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本編 幼少期
109 ※性的虐待注意
ルーカスの前世のお話で途中に少し父親からの性的虐待の表現があります。飛ばしていただいても話に影響は無いので、無理せずにお読み下さい。
─────────────
「齋藤様、こちら息子の翠です。是非ご随意に」
「初めまして、九条 翠です」
翠は10歳の時に父親に連れられて、パーティーに出席した。
「ほぅ、九条様のご子息は実にお綺麗で。翠くん、少し私とお話しないか?」
「ぜひ」
翠は齋藤という男と会話をする。好きな物は何か、何か欲しいものは無いか等、齋藤は翠に質問した。
どうして僕にそんなこと聞くのだろう。それにこの人、何だか距離が近い…… 。 っ!?
齋藤は翠の腰に手を回し、本当に何も欲しいものは無いのか? と尋ねてくる。
「は、はい。私には身に余ってしまいますので」
「そうか、翠くんと仲良くなりたかったんだが……」
そういうと齋藤は、翠のお尻に触れる。
「っ!? やだっ!」
バッ!
翠は急にお尻に触れられ、反射的に齋藤の手を振りほどいた。
「なっ!? 貴様! 私を叩くとは何という無礼な奴だ!」
ザワザワ
「((ヒソッ…どうしたのかしら?」
「((ヒソッ…九条家の子息が齋藤様の事を叩いたんだって」
父親が翠の元に血相を変えてやって来た。
「齋藤様! 息子が大変な失礼を!」
「ふん! 尻に手が少し当たっただけで癇癪を起こすなどどんな教育をしてきたんだ! 男のくせにみっともない!」
ああこれは、家に帰れば、また殴られるな。
「……不本意とは知らず、過剰に反応してしまい大変失礼致しました」
翠は齋藤に向かい謝罪を述べた。すると、彼らの所に一人の男がやってきた。このパーティーの主催者である白鳥だ。
「何の騒ぎだ?」
「これは白鳥様。私の息子が粗相を犯してしまいまして、齋藤様に謝罪をしていたのです」
「ああ、謝罪は終わったように見えたが、齋藤殿、違ったか?」
「い、いえ! 謝罪の言葉を頂き受理したところにございます! では、私はこれで!」
齋藤は慌ててこの場を去っていった。
「((ボソッ…帰ったら私の部屋に来い」
翠にそう言うと父親もどこかへ去っていった。
「騒ぎを起こしてしまい申し訳ございません。場を収めて下さりありがとうございました」
九条、齋藤両家よりも格式の高い家柄のこの人が来なければ九条にとって不利な条件を呑まさせられていたはず。
「それよりも君は随分と落ち着いているね。普通、10歳の子供がセクハラなんてされたら相手が悪いと泣き叫ぶと思うんだけどな」
「セクハラなどされておりません。ただ手が当たっただけの事を私が過剰に反応してしまっただけですので」
翠が何事も無かったかのようにそう言うと白鳥はつまらなそうに言う。
「……本気でそう思っているのか?」
「本気も何も、それが事実です。私が何を訴えた所で事実が覆ることは御座いません」
「ふーん、子供なのにつまらない生き方してるねー。まっどうでもいいか。それじゃ私はこれで失礼するよ」
白鳥はそう言いながら翠の元を離れていった。
家に戻ると父親に部屋へ連れていかれた。
ドガッ!
「めんどうな騒ぎを起こしやがって! 白鳥が来なければ齋藤にどんな不利を突きつけられたか!」
父親は、翠を蹴り飛ばしパーティーでのストレスを発散した。
やっと、終わった。
「ベットに上がれ、翠。奉仕の仕方を教えてやる。次こんな事があればただじゃ済まさないぞ」
そう言うと父親はズボンと下着を脱ぎ自分の陰茎を翠に触らせた。
な、に……? やだ、どう、してこんな…… 。
「ちっ、下手くそだな。口を開けろ」
「や、だ……! やめて! 離して! ゔぅ、ゴホッ、ゴホッ……!」
翠の抵抗は虚しく、父親は翠の口に自らの陰茎を入れ抜き差ししていく。翠は苦しさと気持ち悪さで思い切り嘔吐いた。
「こんな事で怯えてどうする。お前は化け物なんだから顔や体を使って相手に取り入らなければ、誰もお前なんて認識しないぞ。私がわざわざお前の為に力を貸してやっているんだ。しっかり学べよ」
そう言うとまた腰を動かし翠の口を使って性処理をしていく。
やだ、どうしてこんな事になったの……? そうだ、僕が騒がなければこんな事にならなかった。また、間違えたんだ……。きっと、僕が間違えなければ父さんはこんな事しなかった。きっと、そう……だよ。
翠は暴力を振るわれる事も、性的虐待にあうことも理不尽な事だというのは理解していた。
しかし、それを訴えたとしても自分に難が返ってくるだけの事だというのも理解していた。その為、自分が我慢する事で自分が悪いと思い込むことで、それでしか乗り越えることは出来なかったのだろう。
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初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。