精霊捜査線・錬金術師達のマリオネット パラケルススの魔剣と天国にいる敵

Ann Noraaile

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第1章 ホムンクルス刑事と人造精霊

02: 精霊『鷲男と牛男』

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 死体の身元、つまり被害者の正式IDのバックグラウンドは、例の『肥満体』が予見した通り、警察のデータベースごときでは容易に判明するものではなかった。
 それでも、死体が殺される寸前の状態でなら、この死体が「何者であったか」までは判った。
 それは漆黒が最初に思ったとおり、娼婦。いや正確には娼男だった。
 死体が放置されていた場所から、そう離れていない場所に花街があり、被害者はそこの関係者だった。
 漆黒は、昔の刑事のように、自分の足でそれを調べ上げたのだ。

 漆黒は初めて死体を見た時から、男娼が近在の花街から、人気の少ない殺害現場に呼び出されたのではないかと、あたりをつけていたが、その推測が、瓢箪から駒を出す結果になったわけだ。
 呼び出されたと考えたのは、被害者の血の跡が、唐突に始まって終わっていたからだ。
 それに彼を運んだのが車なら、そのタイヤ痕があってもよかったが、それもなかった。

 ならば被害者は、呼び出しを受けて、距離のある花街から、あの波止場裏の倉庫街まで歩いてきたのか?
 しかも、全身がゴムでコーティングしてあるとはいえ、全裸でだ。
 そう考えると「呼び出された」と考えるのは見当違いのように漆黒には思えた。
 死亡現場の状況だけを見るなら、まさに被害者は、あの場所に忽然と現れて死んだように見える。
 そして「オルフェウス」が割り出した殺害開始時刻と、死体のあった場所との距離の関係性がまったく判らなかった。
 、、、被害者は何処か違う場所で傷付けれらた瞬間に、空間を現場へとジャンプしたように見える。
 いや加害者が空間をジャンプして、被害者をあの場所まで連れてきたのか。
 そんな疑問だらけの中、被害者の勤め先だけが、この一晩で調べあげられた成果だった。

 疲れ果てた身体で、捜査に伴わせていた鷲男を第七統合署に返すべく、署の地下駐車場に車を乗り入れた漆黒だったが、そんな彼の車に、接触ギリギリの状態で近づいて来た派手な色の車があった。
 車自体は、私服警官用の警察車で、漆黒が乗っている物と同じだが、車全体にラッピングをかけて大幅にカラーリングを変えてある。
 もちろん規則違反だった。

 見れば、運転者は同僚刑事のリンカンネルだった。
 窓ガラスを下ろし、車の中で流している曲をわざわざ大音量で外部に放出している。
 同じリンカンネルでも、現在の大統領であるリンカンネルとは、随分性格の違う大男だった。
 天真爛漫というよりは、することとなす事が大雑把で野卑だった。

 先の急接近にしても、リンカンネルはちょっとした挨拶、冗談のつもりでやっているのだ。
 しかし漆黒は、傀儡政権の親玉に過ぎないのに、いかにも頭が良さそうに振る舞っている現大統領のリンカンネルより、こっちのリンカンネルの方がずっと好きだった。

 そのリンカンネルが漆黒から少し離れた場所に車を止めて、窓から首を突き出し、ようとばかりに漆黒の方を見た。
 直ぐ降りないのは、今流れている曲が終わるのを待っているのだろう。
 気持ちは判る、流れているのは鬼子檸檬の「流民の国」だ。
 良い曲だった。
 鬼子檸檬の語録集は禁書になってしまったが、曲の方は今でも多くの人々に愛されている。
 「流民の国」とは、この国の事だ。
 あの爆弾のせいで、世界中の人口分布がまるっきり変わってしまったのだ。

 「流民の国」が終わってリンカンネルが車から降りてきた。
 リンカンネルも今日の、いや昨夜の仕事を今、終わりにしたのだろう。
 リンカンネルと漆黒と鷲男の三人は、地上階に上がるためのエレベーターに乗り込んだ。

「なあネル。あの車のラッピング、まずいんじゃないのか?」
「どうせ車の配当なんてかわりゃしない、好きにすりゃいいのさ。俺達があの車を手放す時は、警察を辞める時か殉職した時だけだ。一方、車は腐るほどあるが、人間は全然たりねぇ。あんたも、あああれ、T-28だったな。T-28を改造すりゃいいんだ。俺、良い店知ってるぜ、今度紹介してやろうか?」
 リンカンネルは、車マニアだった。
 普通なら、他の刑事に配備される警察車両の型番号など気にもしない。

「俺の車がポンコツになって、俺がアンタの非番の日に、あんたの愛車に乗るって事もあるんだぜ。俺はああいう派手な色は好みじゃないんだ。」
「ポンコツねぇ、、、どうやってそうなるんだ?俺達の車はタフだぞ。戦車と戦争でもやるつもりか?」
「いや、酔っぱらって、ヘブンのシャフトに車をぶつける。」
 リンカンネルが、「ヘブンのシャフト」の台詞ににやりと笑う。

