28 / 44
28.傀儡のオリー
しおりを挟む
おじさんの繊細な指使いが、ぐるりぐるり、ぐるぐるりと僕の身も心も縛りつけていく。
緻密な調律師のように、おじさんは僕の脳に快楽の弦を張る、低音のリフがエンドルフィンを連弾する。
おじさんの危険な愛の暴虐は痛みを享楽に変え、僕は罪深い遊戯の多幸感に依存した。
------------------------------
僕は知らなかった、苛烈な束縛に支配される心地よさを。おじさんは、僕に暴力と言う名の信頼を植え付けた。
僕はずっと呪いに縛られていたから、本心ではおじさんの呪縛から逃げ出したいって思っていたんだ。
おじさんは初めからクズで、だから僕の本当の心がおじさんに傾く事は無いだろうって油断していた。
おじさんは、本当にバカだ。おじさんが僕の初めてを貰ってさえくれれば、その後逃げ出したって構わないって思っていたのに。
でも今の僕におじさんを手放すと言う選択肢が無くなってしまった。
僕は知ってしまった、おじさんから縛られる悦びを。そこには確固たる愛が存在していた。
*****************
僕の意識は海を漂う海月の様に、ゆらりゆらりと心ともなく浮かんでいた。
「オリっちおはよう?オリッっち??ぼんやりして、どうしたんだ??」
カイトのくれたこのピアスは、悪魔族の特注品で、僕の呪いを50%くらい軽くしていた。
「ん?か・い・と?」
でも今、このピアスは機能していない。おじさんが魔力無効のロープで僕を縛ったからだ。
「な、なんだ?その体中の赤い跡は!?あ、あれ!?呪い止めが殆ど機能してない・・・。」
このピアスは僕の魔力を使って、呪いの力を弱めていた。それなのに、魔力無効のついたロープで縛ったせいで魔力が遮断され、ピアスに動力が補充出来なくなってしまったのだ。
「お、おっさん。オリーにいったい何をしたんだ!!」
このピアスに残ってるのはカイトのかけたイタズラの魔法だけ。
「悪いな。オリーが俺以外に目を向けないように、ちょっと躾けただけた。」
「ま、まさかとは思うけど、魔力無効の紐で縛ったりしてないよな??」
「それがどうかしたか。」
「魔力が遮断されて、ピアスに動力が補充出来なくなっちゃうだろ!!どうすんだよ!!オリーは・・・。」
「俺の言いなりか??」
「な、なんで・・それを。」
「そうか・・・。それならそれで俺は困らない。オリーは俺のモノだから。」
僕は遂におじさんの傀儡になってしまった。
「おっさん、正気か?」
「オリー、おいで。カイトとはもう喋るな。良いな??」
「うん、おじさん。わかった。」
「お、オリッち??そ、そんな・・・。」
「オリー、朝のキスをしよう。教えた通りに出来るな?」
おじさんは、僕の頬に手を添えて上を向かせた。おじさんは、唇から舌を覗かせる。
「はい、おじさん。」
僕はおじさんの肩に手を置いて背伸びをする。僕は教えられた通りおじさんの分厚い舌をフェラするようにしゃぶった。カイトの目の前で・・・。
僕の前世は日本人だから、人前でこんな事したくないんだ。他の人に不快感を与える様なモラルに反する行いは嫌なんだけど、逆らえないんだ。
何故か水滴が僕の頬を伝って、ポロリと一粒だけ床に落ちる。でも悲しくは無いんだ・・。それが逆に怖い。
「くそっ、寝ないで見張っておけばよかった・・・。おっさん、それはもうオリっちじゃない。」
カイトはよろけて、食卓のイスを倒した。そして、おじさんを睨みつけ、扉を破壊して出ていった。
悪魔を怒らせるなんて、おじさんは本当にバカだ。
緻密な調律師のように、おじさんは僕の脳に快楽の弦を張る、低音のリフがエンドルフィンを連弾する。
おじさんの危険な愛の暴虐は痛みを享楽に変え、僕は罪深い遊戯の多幸感に依存した。
------------------------------
僕は知らなかった、苛烈な束縛に支配される心地よさを。おじさんは、僕に暴力と言う名の信頼を植え付けた。
僕はずっと呪いに縛られていたから、本心ではおじさんの呪縛から逃げ出したいって思っていたんだ。
おじさんは初めからクズで、だから僕の本当の心がおじさんに傾く事は無いだろうって油断していた。
おじさんは、本当にバカだ。おじさんが僕の初めてを貰ってさえくれれば、その後逃げ出したって構わないって思っていたのに。
でも今の僕におじさんを手放すと言う選択肢が無くなってしまった。
僕は知ってしまった、おじさんから縛られる悦びを。そこには確固たる愛が存在していた。
*****************
僕の意識は海を漂う海月の様に、ゆらりゆらりと心ともなく浮かんでいた。
「オリっちおはよう?オリッっち??ぼんやりして、どうしたんだ??」
カイトのくれたこのピアスは、悪魔族の特注品で、僕の呪いを50%くらい軽くしていた。
「ん?か・い・と?」
でも今、このピアスは機能していない。おじさんが魔力無効のロープで僕を縛ったからだ。
「な、なんだ?その体中の赤い跡は!?あ、あれ!?呪い止めが殆ど機能してない・・・。」
このピアスは僕の魔力を使って、呪いの力を弱めていた。それなのに、魔力無効のついたロープで縛ったせいで魔力が遮断され、ピアスに動力が補充出来なくなってしまったのだ。
「お、おっさん。オリーにいったい何をしたんだ!!」
このピアスに残ってるのはカイトのかけたイタズラの魔法だけ。
「悪いな。オリーが俺以外に目を向けないように、ちょっと躾けただけた。」
「ま、まさかとは思うけど、魔力無効の紐で縛ったりしてないよな??」
「それがどうかしたか。」
「魔力が遮断されて、ピアスに動力が補充出来なくなっちゃうだろ!!どうすんだよ!!オリーは・・・。」
「俺の言いなりか??」
「な、なんで・・それを。」
「そうか・・・。それならそれで俺は困らない。オリーは俺のモノだから。」
僕は遂におじさんの傀儡になってしまった。
「おっさん、正気か?」
「オリー、おいで。カイトとはもう喋るな。良いな??」
「うん、おじさん。わかった。」
「お、オリッち??そ、そんな・・・。」
「オリー、朝のキスをしよう。教えた通りに出来るな?」
おじさんは、僕の頬に手を添えて上を向かせた。おじさんは、唇から舌を覗かせる。
「はい、おじさん。」
僕はおじさんの肩に手を置いて背伸びをする。僕は教えられた通りおじさんの分厚い舌をフェラするようにしゃぶった。カイトの目の前で・・・。
僕の前世は日本人だから、人前でこんな事したくないんだ。他の人に不快感を与える様なモラルに反する行いは嫌なんだけど、逆らえないんだ。
何故か水滴が僕の頬を伝って、ポロリと一粒だけ床に落ちる。でも悲しくは無いんだ・・。それが逆に怖い。
「くそっ、寝ないで見張っておけばよかった・・・。おっさん、それはもうオリっちじゃない。」
カイトはよろけて、食卓のイスを倒した。そして、おじさんを睨みつけ、扉を破壊して出ていった。
悪魔を怒らせるなんて、おじさんは本当にバカだ。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜
トマトふぁ之助
BL
某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。
そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。
聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる