獣人世界へ、ようこそ?

ふにゃー

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  この町では2派閥あるっていう薬屋だけど……

  商業ギルドの者とすれば、自分が作って納品してる回復薬と比べると、自分1人が作ってる物の方が均一で良いらしい。

  納品されるポーションの効果やレベルがまちまちで、評価をするのも大変らしい。

  って、調合してる者が数多く居れば、そうなるのも当然。

  自分は1人で、1週間に各100本調合してる上、最上級回復ポーションまでも作ってる。

  ちなみに、一度に作れる最大が自分は100本なんだけど……

  婆ちゃんの推奨が100本だったからだけど、最初は1ロッド10本で始めるの。

  そこから、一度に作れる本数を増やして行くんだけど……

  売るのに値する状態で、効能のランクが変わるから、一概に本数多めが良いって訳でもない。

  調合する者の能力で、1ロッドに最適な本数があるの。

  で、開いてる店で売るのであれば、値段と効き目を客が納得すればいいので、効果の多少の差異は見逃される。

  でも、冒険者や商業ギルドに卸す場合は、その差異が問題になるの。

  だって、一応、効能ランクによれば1本に付き金貨1枚もするのが、ちゃんと瞬時に効くのかとかが、納品してる店で差があったら…ねえ。

  ちなみに、魔道具で鑑定したら、調合者とか回復量とか情報が出るんだけど、封蝋でどの店の物かも分かるんだ。

  でも、封蝋は下級ランクの回復薬にはしないんだ。数が多いから。

  中級ランクの回復薬で1本の簡易封蝋。
  上級ランクで2本。

  最上級ランクの回復薬は3本の本封蝋で、未開封だと10年保持なんだけど、売価は白金貨が必要です。

  蘇生は無理だけど、五体満足の健康体に戻る代物だから、しょうがないでしょ。

  10年を更に延ばすには、魔法陣を壁に刻んだ保管庫が要るんだ。

  王宮とかのであれば、最長100年なんだってー!凄いよね。


  この町の2派閥が、どういう経緯で出来たのか、どのくらいの量を納品してるのかは知らないけど……

  薬師ギルドの担当の職員が聞いた、商業ギルドからの愚痴話によれば……

  自分の肉球印の回復薬は、一律で効果は高くて好評らしい。

  他の店のは、稀に見習いの物が紛れ込んでるんだって。

  だから、気が抜けないみたいな事をボヤいてたらしいの。

  けど、光を当てたら、ぼやけるというか、キラメキがないというか……

  薄めてない?っていう代物に見える筈なんだけどなあ?

  そんな事を考えながら、商業ギルドに魔法袋の納品がてら、メイン通りに来た。

  今日、広場にはカラフルなパラソルが花のように開いてる。

  日差しがキツくなってるので、商品が劣化しない様にでしょ。

  魔法袋は納品した後なので、制限時間はない。

  今日は暮れるまで、お買い物するつもり。

  なんだけど……

  赤点が動いてるって事は……スリか!

  まあ、自分の財布である皮袋は魔法袋の中なので無理だけど……

  小さい猫獣人だからか、ロックオンされてるもよう。

  それに、高価な買い物は商業ギルドの預託金制度を使い、タグから落とすので、小金しか持って来てないし。

  まあ、青空市場での買い物は現金のみのニコニコ払いだけど、その広場には入場制限があるんだ。


  青空市場に入ったら、案の定、スリと思われる赤点、入れなかったもよう。

  タグを持ってるスリなら入れたんだろうけど……

  まあ、タグを持ってたらスリなんかしないか。

  タグを持つ、作る時点で銀貨3枚が要るのよ。1番安い冒険者ギルドでも。

  薬師ギルドタグは登録料と年間使用料で金貨5枚。

  商業ギルドが1番高くて、登録料と年間会員料で金貨10枚。

  但し、その代金は行商人スタイルなので……

  店展開の自分は、売買代金のランクで、金貨25枚も要るの!

  それだから、冒険者以外のタグ持ちは一応、信頼おかれてる。

  チラッと赤点の方を見れば……

  10歳前後の少年で、思わず首を傾げた。

  だって、12歳になる前は、冒険者ギルド登録は無料だった筈だから。

  確か、5歳から登録可能なんだけど、町の外に出る依頼は幾つからだったかな?

  そんな事を考えながら、屋台でお買い物。

  主に買うのは、薬草畑になっていない野菜や果物に、乳の加工品。

  スパイスは薬としても使うので、売ってたらめっけもん!

  スリの少年の事は忘れて、抱っこ状態の魔法袋にお支払いした商品を入れたりしてたんだ。
  

  青空市場での買い物後は、メイン通りに向かい、王都以外にも支店があるっていう大店の商会「ランベルト」に。

  手広くやってるので色んな物を置いてるって、商業ギルドで聞いて来たの。

  変わった物もあるって話だった。

  ダンジョンでのドロップ品や採集品までもがあるって話には、食い付きそうになった。

  エスペラント王国でダンジョンって話は聞かなかった。リーナの記憶にない。

  けど、住んでたリナペッタ周辺になかったから、聞かなかった可能性もあるけど……

  そんな事を考えてる様で、他に気が逸れてるのは、さっきの赤点が執拗いから!

  このまま、大店に入っても、外で待って居そう。

  だけど、大通りだけあって、店員に追い払われそうではあるけどね。

  ちなみに、番じゃないからね!


  気にはなったけど、赤点は無視で、店に入ろうとしたら……

  さすが大店、身分証の提示をお願いされた。

  勿論、胸元からタグを出せば、小さい猫獣人だけに警戒されたんだろう。

  割と、泥棒猫が居るようでね……

  まあ、実際、猫獣人の気質って、のんびり屋の怠け癖があって、自分や婆ちゃんが珍しい方なんだよ。

  冒険者としてはナーフとして優秀になれると思うけど。

  だから、薬師、商業、冒険者3つの共通タグに敬意を表された。


  「主に、採集品の方を見せて欲しいんです」

  そう口にして、案内して貰ったんだけど……

  うわぁーい!見っけ!

  異世界あるある物ではあったけど、醤油がソイの実で!

  木の実だそうで、主に生ってるのは帝国の南、崖の海岸線にある森に。

  ただ、未開の森なので、帝国領ではないそうです。

  獣人が多く住んでいる国が領土を主張してるそうな。

  味噌は見つけられなかったんだけど……

  薬草畑に居る蜜蜂の名前が判明。

  アベランだってー!

  それも、その蜂蜜ボールの売買代金表示にびっくりして、尻尾が……

  回復薬の値段、上げた方が良いのかな?

  更に、鑑定出来ない木の内の1つが、探してた物だった……

  けど、今まで紅葉したところ、見た事ないんだけどなあ?

  あ、そっか!精霊、妖精が見れないからか~……

  宝の持ち腐れ状態だったよ~悔しいにゃ~!

  興奮すると、猫語尾~!いかんいかん。

  ちなみに、木の名前「マジェスタ」だって。

  きっと、自分の鑑定レベルじゃ無理だからだろうけど……

  婆ちゃんの薬草畑を上手く使いこなせてないんだね。

  ラノベであった様な契約を、精霊王じゃなくても良いからしたいなあ。

  まあ、まずは見えないとダメなんだけど……




















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