41 / 79
第3章 聴講生になったので、自由にします!
上級ダンジョン踏破!
しおりを挟む羽虫たちの居住区、意外と広くて、31~34がダンジョンの階段以外の場所で繋がっていて、驚いた。
フィールド階層なのに、罠の様な穴が開いていて、羽虫達はそこで移動してる模様。
そうそう、下位の階層にあったと言って、レイトル達が食べ終えたマジェスタの実の種を出せば……
種の状態でごめんねえ。だけど、それでも羽虫達大喜びしてた。
羽虫達の大好物の1つなんだそうだ。
幾つもあったんだけど、密集しては植えられないので、点在させて植えて欲しいと頼まれてねえ。
それで、31~34階層、妖精の森とか呼ぶ階層をウロウロしてたの。
意外と広くあるけど、害ある冒険者であれば、弾き出す煙幕の様なトレントの群れの森の中だからねえ。
一応、受け入れられてる自分は、倒さずとも漆や樹液の壺を貰うだけじゃなく、果物や野菜を貰う事も。
この階層に来て、初めて知ったトレントの情報は、林檎の実の様な形で白い実は、稀に出る回復の実で……
HP、魔力は当たり前で、食べた個体の欠けたものを元に戻すっていうのが、本来の効果……
さすがに、不老不死効果はないけど、かなりヤバい代物でした……
白じゃない果物は通常より魔力が高い程度だそうだけど、1本の木に多種類の実がなるのは不思議だ。
そのトレントをフルーツトレント、色んな野菜が生るトレントをベジトレントと言うらしい。
トレント何百本の内数本の割合で、条件が重なると現れるそうだ。
先日、ダンジョンの外で遭遇したフルーツトレント、やっぱり凄く貴重だったじゃないか!
で、害がある冒険者は、周辺部を回って、次の階層を目指すけど……
害がない冒険者であれば、この階層はセーフティエリアみたいなものなので、この場所で暫し休憩してるみたいだった。
薬師2人居る老人ズを心配して、一緒にと申し出る様なパテなんかは、羽虫たちに受け入れられるんだねえ。
この階層だから見えてるのかは分からないけど、興味深げに彼らを見てる羽虫たちが居るけど……
彼らにくっ付いてる羽虫は居ない様だった。
ちなみに、彼らのパテの女性陣はもふもふ好きなのか、自分の肩に居るタミアのイベルダをチラチラ見てる。
けど、レイトルもだけど、自分以外に触られるのは嫌みたい。
何でも、手は魔力を出力する場所でもあるので、契約主以外の魔力を感じると、気分が悪くなるんだって。
最悪、体調を崩すそうなので……
理由も含めて、そう口にすれば、実に残念そうだった。
でも、納得もしてたけどね。
「言われてみれば……」と言って、自身の手を見てたもん。
そうそう、この上級ダンジョンが50階層が最深部だと、ギルドが発表したのと、薬師が欲しい物が揃うと内容を付け足した事で、上級の冒険者が戻って来てるみたい。
まあ、初踏破の記録と宝箱が狙いなんだろうけど。
勇者の剣がこの地域の中級ダンジョンで出たのは、冒険者なら知っていて、一時期、この近辺に魔王城がある。なんて噂があった所為でなのか、人が減ってたんだ。
冒険者の出入りが少なくなれば、森からのスタンピード以外に、辺境伯領の兵たちを注ぎ込まなければいけない処だった。
いくら、ワイバーンを手懐け、飛龍隊なんて物ができ、空を飛んでみたい連中が押し掛けて来てたとしても。
自分たち老人ズ、初踏破は目指してないので、40階層のボスで上がって来たんだけど……
35階層のボスはエンシャントトレントで、素材を残すのに、火は使わず、風で切り刻んだんだ。
勿論、根っこを使われたり、近寄って来ない様に、土魔法でコンクリートの様に固めてだけど。
数分間、刻み続ければ……終了!