「シャフトか、畏れおおい。さすが流民の国の刑事の言うことは違う。だったら、近々車の色を変えておくよ。そろそろ俺も、今のに飽きてきた頃だ。」
 エレベーターの扉が開いて、三人は廊下に出た。

「これから飲みに行くか?」
 リンカンネルが聞いて来る。
「いいや、もうくたくただ。俺はコイツを送り届けてから、今日はもう帰って寝る。あんたはタフだな。」
「タフじゃねぇよ、オタクみたいに、普段がっついて仕事をしないだけだ。だから元気が有り余ってる。じゃあな。」
 リンカンネルは片手をあげて、漆黒達に背を向けた。
 歩きながらイヤホンを耳に突っ込んでいる。
 そのリンカンネルの様子を鷲男が黙って観察している。
 多分、鷲男の耳にはリンカンネルが、今聞いている音楽が聞こえている筈だ。

「多分、又、鬼子檸檬の曲だ。ネルは大ファンだからな。賭けてもいい。俺も嫌いじゃない。」
 そう言ってから、漆黒はこんな事を精霊に喋りかけるなど、つまらない事をしたと思い、又、自分にげんなりした。

    ・・・・・・・・・

 漆黒は、第七統合署の中央通路で立ち止まり、廊下を行き交う小型ポーターマシンに迷惑がられながら、夜通しの捜査で一日遅れた日報を情報入力ブースで報告するのを先にするか、鷲男を迎えに行くのを先にするのかを暫く考えていた。
 漆黒は日報を作成するついでに、肥満男の捜査データも覗いてみるつもりでいた。
 彼の意識の中では、義務としての日報作成よりも、どちらかと言えばそちらの方が重要だった。

 署内の末端は、セキュリティの問題で非常に特殊なシステム仕様になっており、日報にしても外出先から違う移動末端で送りつけて、それで終わりという訳にはいかなかった。
 義務づけられた業務日報も、そのデータが中央コンピュータにデータとして集積・分類され、再利用される事を考えると、あながち否定されるものではなかった。
 ただ、主客が転倒して現場で動き回っている刑事達の労力が軽んじられているような気が漆黒にはあった。

 とにかく日報の為に、当の本人が、分署なり本署に出かけ指定された入力末端の前に座らなければならない。
 その代わり、本人の身元が確認されれば、日報を入力する同じ端末で、一昔前なら膨大な手続きを踏まなければ手に入らなかった、他の所轄や課の情報を簡単に照合する事が可能だった。

 当初、このシステムを作った人間は、合理化をとるか機密性をとるかを悩んだに違いない。
 警察は、人員が確保できない状況下で、セクショナリズムを排した上での合理化を選んだ。
 それでも、その合理化は、お役所仕事だった。
 どこからでもアクセス出来るという機動性については、元からその判断基準から外されていたのだ。

 お役所仕事と言えば、例えばあのコンパクトな、動く科捜研とも言えるスキャナー「オルフェウス」もそうだ。
 便利な品物だが、誰がそれを運ぶのかを忘れている。
 全てが、そんな調子だから、何をするにも、わざわざ人間が署に出向かなければならない。

 それでも上級役人達は、全ての捜査活動にかかる情報を一元化し、警察官だれもが一定の手続きを踏めば、犯罪情報を自由に閲覧出来るようした。
 そうすることが、結果的に警察官の人員削除と、容疑者確保から法務実行までのワンオペレーション化に役立つと結論づけたのだ。
 勿論、そうは言っても、現行政治に高度な関わりを持つ犯罪情報だけは、今も閲覧が難しい。
 だが少なくとも、昔のように「縄張り意識」によって、情報が意味なく封鎖される事は少なくなっていた。



 署の廊下を走っていた、かなり老朽化した一台の小型ポーターが漆黒の足にぶつかって、ガタガタと藻掻きだしたので、漆黒はちょっとした悪戯心を起こしポーターの丸くて平べったい背中を足で踏みつけ、その動きを止めた。

 ・・・さあこれからやる事の順番を決めよう。
 公安課の肥満男のデータをついでに引き出すとなると、日報制作にはいつもの倍の時間が必要になるだろう。
 今日予定されている面談を終え、簡易メンテを済ませた鷲男と落ち合わなければならない時刻までの余裕は、1時間を切っている。
 事件のあった翌日なのだ、大量の日報入力を済ませるだけで大変なのに違う調べ物までする、それをやって鷲男の受け取りに間に合わせるのはぎりぎりかも知れない。
 漆黒は迷った。
 漆黒の靴の裏で小型ポーターが藻掻いている。

 もちろん日報を作成するのが漆黒本来の定められた職務義務であり、それでスピリットの面倒をみるのが遅れたからといって、咎められる筋合いのものではない。
 しかし問題は、今日という日が、スピリット達の生みの親であり元締めであるドク・マッコイの巡回面談日でもあるということだった。
 面談されるのは、精霊の指導者、つまり漆黒だった。
 ドク・マッコイと会ったのに、精霊を引き取るのを後回しにするわけには行かない。
 それは敬意というか礼儀の問題だった。

