『ウソカマコトカ(全9話)』

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ウソカマコトカ(1/9)

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  例えばの話である。

  今、一人暮らしの自分の部屋にいるとしよう。

  そしてそれが、今世紀最大の失恋の直後であったとしよう。

  もう全てが終わったと、清く正しい大学生らしく、やけ酒なんぞを喰らっている。

  すると廊下を歩く足音がして、部屋の前で止まり、突然玄関のドアノブがガチャガチャと鳴る。

  鍵をかけてあるから、当然開かない。

  客人が諦めて帰るのを待とうとしたら、これが、本当に信じられないのだが、何故か次の瞬間、鍵穴に鍵を挿し込む音がする。

「え、え、え……?」

  この場合、今世紀最大とはいえ、一旦、大失恋と缶ビールは脇に優しく置いておく。そして誰もが、膝をついて静かに玄関を覗き込むに違いない。俺がそうしたように、だ。

  ガタンっと弾けたような音がして、あろうことか、鍵は当然のように開いた。

  こんな恐怖があるだろか。

  念の為、部屋を一周ぐるりと見回す。間違えて違う部屋にいるのは、自分の方ではないのかと。

  しかし、畳に木製テーブル、ノートパソコン、ボロボロの座椅子に、壁にかかった服。どこをどう見ても、自分の部屋である。

  きいぃと、迷宮の入口のような音を立て、玄関のドアがゆっくりと開く。

  おい。おいおいおい……っ!

  自然と膝を立てて臨戦態勢になる。

  眉をひそめて玄関ドアを見つめる。
  
  息を殺した。





  最初に玄関ドアの間から現れたのは、ふわりと柔らかくなびく、明るい髪の毛であった。

  まるで自分の家かのような自然な所作で、玄関先にビニール袋を置き、靴を脱いだ。

  見慣れたクラブの後輩である。

  ほぼクラウチングスタートの姿勢であった俺は、畳の上にどすと腰を下ろし、小さく舌打ちをした。

  涼しい顔でキーケースをポケットにしまいながら、こちらに歩いてくる姿を、座ったまま睨みつける。

「おい、何でお前が合鍵持ってんだよ」

  低い声で問いただすと、

「何でって、先週俺にくれたじゃないですか。先輩酔い潰れてたから……俺が鍵かけて帰ったでしょう」

  そいつはそう言いながら台所までやって来て、かがみ込んで冷蔵庫を開けた。
  持っていたビニール袋をがさごそと探る。

「うっわ……酒だらけで入れるとこねえし」
  勝手に開けた人ん家の冷蔵庫に文句を垂れた。

  俺はふんと息をつき、小脇に置いてあった缶ビールと大失恋を、もう一度優しく抱きしめるように、膝を立てて丸まった。





「どうしたんすか?  失恋でもしたみたいに」

  顔をあげると、目の前で、整った顔がしゃがみ込んで、こちらを覗き込んでいた。

「してんだよ、失恋を」

  吐き捨てて睨みつける。

「知ってます」

  そいつは、にやにやと目を細めた。





  │神代かみしろは同じ大学の一年後輩である。
  学部は違うが、同じクラブに所属している。

  金でも銀でも無い、美容院でどう注文したらその色に仕上がるのですか?  という、不思議な色のさらさらとした髪が特徴的である。本人によれば、アッシュ何とかいう色らしいが、一生口に出す事は無いだろうと思い、忘れた。

  そんな派手な髪色をしているからには、相当容姿に自信がおありなのでしょうねと詰め寄ると、それ相応に納得出来る端麗な顔立をしているから、こちらが口をつぐんで後ずさる羽目になる。
  挙げ句、医学部生というから、もう手の施しようがない。

「モテるだろう?」と聞けば「モテますよ。モテない訳なくないですか?」と答える。
  さっさと大学中の女子を喰い散らかして、男全員に逆恨みされ、後ろから刺されたらいい。