刻んだ資材はダンジョンでも消えないと実証済み。
まあ、大概、トレントの核の魔石は根っこと幹との境にあるので、火魔法だと広範囲の上級を使って滅さないと届かないけど……
土の槍で深く突き上げれば、意外と早く倒れるよ。
今回は、エンシャントの資材が欲しかったら、この方法をとったけど。
婆ちゃんは呆れ顔だったけどね。
それで驚きだったのが36階層からだよ!
海!それも北海!
中級ダンジョンにあったのは、黒潮の様な温かい海流が近場を通る南国の海だったと、違いが分かる海だった。
白波を立てる荒れ気味の海の為、海岸べりでBBQは無理だけど……
この環境であれば、蟹だよ蟹!
あとは、荒巻じゃないけど、鮭!
中級ダンジョンでは、鰹や鮪系が取れたけど、鮭や秋刀魚など、親潮系の魚介類が居ないなあって思ってたの!
採るぞ!って思ったけど、さすがに荒れ模様の漁場では難しいので、しばらく休憩。
その間に、一網打尽にするべく、切れない破れない大きな網を作り上げただけじゃなく……
魚の位置探知の為のソナーを作るのに、魔道具作成。
晴れてから望むのに有した時間、2日。
フレスベルグ夫婦に、網の端と端を咥えて貰い……
作った飛行魔道具の箒に、自分は乗って、作戦開始!
レイトルは、自身が天馬の様に飛べないので、地団駄踏んでたけどね。
そうイベルダは、自分の首巻になってるんで。
ソナーの魔道具を作動させ、群れの真上で、フレスベルグ夫婦に網を投下して貰い……
自分が網を魔法で引き揚げると!
この要領なので、深い位置の魚には無理なんだけど。
海底に居る蟹対策は、その網で地引きする予定。
大量の秋刀魚以外に、鰯、鰯の群れを追ったホッケなどの大型魚が網に入っていて……
大量、大量!とホクホクしながら、氷魔法で絞めて、インベントリに放り込んだんだ。
アンチョビが作れるよ!
その足で、海底の谷になってる場所を、ソナー作ったけど、探査魔法で探れたよ、残念。
蟹の位置を赤に設定して、網を投下して、探査結果を見ながら、引きずってから海上に引き揚げ。
大量の蟹確保に、嬉しげに見てたら……
おー!ホタテもある!アワビも!ウニも!
地上に上がったら、コーデリアに送ろうと思ったくらい、沢山取れた!
そんな階層だったので、アザラシやトドの魔物も出て来てたけど、ラッコやペンギンが可愛い~!
のだけど、魔物だから。
召喚獣にならない限り、魔物は魔物。
襲って来たので倒したけど、脂肪たっぷりの肉は要らないよ!
確かに、毛が密集した毛皮は艶やかでビロードの手触りで、王侯貴族が欲しがりそうな逸品だったけど。
その中にあった、訳が分からない「セシーの滴」って何?
鑑定によれば、ラッコの様な体型になれる代物で、ラッコの成分で出来ているって……
不気味~!
ちなみに、ボスはシーサーペントだ!と思ってたら、
婆ちゃんに「ちゃんと鑑定しな!」と言われて……
さすが上級ダンジョンだけあって、Sランク。
んん?Sランク?
シーサーペント、中級ダンジョンの上級コースに出て来たけど、Aだったよね?
あれ?あれとは別物?
だって、退化したのか足が残ってない!
だからと言って、ウミヘビタイプではなく、大きなひらひらとしたエラがあるって事は魚系。
だけど、大きく開く口は、顎を外せる=蛇やトカゲ系。
かと言って、ドラゴン系でないのは分かる。
まあ、東洋系の竜種には似てるかもだけど。
あ、よく見たら、カイザーだって。
目を爛々と光らせ、睨めつけて来てたんだけど……
さすが不可思議ダンジョンのボス部屋だけあって、水族館の巨大水槽の前に居るみたいだったのよ。
この量の水圧を耐えるって、ガラス?スライムゼリー?
