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29.スタンピートは止まらない
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僕は争い事が嫌いだ、だって日本人だったんだもん。論争から生まれるものは沢山あるけど、戦争からは何も生まれない。
あるとすれば、憎しみや、苦しみ、飢餓に、怪我に病い。そして死体と瓦礫の山。本当に不毛な物しか生み出さないんだ。
------------------------------
僕は今日バイトの日だ。おじさんの傀儡でも、日常生活は、きちんとできる。おじさんの要求は断れないんだけどね・・。
あとは、おじさんの事ばかりぼんやりと考えちゃって、ため息が出ちゃうくらいかな?
「おじさん、じゃあ僕お仕事に行ってくるね。」
「そうだな、途中まで送っていく。一緒に行こう。」
僕達は、手を繋いで出かけた。デートみたいで嬉しかったけど、おじさんは女の子みたいな服を選んで僕に着せた。
「やっぱり、おまえが1番可愛いな。」
おじさんが、嬉しそうだったから僕も嬉しいんだ、たぶんね。
「なあ、オリー。俺に魅了されてるんだとしたら、いつ呪いに掛かったんだ??」
「えっとね。10年前、教皇に捕まって古代の魔道具インプリンティングの卵の中に入れられたんだ。その卵を開けだのが、おじさんだった。」
「それって卵を開いた奴を、好きになるのか?」
「そうだなぁ、卵の中から出て1番初めに見た者に心酔する呪いが付いていたんだ。要は刷り込み。強制的に見た者を主人と認めて、何でも言う事を聞いちゃう。心の底から奴隷になっちゃうんだ。」
「そういえば、あの時。確か宝物殿の繭玉の中にガキがいたか・・。」
「そうだよ。僕はあの10年前からずっと、おじさんに囚われてる。おじさんしか愛せない。普通の奴隷でも心までは縛れないでしょ?でも僕は違う、心の底から奴隷なんだ、おじさんだけのね。」
「なあ、そのピアス今は機能していないのか?」
「そうだね、停止した魔力が詰まっちゃってるみたいだから、一度オーバーホールしてもらわないとダメだろうね。これで50%呪いをカットできてたんだ。」
「それ、修理するのか??」
「コレはカイトに聞かないと解らないから、カイトと話せない僕は永遠に修理出来ないよ。」
「そうしろ。」
「ねぇ、おじさん。悪魔は、遺伝子から違うんだ。考え方や文化も違う。カイトには本当に気をつけないと、命だって簡単に取られちゃうんだよ。」
「お前、悪魔に毒されすぎて無いか?そういえば、契約ばかり使いたがるし。」
「だって悪魔と暮らしてたんだもん、しょうがないでしょ?それに、おじさんがあのダンジョンに放り投げたんだ。覚えて無いかもだけど。」
「は??まさか・・。投げた?ダンジョンに?」
「そうだよ。あの時の卵。恥ずかしいけどあれ、僕だ。着る物が無くてあの姿のまま、おじさんを走って追いかけてた。」
「あ、す、すまない。そんな、まさか。あの時、悪魔系のモンスターかと思ったんだ・・・。」
「まぁ、そんな事だろうと思ってたけど。僕も魅了にかかったばかりで、かなり気が動転してたしね。」
「悪かった、大変だったな。」
「うん。ホント、大変だったんだ。何度も殺されそうになったしね・・。じゃあ僕の職場、ここだから。また夕方ね。」
「ああ、帰ったら、良い事しような。」
おじさんは、僕の額に優しくキスをしてくれた。
------------------------------
「オリーちゃん、大変よー!!各地のダンジョンでぇ、突然スタンピートが起こってるのぉ。」
「なんでもぉ、魔王が攻めてくるって話だっぺよ。」
「はぁ、あーあ。ついに、来ちゃったかー。面倒くさいなぁ。」
今日の医院は凄く混み合っている。たぶん魔物が溢れて、みんな無理して戦ったんだろう。
「ねぇ、お願いよぉ。2人とも明日から3日くらい泊まり込みで、ここに常駐して頂戴!」
「はぁ、えー。僕バイトなんで、無理です。」
「オリッぺ、相変わらず冷たいっぺー。こういうのは、助け合いが大切だっぺよー。」
「はぁ、ジャック院長と、ぺぺの方が酷いよ!!僕を騙してバイトに行かせるなんて!!依頼してきた貴族に、いくらか貰ったんでしょ!!」
「あちゃー、バレちゃったっぺー。」
「やだぁ。オリーちゃんにバラしたの誰かしらぁん?もぅ。みんな口が軽いんだからー。やんなっちゃうわぁ。」
「はぁ、僕忙しいんで、泊まりとか無理です。恋人も待ってますし。」
「あらん。さっきの激悪そうなイケオジかしらん?」
「オリッペ、絶対騙されてるっぺよ!遊ばれて、骨の髄まで、吸い尽くされるっぺー。」
「むぅ。そんな事無いもん!!ちょっと過激なだけだもん。凄く優しい時だってもあるもん!」
「ジャックママ!もう手遅れだっぺー。オリッペは、DV夫から逃げられない妻に片足突っ込んでるっぺ!」
「あらん!可哀想に、オリーちゃんたら、夜は縛られて監禁されて、外出もさせて貰えないのねぇん!」
「そ、そんな事無いもん!!」
「「じゃあ、泊まり込みOKねぇん!だっぺ!」」
「もう!酷いよ!また、騙された!でも、お泊まりはおじさんに聞いてからだからね!」
こうして、僕は医療器具を両手に持ち、鬼の様な速さで大量のお尻を捌いていった。
あるとすれば、憎しみや、苦しみ、飢餓に、怪我に病い。そして死体と瓦礫の山。本当に不毛な物しか生み出さないんだ。
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僕は今日バイトの日だ。おじさんの傀儡でも、日常生活は、きちんとできる。おじさんの要求は断れないんだけどね・・。
あとは、おじさんの事ばかりぼんやりと考えちゃって、ため息が出ちゃうくらいかな?
