母親は婚約者がいると思っている。

焼かやか

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母親は最高の人生を送れているらしい。

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「私、本当にあなたと結婚してよかったと思ってる。あなたと話してても飽きないし、楽しいし、面白い。それに仕事が休みの日は家事を手伝ってくれたりするし。あっ、でもたまに作ってくれるオムライスは微妙かな……。中のケチャップライスはケチャップが多くてネチョネチョしてるし……って冗談だよ!!味は微妙だけど、大事なのは誰が作ってくれたかだから!!
    あと、あれも面白いんだよね。あやちゃんと遊んでる時。無理矢理おままごととかやらされてて。やっぱり娘に一緒に遊んでって言われたら断れないよね……
    本当に私は幸せ者だな。可愛い娘はいるし、あなたみたいな最高の旦那さんがいるし。本当に幸せ者だ……」

    母親の独り言にもだいぶ慣れてきた。しかし慣れるだけではダメで、娘の私がどうにかしないと行けないのは分かっている。
    しかしどうやって母親に自覚させればいいのだろう。父親は事故で1年前に死んでいるということを。
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