そんな事を考えてたら、婆ちゃんたちが何やら、ブツブツ言ってたけど、攻略かな?
「あの威圧を感じないとは、大物ですな」
「鈍感なだけじゃろ」
自分が水槽を気にして、魔法を使ってるのに、レイトルが繰り出した蹴りと氷と雷の連打で、水槽木っ端微塵に……
押し寄せるだろう海水に躊躇してたのに、海水、何処に行ったの~!?
その為、ビタビタと暴れるヤツをボコってる召喚獣達に、自分が放心してた。
インベントリになおした巨大な皮は、目の覚める様なマリンブルーだったよ。
肉の重量もトンクラスだったんだけど……
今度は売らないよ、雑食の召喚獣たちが食べたそうに見てるから。
一旦、外に戻りはしたけど、直ぐに41階層に戻ったのは……
薬師求む!のヘルプが入ったので。
勿論?婆ちゃんたち老人ズも居るよ。
41階層に降りて、薬師を求めた理由判明。
冷却の魔法薬が必須の火山地帯だったから。
まあ、冷却以外にも、火傷治療の薬も居るんだけどね。
ヒーラー・治癒士、パテに居たけど、魔力は使えば減るから、バトル中の回復要員として置いておきたいからねえ。
だって、炎を纏った魔物だよ!?ヘルハウンドだよ!?
そう思って、悲壮感ただよってたのに……
コメディかよ!
レイトルたち、氷魔法を使う者多かったけど、一面氷河してしまった。
自分を含め、唖然とするのも仕方ないよ。
でも、隊長が「急げ!駆け抜けるぞ!」と声をあげたので、気付いた。
火山地帯を氷河に出来るのは、数分みたいだって。
レイトルたちに沢山の魔石が提供され、45階層のボス部屋まで、文字通り駆け抜けた。
ただ、ボス部屋の魔物がアースドラゴンになっていて、死闘になりはしたけど、クリア出来た。
出来たけど、あくまで45階層のボスだから。
ラスボスじゃないから。
戦々恐々で、46階層に降りたら……
天国への階段の様な、数え切れない程の光り輝く階段があって、みな、周りを警戒しながら、上がり始めた。
結果から言えば、戦闘すれば殺り返されるので、手を出さない様にすれば、50階層に辿り着けた。
武器をなおせ。と、老人ズが言わなければ、手を出してたと思うんだよね。
自分は討伐以前に、あちこちに生えてる神話級の薬草に、採集支度になってたけど。
エリクサー以外にも、霊薬やアムリタなどを作るのに必須の材料が~!!
みなが警戒しながら進む中、ホクホクしながら採集して歩いてた。
50階層に着けば、上は雲に隠された巨大な扉があって……
「死線をくぐり抜けた者でなければ入れぬ」
そんな声が聞こえたと思ったら、自分以外の者、誰も居なかったんだけど……
居た場所に覚えがあった。
放置案件!?と思った、真っ白な空間だったの。
だけど、前回と違って、視線を感じていて、ゆっくりと目線を上に向けたら……
物凄く大きな白い者が居て、見下ろしてたんだけど、恐怖は感じなかった。
「ほぉ」と漏らした者、ふっと微笑んだ。
「命大切に、そなたに幸あれ」
そう言われたと思った瞬間、風景が変わっていた。
老人ズ以外の者たちは、一様に興奮して踏破を喜んでいて、宝箱を開けて居る。
そんな中、老人ズだけは顔を強ばらせていて……
「無事で良かった」「何処に行っとったんじゃ」
相次いで、質問された。
「自分にとって、始まりの場所に居た」
そうとだけ告げれば、「そうか」としか言われなかったけど……
婆ちゃんに、「自身を鑑定だけしときな」と言われた。
首を傾げながら、鑑定すれば、大声をあげそうになった。
限界を超えし者って、何それ!?
こんな称号で、お腹は膨れないんだよ!
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる