事故から始まる物語

maruta

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それ以上の事

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 今は照先輩と飛鳥先輩とWデート中で休憩のためにカラオケボックスで休んでいた。照先輩がトイレに立ったため、中には3人がいて詩音が飛鳥先輩に話しかけていた。

 詩音「飛鳥先輩」

 飛鳥「うん?なに?」

 詩音「飛鳥先輩は照先輩とどこまでしましたか?」

 優希「!?ちょ、詩音!?」

 飛鳥「え?どうしたの、急に」

 詩音が急に飛鳥先輩にとんでもない事を聞き始め、飛鳥先輩は驚いていた。

 詩音「私たちまだ手も繋げてないんですけど飛鳥先輩たちはどうなのかなって思って・・・」

 飛鳥「んー、私たちは多分参考とかにはならないよ?私はまぁ色々としたいけど照の気持ちもあるからね」

 詩音「ですよね・・・」

 飛鳥「うん、でもそうだね。特別に教えてあげると私たちはキスまでしているよ」

 優希「え!?そうなんですか?」

 飛鳥「うん、ただそれ以上は照的に無理らしいからそれ以上の事は出来ないって感じだよ。照の事を知って付き合っているから無理にしてもね。」

 詩音「そうだったんですね。」

 飛鳥先輩たちがキスをしていた事には驚いたがそれ以上の事は出来ないと言っていてそうなのかと思う以外に言葉は見つからなかった。私は照先輩がトイレから戻ってこない事に気付いて言ってみた。

 優希「照先輩遅くないですか?」

 詩音「そうだね?何かあったのかな?」

 飛鳥「そうだね~」

 優希「私見てきますね!」

 飛鳥「いや、私が行くよ!多分トイレに居ないから!」

 確認に行こうとしたが、飛鳥先輩曰く照先輩はトイレに居ないと言ってなんでだろうと思ったが飛鳥先輩はそのまま部屋を出て行き私と詩音だけが残った。

「詩音はそんなに私とキスとかしたいの・・・?」

「・・・したいよ」

「そうなんだ・・・私もしたいよ・・・?」

「っ!?いいの?」

「なんでダメなの?」

 詩音が何を心配しているのか分からなかったが恋人ならしてもおかしくはないと思ったし私もしたいと思っていたので言うと詩音が近くに来た。

「今、してもいい・・・?」

「え!?・・・い、いいよ」

 そう言って私と詩音は2回目のキスをした。触れるだけのキスだったがあの事故とは違って意識してするのはドキドキしたけど嬉しかった。少し照れくさくて詩音を直視出来なかったけど手を握って何気ない話をしながら先輩たちを待った。
 飛鳥先輩が出ていって20分くらいしたら照先輩が入ってきた。

 優希「あれ?照先輩だけですか?」

 照「飛鳥はあとから来るよ」

 詩音「一緒に来なかったんですか?」

 照「うん、置いてきた」

 詩音「喧嘩でもしたんですか?」

 照「いや、してないよ?」

 詩音「?」

 照先輩が飛鳥先輩を置いて来たらしく喧嘩でもしたのかと思ったがそう言う訳ではないみたいで私も詩音もよく分からなかった。そこへ飛鳥先輩が入ってきた。

 優希「飛鳥先輩、おかえりなさい~」

 飛鳥「・・・うん、ただいま。」

 詩音「?何かあったんですか?」

 飛鳥「ううん、なんでもないよ!」

 入ってきた飛鳥先輩は見るからに様子がおかしかったが聞かれたくないのか、なんでもないと言っていたのでそれ以上聞くことはしなかった。その後もゲームセンターなどに入り遊んだ後、いい時間になったため帰ることにした。
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