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1章 婚約破棄という名の終わり、出会いという名の始まり
18-アズラーイールvsレヴィアタン レディーファィッ!!
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「「そこを退いてもらえませんか?」」
「………」
なんでこの人達は鉢合わせする度に衝突するのだろうか。
そして「退いて」というのは私の真横ピッタリに貼り付くお互いのことを言っているのだろう。
私を挟んで衝突するのはいかがなものか、いくらなんでも何もしてない私は自由に動ける権利があると思う。
「「………」」
しばらく睨み合っていた二人だが、レヴィアタンさんが私の腕を取ってその腕を抱き締めた。
「ふふ」
「………クソが」
ひょえ…。
こあいですアズラーイールさん…。
「ら、ラファエル。大丈夫?震えてるけど…。
くすっ、アズラーイールさんのせいですよ」
「あ、いえ、そうではなく…。
ああいや、確かに怖かったですけど、
今回の戦いはレヴィアタンさんに軍配が上がりそうだなって」
「戦いだなんて、これはまだ可愛い方だよ」
くすり、とアズラーイールさんが妖艶な笑みを浮かべた。
再び戦慄したのは言うまでもないだろう。
見惚れるより先に怖さが上回ってしまった私。
だが私は決して悪くはないと思いたい。
「こうして、実物がいる間は…ね?」
こっちはさすがに見惚れるのが先だった。
「………」
不意に腕をグイッと引っ張られる。
「わっ!!?」
「あぶない」
思いっきりレヴィアタンさんの方に転んだ私だったが、抱き止められたことにより何とか派手に転けるのは回避できたようだ。
「レヴィアタンさん、ありがとうございます」
「ど、どういたしまして…」
「手を離してください、レヴィアタンさん」
「あなたに命じられても特に思うところも従う気もありませんね。
離してと言えるのは当事者であるラファエルだけだと思いますが」
「…」
終わりの見えない争いに、私はただ沈黙していた。
「………ああいうとこだよね~」
窓からスケスケだったラファエルを巡るアズラーイールとレヴィアタンの戦いを見ていた人物が二人。
「ほんとにそう。ラファエルって自然と人を魅了しちゃうからいつかラファエルを巡って天使軍と悪魔軍で戦争が起きないか心配だわ」
一人はガブリエル。
「ま、そうだね。
神の天恵である彼女は、もしかしたらそうなる未来を呼び起こしてしまうかもしれない。
過去の子たちが、そうであったように」
もう一人は、その夫であるサタン。
「………ああそうだ。
ルシファーは元気?」
「あいつはいつも通り好き放題暴れてるよ。
…残念だけど、そろそろかもしれない」
「……ついに来ちゃうの?
本当に回避できる方法はない?」
「回避できる方法は、絶対にない。
けれど、神の天恵である彼女ならば…被害を最小限に抑えることができると踏んでいる。
地理的にも、人間的にも」
「…なら、ラファエルなら…ルシファーをあの状態から解放してあげられる?」
「うん、もしかしたらね。
期待してるよ、ガブリエル。君にも、神の天恵である彼女にも」
「もちろん。任せてよ」
するとその時、ガブリエルの額に紋章が浮かび上がる。
「ラファエルがそれの被害を最小限にできたとき、サタン。貴様の弟はその呪縛から解放されることであろう」
「お、神さん。
いつもありがとね」
サタンは焦燥していた。
厄介だが苦楽を共にしてきた大事な弟が命の危機に晒されているからだ。
暴走は、年々ひどくなっていく。
歯止めももう利かない。
文献には、もうそうなってしまっては魔力が枯れて死ぬのを待つしかない、つまり手の施しようがないと書いてあった。
死んでしまうには早すぎる。
ルシファーの命は、長年空席だった一縷の希望に託されたのだ。
「………」
なんでこの人達は鉢合わせする度に衝突するのだろうか。
そして「退いて」というのは私の真横ピッタリに貼り付くお互いのことを言っているのだろう。
私を挟んで衝突するのはいかがなものか、いくらなんでも何もしてない私は自由に動ける権利があると思う。
「「………」」
しばらく睨み合っていた二人だが、レヴィアタンさんが私の腕を取ってその腕を抱き締めた。
「ふふ」
「………クソが」
ひょえ…。
こあいですアズラーイールさん…。
「ら、ラファエル。大丈夫?震えてるけど…。
くすっ、アズラーイールさんのせいですよ」
「あ、いえ、そうではなく…。
ああいや、確かに怖かったですけど、
今回の戦いはレヴィアタンさんに軍配が上がりそうだなって」
「戦いだなんて、これはまだ可愛い方だよ」
くすり、とアズラーイールさんが妖艶な笑みを浮かべた。
再び戦慄したのは言うまでもないだろう。
見惚れるより先に怖さが上回ってしまった私。
だが私は決して悪くはないと思いたい。
「こうして、実物がいる間は…ね?」
こっちはさすがに見惚れるのが先だった。
「………」
不意に腕をグイッと引っ張られる。
「わっ!!?」
「あぶない」
思いっきりレヴィアタンさんの方に転んだ私だったが、抱き止められたことにより何とか派手に転けるのは回避できたようだ。
「レヴィアタンさん、ありがとうございます」
「ど、どういたしまして…」
「手を離してください、レヴィアタンさん」
「あなたに命じられても特に思うところも従う気もありませんね。
離してと言えるのは当事者であるラファエルだけだと思いますが」
「…」
終わりの見えない争いに、私はただ沈黙していた。
「………ああいうとこだよね~」
窓からスケスケだったラファエルを巡るアズラーイールとレヴィアタンの戦いを見ていた人物が二人。
「ほんとにそう。ラファエルって自然と人を魅了しちゃうからいつかラファエルを巡って天使軍と悪魔軍で戦争が起きないか心配だわ」
一人はガブリエル。
「ま、そうだね。
神の天恵である彼女は、もしかしたらそうなる未来を呼び起こしてしまうかもしれない。
過去の子たちが、そうであったように」
もう一人は、その夫であるサタン。
「………ああそうだ。
ルシファーは元気?」
「あいつはいつも通り好き放題暴れてるよ。
…残念だけど、そろそろかもしれない」
「……ついに来ちゃうの?
本当に回避できる方法はない?」
「回避できる方法は、絶対にない。
けれど、神の天恵である彼女ならば…被害を最小限に抑えることができると踏んでいる。
地理的にも、人間的にも」
「…なら、ラファエルなら…ルシファーをあの状態から解放してあげられる?」
「うん、もしかしたらね。
期待してるよ、ガブリエル。君にも、神の天恵である彼女にも」
「もちろん。任せてよ」
するとその時、ガブリエルの額に紋章が浮かび上がる。
「ラファエルがそれの被害を最小限にできたとき、サタン。貴様の弟はその呪縛から解放されることであろう」
「お、神さん。
いつもありがとね」
サタンは焦燥していた。
厄介だが苦楽を共にしてきた大事な弟が命の危機に晒されているからだ。
暴走は、年々ひどくなっていく。
歯止めももう利かない。
文献には、もうそうなってしまっては魔力が枯れて死ぬのを待つしかない、つまり手の施しようがないと書いてあった。
死んでしまうには早すぎる。
ルシファーの命は、長年空席だった一縷の希望に託されたのだ。
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