そこまで。」
後ろから声が聞こえる。
「アズラーイールさん」
「ねぇ聞いてよイール!
はじめて僕の魅了にかからない子いた!」
「………。ねぇラファエル、神の天恵って知ってる?」
「え?はい。色欲の悪魔の魅了にも掛からない、天使と悪魔の仲の架け橋となる天使ですよね」
「そう。目の前の彼、色欲の悪魔なんだよね」
「あ、やっぱり。色気とか、漏れてますからね」
「僕の色気、魅了にかかってなくても分かるんだねぇ」
「そうですね」
「………ふふっ」
「んじゃ、話戻すよ。
それで、アスモデウス・デモンが魅了かけたはずなんだよ。けどその様子だとかかってないみたいだから、君神の天恵だよ」
「ぇえ………」
「まあ、そんなに重く捉えなくて大丈夫だよ。
悪魔とも天使とも仲良くする、それだけの話」
アスモデウスさん?が助言する。
「なるほど………ありがとうございます、心が軽くなりました」
実際、緊張してたけどアスモデウスさんのおかげで心が軽くなったのも事実だ。
感謝の意味を込めて顔に笑みを刻む。
「っ」
「………なるほど…これは…アスモデウスが惚れる訳だ。
疲れたよね?休んでいいよ。お休み」
「あ、はい!お休みなさい」
そうして、私の人生一衝撃の一日が終了した。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」 公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。 忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。 「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」 冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。 彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。 一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。 これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」 「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」  私は思わずそう言った。  だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。  ***  私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。  お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。  だから父からも煙たがられているのは自覚があった。  しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。  「必ず仕返ししてやろう」って。  そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。

あの日々に戻りたくない!自称聖女の義妹に夫と娘を奪われた妃は、死に戻り聖女の力で復讐を果たす

青の雀
恋愛
公爵令嬢スカーレット・ロッテンマイヤーには、前世の記憶がある。 幼いときに政略で結ばれたジェミニ王国の第1王子ロベルトと20歳の時に結婚した。 スカーレットには、7歳年下の義妹リリアーヌがいるが、なぜかリリアーヌは、ロッテンマイヤー家に来た時から聖女様を名乗っている。 ロッテンマイヤーは、代々異能を輩出している家柄で、元は王族 物語は、前世、夫に殺されたところから始まる。

わがままな婚約者はお嫌いらしいので婚約解消を提案してあげたのに、反応が思っていたのと違うんですが

水谷繭
恋愛
公爵令嬢のリリアーヌは、婚約者のジェラール王子を追いかけてはいつも冷たくあしらわれていた。 王子の態度に落ち込んだリリアーヌが公園を散策していると、転んで頭を打ってしまう。 数日間寝込むはめになったリリアーヌ。眠っている間に前世の記憶が流れ込み、リリアーヌは今自分がいるのは前世で読んでいたWeb漫画の世界だったことに気づく。 記憶を思い出してみると冷静になり、あれだけ執着していた王子をどうしてそこまで好きだったのかわからなくなる。 リリアーヌは王子と婚約解消して、新しい人生を歩むことを決意するが…… ◆表紙はGirly Drop様からお借りしました ◇小説家になろうにも掲載しています

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。 ご都合主義のハッピーエンドのSSです。 でも周りは全くハッピーじゃないです。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...