 漆黒は、ドク・マッコイが不機嫌な時に見せるあの奇妙な目の光を思い出して首をすくめた。
 ・・・あの目は、俺たちが相手をしてやる人種の幾人かが見せるものだ。
 それは狂人。
 漆黒は首を振りながら、足で押さえつけていた小型ポーターを解放してやると、日報報告用末端のあるセクションとは、正反対の廊下に向かって歩き始めた。
 ポーターも、又、自分の腹の中に抱えている決済書類の類を運ぶために、警察の廊下を走り始めた。

 今日一日の漆黒のスケジュールは決まった。
 ドク・マッコイに会う、鷲男をひきとる、日報を作成する、、そして「肥満男のデータ」閲覧の順だ。
 『捜査に関係する事が後回しとはな、、。民間に仕事を持って行かれる筈だぜ、、。』
 漆黒は、かすかにその首を振った。

 振った首の視線の向こうに、牛男のクダンを引き連れた同僚の神山がこちらに進んでくるのが見えた。
 ヤレヤレという気持ちを抱きながら、漆黒はこのペアと出来るだけ視線を合わさないように廊下を歩き出した。

 廊下はそれなりの幅がある、お互いがそしらぬ顔をして行き違うことは充分に可能だったはずだ。
 だが神山ペアは予想通り、漆黒とぶつかるコースで進んできて、廊下の壁際まで進路をずらしていた漆黒はもう彼らを避けようがなかった。

「よう、派遣。今日は鷲を連れてないのか?」
 いい歳をしてガキかこいつは、と思いながらも漆黒は黙っている。
 それに漆黒の身分は正確に言うと「派遣」ではない。
 形式上、漆黒は半民半官の人材派遣会社レヴィアタンから「派遣」された形になっているが、それも昔の事で、今は契約刑事に身分が切り替わっている。
 その裏には、政府の不正クローン人間に対処した施策が働いているのだが、その事は公にはなっていない。
 いずれにしても、わざわざ「派遣」等という言葉を口にする時点でこの男の程度は知れていた。
 それでも神山は先輩で、刑事としての実力があった。
 つまり一応は、漆黒が立てるべき相手だったのだ。

 漆黒は悪態をつき返すその代わりに、視線で「そこをどけ」とエネルギーを送る。
 職を失うつもりでやったなら、神山程度の人間など数秒で半殺しに出来る。
 もちろんその時点で契約は解除され、その上、漆黒が野良クローンである事もばれる筈だった。

 一方神山は、この第七統合署で、精霊を任された刑事の中に、漆黒のような契約刑事がいる事が我慢できない。
 その理由はもちろん、神山が派遣や契約刑事を差別しているからだ。
 昨夜のリンカンネルのような気の良い刑事と神山、警察ではどちらが多いかというと、残念ながら神山タイプの方が多かった。

 そこをどけの目力ビームが効かないようで、漆黒は被害届が出ない程度に、目の前の男を痛めつける方法を考え始めた。
 『いい加減、この男に頭を下げるのにも飽きた。』そう思い始めていた。

 署内では漆黒の刑事としての実力評価は高かまっていたから、「同僚同士の喧嘩」程度で留めておけば、周りもそれ程、騒ぎ立てないだろう。そう考えたのだ。

 方法をいくつか思いついたが、いずれも神山の側にいる牛男の存在が邪魔になった。
 牛と言っても、その頭部は乳牛や食肉牛のような穏和なものではない。
 バッファロー、野牛だ。
 獰猛な牛面に続く太い首、そして胸と肩はの恐ろしいほどの筋肉の盛り上がり方を見せていた。
 こいつが邪魔に入ったら、漆黒でも判らない。
 そしてこのクダンと名付けられた牛男は、鷲男とは違って神山にすっかり懐いていた。

「済みませんね。うちのは出来が悪くて、ちょっと連れて歩くと、直ぐに調整にかけないと駄目なもんで、、。」
 漆黒は反撃を諦めて、言葉だけは卑屈だが、イントネーションは押す、そんなしゃべり方をした。
 神山は、これから先をどうするか暫く考えたようだが、おそらく、次に自分を待っている用事を優先する事にしたのだろう。
 とにかく相手は、自分を「派遣」と認めて、自分がそうであるようにペアリングされた精霊も劣っていると自分の口で言ったのだ、、そう判断したようだ。

「そうか、しっかり面倒見てやれよ。そんなのでも国家から預けられた大切な精霊だからな、まっ、困った事があったらいつでも俺に言いに来い。暇があったら悩みの一つでも聞いてやるぜ。、、暇があったらな。」
 そう言って神山は、ようやく漆黒から離れた。
 離れ際に、牛男も横目で漆黒を、その大きな眼でギロリと見たが、そこには嘲りの色がありありと見えた。

『くそ、いつか二人ともギタギタにしてやる。牛男、お前は切り刻んでステーキだ。』
 と思ったが、牛男のまずそうなステーキが脳裏に浮かび、漆黒の今までの怒りは一気に冷えた。







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