「クラブ全員知ってます。先輩が幸野こうのさんに告ってフラれたこと」

  神代は、いつものように眉をひそめて、困ったような表情で笑った。

  うん、今日も妖怪じみとるな、と俺は思う。

  髪色のせいか、この作り物のような顔と笑い方のせいか、こいつは若い狐が化けているのではないかと、俺はいつも内心妄想していた。

  ことある事に、酒とスイーツを貢ぎ物のように持参して、ふらふらと現れる。

  そのうち、コンビニのロールケーキを食べていたら、ぽんっと音がして、ふっわふわの尻尾が現れるだろう。

  俺が深酒して記憶が飛ぶのを良いことに、部屋の貴金属を、片っ端から葉っぱの偽物に、コンコン言いながらすり替えたりしているに違いない。
  あるいは、スイーツを沢山食べて太らせて、夜な夜な俺の生き血をすすって、その美しさを保っているのか。

  問題は、この部屋に貴金属が一切無いことと、俺の生き血をすすっても、不健康な酒と煙草の匂いが移るだけである。そもそも生き血をすするのは吸血鬼の担当業務だった気もする。

  どうせ生き血をすするなら、きゃあきゃあと自然に湧き出る看護学科の女子に噛み付いた方が、双方共に幸せだろう。
  何を好き好んで、こんな昭和レトロをわざわざ再現したような古いアパートの、か弱い工学部男子にまとわりつくのか。馬鹿な奴だ。可哀想に。