「おじさん、じゃあ僕お仕事に行ってくるね。」
「そうだな、途中まで送っていく。一緒に行こう。」
僕達は、手を繋いで出かけた。デートみたいで嬉しかったけど、おじさんは女の子みたいな服を選んで僕に着せた。
「やっぱり、おまえが1番可愛いな。」
おじさんが、嬉しそうだったから僕も嬉しいんだ、たぶんね。
「なあ、オリー。俺に魅了されてるんだとしたら、いつ呪いに掛かったんだ??」
「えっとね。10年前、教皇に捕まって古代の魔道具インプリンティングの卵の中に入れられたんだ。その卵を開けだのが、おじさんだった。」
「それって卵を開いた奴を、好きになるのか?」
「そうだなぁ、卵の中から出て1番初めに見た者に心酔する呪いが付いていたんだ。要は刷り込み。強制的に見た者を主人と認めて、何でも言う事を聞いちゃう。心の底から奴隷になっちゃうんだ。」
「そういえば、あの時。確か宝物殿の繭玉の中にガキがいたか・・。」
「そうだよ。僕はあの10年前からずっと、おじさんに囚われてる。おじさんしか愛せない。普通の奴隷でも心までは縛れないでしょ?でも僕は違う、心の底から奴隷なんだ、おじさんだけのね。」
「なあ、そのピアス今は機能していないのか?」
「そうだね、停止した魔力が詰まっちゃってるみたいだから、一度オーバーホールしてもらわないとダメだろうね。これで50%呪いをカットできてたんだ。」
「それ、修理するのか??」
「コレはカイトに聞かないと解らないから、カイトと話せない僕は永遠に修理出来ないよ。」
「そうしろ。」
「ねぇ、おじさん。悪魔は、遺伝子から違うんだ。考え方や文化も違う。カイトには本当に気をつけないと、命だって簡単に取られちゃうんだよ。」
「お前、悪魔に毒されすぎて無いか?そういえば、契約ばかり使いたがるし。」
「だって悪魔と暮らしてたんだもん、しょうがないでしょ?それに、おじさんがあのダンジョンに放り投げたんだ。覚えて無いかもだけど。」
「は??まさか・・。投げた?ダンジョンに?」
「そうだよ。あの時の卵。恥ずかしいけどあれ、僕だ。着る物が無くてあの姿のまま、おじさんを走って追いかけてた。」
「あ、す、すまない。そんな、まさか。あの時、悪魔系のモンスターかと思ったんだ・・・。」
「まぁ、そんな事だろうと思ってたけど。僕も魅了にかかったばかりで、かなり気が動転してたしね。」
「悪かった、大変だったな。」
「うん。ホント、大変だったんだ。何度も殺されそうになったしね・・。じゃあ僕の職場、ここだから。また夕方ね。」
「ああ、帰ったら、良い事しような。」
おじさんは、僕の額に優しくキスをしてくれた。
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「オリーちゃん、大変よー!!各地のダンジョンでぇ、突然スタンピートが起こってるのぉ。」
「なんでもぉ、魔王が攻めてくるって話だっぺよ。」
「はぁ、あーあ。ついに、来ちゃったかー。面倒くさいなぁ。」
今日の医院は凄く混み合っている。たぶん魔物が溢れて、みんな無理して戦ったんだろう。
「ねぇ、お願いよぉ。2人とも明日から3日くらい泊まり込みで、ここに常駐して頂戴!」
「はぁ、えー。僕バイトなんで、無理です。」
「オリッぺ、相変わらず冷たいっぺー。こういうのは、助け合いが大切だっぺよー。」
「はぁ、ジャック院長と、ぺぺの方が酷いよ!!僕を騙してバイトに行かせるなんて!!依頼してきた貴族に、いくらか貰ったんでしょ!!」
「あちゃー、バレちゃったっぺー。」
「やだぁ。オリーちゃんにバラしたの誰かしらぁん?もぅ。みんな口が軽いんだからー。やんなっちゃうわぁ。」
「はぁ、僕忙しいんで、泊まりとか無理です。恋人も待ってますし。」
「あらん。さっきの激悪そうなイケオジかしらん?」
「オリッペ、絶対騙されてるっぺよ!遊ばれて、骨の髄まで、吸い尽くされるっぺー。」
「むぅ。そんな事無いもん!!ちょっと過激なだけだもん。凄く優しい時だってもあるもん!」
「ジャックママ!もう手遅れだっぺー。オリッペは、DV夫から逃げられない妻に片足突っ込んでるっぺ!」
「あらん!可哀想に、オリーちゃんたら、夜は縛られて監禁されて、外出もさせて貰えないのねぇん!」
「そ、そんな事無いもん!!」
「「じゃあ、泊まり込みOKねぇん!だっぺ!」」
「もう!酷いよ!また、騙された!でも、お泊まりはおじさんに聞いてからだからね!」
こうして、僕は医療器具を両手に持ち、鬼の様な速さで大量のお尻を捌いていった。
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