  そういえば、と顔を上げる。

「お前、 俺のエクレア食ったろ!?  冷蔵庫に入ってたやつ!」

「え?  エクレア?  ああ、あれこの前食ったじゃないですか。……そんな怒ります?」

  神代は袋の中からペットボトルを取り出し、蓋を開けながら、畳にあぐらをかいた。

「食ってんじゃねえかよ」

「いや先輩も食べたでしょう。はんぶんこして。俺があーーんしたら、嬉しそうにむしゃってたじゃないすか」とへらへら笑った。

「嘘つけ。人が酔ってると思って、好き勝手しやがって……」

「先輩が悪酔いし過ぎなんですよ」

  そう言うと、思い出したようにビニール袋に手を突っ込んで、「はい」と小さな茶色の小瓶を取り出し、渡してきた。

「コンビニで買って来ました」

  ラベルを見ると二日酔い用のドリンクらしい。

「今日、もう二本も開けちゃったんですか?  強くもないのに飲むからあ……」

  呆れたように言い、神代は畳の上のビールの空き缶を手に取った。






「あのエクレアは俺の最後の希望だったんだよ」

  そう言いながら、二日酔いドリンクの蓋をねじる。

「あ、じゃあ今持ってきたプリン食べます? 」と、神代はスマホを持ったままの手を、冷蔵庫に向けた。

 「コンピューター棟から出たら、女の子が待ってて貰ったんです。なんか駅前に新しくオープンした店らしいですよ?」

  出待ちの女子から差し入れとは……。
  なぜこの世はこんなに不公平に出来ているんだろうな。

  俺の冷ややかな視線に気付いたらしい神代は、

「あ、羨ましかったですか?  すみません、わざとです。分かってて言ってます」と言った。

  俺が侍で、世が世なら、即刻切り捨ててやるのにと思ったが、そうすると逆に、沢山の女達に命を狙われ、貼りつけ拷問となるだろう。

  とはいえ、こいつはこういう奴である。
  真顔でいくらでも嘘をついて、笑って人を殺せるような奴である。そんな奴が医学を志すとは、世も末である。





  神代がペットボトルの水をごくごくと飲んだので、渡された二日酔いドリンクを一気に飲み干した。

うん……。容赦なくまずい。

  明日の健康と引き換えに、この強烈な味と、酒に溺れたおのれの意志の弱さを恥じて寝ろ!という、製造側の心意気を感じる。

  何とも言えない顔をして後味を耐え抜いている俺を、神代は一瞬眺め、また思い出したようにスマホの画面を見始めた。





「プリンはお前が食えよな」

  手の甲で口元を拭きながら言うと、

「え、でも2個ありますよ?」と神代はスマホを見たまま答えた。

「いらん」

「俺一人で2個は無理ですよ?  なんか濃厚っぽいやつだし」

「お前、それはその子が、お前と一緒に食べようと思って買って来たんじゃねえの?  だから2個なんだろ?」

「さあ。そう言われても……俺も急いでたし」と、神代はスマホを見たまま、気のない返事をした。

「何で俺んち来んのに急ぐんだよ。二つあったら、その場で食えや」

「嫌ですよ。何で知らない子と外で一緒にプリン食べなきゃいけないんですか」
  冗談じゃないという顔をして、こちらを向く。

「プリン2に対してメンバーが2だからだろうがよ。バカか」

「じゃあ今だってプリン2でメンバー2じゃないですか。1個ずつ食べればいいのに」

「もういい、お前食べんな。俺が2個とも食う」

「はあ?  バカじゃないですか?  絶対胃もたれするし」

「神代」

「はい?」

「たった今、お前は全国出待ち女子プリン協会を敵にまわしたよ。よって規定により、プリン所有権は剥奪だ」

「でた……すぐ変な協会立ち上げるのやめて下さい。誰なんすか」

「全国出待ち女子プリン協会、略して『DJP』の会長です。怖いぞ?  DJPは。敵に回すと」

「あ会長なんだ……」と、神代はしょうもなさ気に言った。ずっとスマホを触っている。

「はいはい、じゃあ半分でいいですよ。先輩の食べかけ半分下さい」

「いやですう。駅前まで行って買って下さあい」

「ほんっと、小学生なんだから」

「じゃあ俺のエクレア返せよ」

「だから、先輩も半分食ったんだって!」





  俺は、また深いため息をついて、天井を見上げた。

  なんなんだろうな。
  この無意味な時間は。

  告白したらフラれるわ、残しておいたエクレアは無くなるわ、勝手に鍵を使って人が部屋に入ってくるわ、モテる奴が女子から貰ってきたプリンを取り合うわ……。

  今日はとことん駄目な日だ。厄日だ。

  俺は座っている体制から、そのままぐったりと横に倒れて寝そべった。
  心と身体が、じっとりと湿気を含んだように重い。

  スマホを操作する神代を見上げていたら、暇だなとふと思い、新しくオープンした駅前のプリン屋をスマホで検索してみる。

  1個800円もするのか。
  2個で1600円。バイトなら2時間は働かなければ買えない。

  神代をコンピューター棟の前で待ち伏せて、プリンを渡したその女子は、どんなバイトをしているのだろう。
  神代なんかのために、一時間でプリンが何個も買えるような、いかがわしいバイトに手を染めていないだろうかと心配になる。

  待っている時はドキドキしただろうか。プリンを渡して「よければ一緒に食べませんか」と言いたかっただろう。いや、緊張して言えなかったのかもしれない。

  今頃、その子はどうしているだろう。
  プリンを渡せて喜んでいるか、それとも言いたいことを伝えられず後悔しているのか。

  少なくとも、今しがた告白してフラれた失恋ほやほやの、顔も知らない工学部の男が、プリンを2個とも食べるとは思わないだろう。

  その子も、プリンも、可哀想である。
  しかしながら、プリン屋のプリンに対するこだわりの説明ページを読み込んだところ、これは食べない訳にはいかないとも思った。

  スマホを持ったままの手を、だらりと畳に投げ出した。
  腕まで重い。

  何をやっているんだ、俺は。





  もう一度、大きく息を吸って吐く。
  仰向けになって、天井を見上げる。

  俺は今日、本当にフラれたんだよな?  
  そう改めて思い返し、無限ループへはまっていく。
  
  彼女の横顔。
  彼女の笑顔。
  彼女のうなじ。
  彼女の後ろ姿。

「ごめんなさい」と動く、彼女の口元。

  思い出して、苦しくなる。

  何度も何度も思い出して、どんどん苦しくなる。

  そしてこの哀れな結末を、クラブ全員が知っている。あの部室に盗聴器があるという噂は、本当なのかもしれない。

  何度も同じ光景をぐるぐるしていたら、ふと何かを感じ、一面の汚い天井に引き戻された。

  顔を向けると、ずっとスマホを見ていたはずの神代がこちらを見ていたので、一瞬視線がぶつかった。
  無かったことにするように、神代はまたすぐに画面に視線を戻す。

  俺も、また横向きになり、ぼんやりと宙を見つめた。

  持っていたスマホの画面が消える。

  ささくれた畳に、いつの間にかオレンジ色の夕日が射し込んでいる。

  冷蔵庫がぶおおんと微かに鳴っていた。




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