獣人世界へ、ようこそ?

ふにゃー

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   妖精にチェンジリングされてた猫獣人だったリーナです。

  白ソックス茶トラの羽根付きから、元に戻れたのは日が変わる頃だった。

  だけど、ルカが獣型だったので、自分の獣型を思い浮かべてたから……

  獣型になってたんだけど、真っ白のお腹が恥ずかしい~!

  悶え死ぬ~!!

  ルカの様に、手足の先だけ白だったら良かったのに~!

  ベッドの上でジタバタして、以前の人型の猫獣人を浮かべたら、戻れた。

  但し、真っ裸だったので、大急ぎで服を着たけどね。

  というのも、以前は見えなかった仄かな光が見える様になったから恥ずかしい。

  薬草畑にある精霊妖精たちの助けが要るものは、魔力が安定したら、お手伝いの契約をしたら良いと言われた。

  けど、まだ形はハッキリとは見えず、光の球状態だけど……

  先輩ケット・シーの薬師って事で、頼りにさせて貰おうと思ってる。

  薬草畑繋がりで、空間移動して来たので、羽根が見えてたそうなんだけど……

  いつもは、獣型の猫獣人姿で薬師してるそうにゃ。

  何でも、獣型だと伸縮自在になるらしく、大きく見せたいとの事だったけど……

  大きくなってたかな?

  あと、自分がリーナにマウント取ったからか、猫語尾なかなか出ないけど……

  ルカはにゃんにゃんと猫語尾が付いてた。

  で、そのルカが薬草畑の扉を設置してるのは、フライハイト魔法大国でも、エスペラント王国でもなく……

  勿論、フェラージ帝国でもない。

  けど、フェラージ帝国が王国の時から、目を付けてて、広大な魔の森の奥にあるから魔王国と呼ばれてるばかりに、悪の象徴の魔王だと主張してるんだって。

  だけど、その今代の魔王様、人型にもなれる龍人だって、ルカが言ってた。

  ただ、フライハイト魔法大国のある場所とは、フェラージ帝国を挟んでるので、かなりの距離があるから、物理では辿り着けるとは思えないんだよねえ。

  けど、魔の森って、ここら辺以上に魔素が濃いって、婆ちゃんが言ってたんだ。

  婆ちゃんが師匠と言ってたのは、変わり者のエルフの婆ちゃんなんだって。

  きっとまだ元気に生きとるよって笑ってたからさ。

  でも、そのエルフの師匠、婆ちゃんって事は、何歳なんだろうね?

  きっと聞いちゃいけないんだろうけど。

  とりあえず、知り合いの薬師、それも猫繋がりっていうのが嬉しいな。

  距離は遠いけど……

  万が一があれば、妖精の道で逃げられるって事だし。

  何処に行き着くのか不明だけど……

  あのガラスの塔の温室と妖精の道が繋がってたのは、使用されたガラスの1枚に、妖精の羽根の欠片が混じってしまってたからみたい。

  ちなみに、誰も彼もが使える道ではないけど、妖精精霊たちの許可があれば使えるとの事。

  だけど、たまに嘘が付けない彼らを騙して捕まえる人族が居るそうで……

  そういえば、ラノベのR18もので、魔法を使えなくする首輪を嵌め、羽根を毟ってる気分が悪くなる話があったけど……

  まさか……そんなヤツらが居る世界なの!?

  嫌だー!自分にbattleは不向きなんだよ!

  そんなヤツらを連れて、肝心要の薬草畑に来られたらどうしよう!?

  あ!最悪、道の出入口になってるガラスの前に、魔道具を置いとこう!

  確か……白金貨ものだっていうけど……

  この店に掛かってる悪意を感じると弾き出すっていう物と同じものを……

  いや、悪意持つ者は虫に変身されちゃえば良いんだ!

  羽根を毟られる気持ちを味わえば良いんだ!


  自分は勝手に想像してぷんぷんと怒ってたんだけど……

  確かに、そんな悪党どもは居たけど、精霊妖精は自分が考えてる以上に強くて……

  見えない事をいいことに、やり返してた。

  そう、そんな悪党どもは勿論、一般人でも見える者は少なく、会話が可能な者となればもっと少なかった。

  なのに、自分自身が妖精猫になって、仲良くお喋り出来るとは……ぐふ



  ガラス塔の温室の2~4番目を開けた時には、契約というよりお友達になった子たちがいっぱい居た。

  光の球が、ようやくハッキリしたことで……

  ただ、みんな名前がなくて……

  まあ、名前がないことに違和感もない様だけど、名前を貰いたくてチェンジリングしてる子は、悪いことだとは思ってないみたい。
   
  要するに、リーナって名前が欲しかった妖精の子が、取り替えっ子=チェンジリングして、猫獣人になって……

  ん?リーナと同時に生まれたのって、何人か居たよね?

  猫の子の様に4匹とかではないけど、双子三つ子……

  婆ちゃんから聞いたのは、自分だけ人型だったから教会前に捨てに来てたとしか……

  まあ、今更、本来の身体を…というほど思いは残ってないけど……

  チェンジリングされたって、複雑な気持ちなんだね。

  環境によれば歪んだ性格の者になってしまっても仕方ないかも。

  自分はっていうか、リーナは血は繋がってなくても、婆ちゃんが一緒だったから歪まなかったんだろう。

  で……

  開いた扉の中は、彼らの好きな物が植わって、鈴なりになってた……

  馬も甘い物が好物だけど、彼らもの様で……

  ただ、全部、果物だったけど!

  その上、季節おかしくない?

  真っ赤で大粒の苺に、夏が収穫期の桃が何種類もある上に、オベリスクの様な柱に巻き付いて生ってる葡萄……それも婆ちゃんが植えてたものとは違う品種っぽい。

  あ!そっか!婆ちゃんのはワイン向けのだ!

  樹木は洋梨、林檎が唖然とするくらいの本数あった。

  ただね、彼らには加工する知恵と術がないので、そのまま口にする傾向なの。

  だから、搾ってジュースに変えるだけでも、嬉しいみたい。

  その為に、自身と同サイズの果物であっても、捥いで抱えて飛んで来る!

  お手伝いする事で、口にする対価となるのは生まれながらに分かってるみたい。

  その口にするものが魔力豊富であれば、それだけ形になって行く様だった。

   特に、植えられて育ち手元に来た桃は……

  アッチの記憶で言うなら、「桃源郷」にでもあった桃じゃないか?っていうほどの効力があった。

  搾ってジュースになった筈だったのに、お酒になってて……

  猫化にゃ~ぐふ。



  昨日のことは、途中から覚えがなくて、ガタブルにゃ。

  ちゃんと調薬のお仕事をしなくちゃ!

  けど、そろそろ薬草畑にある果樹から、枇杷と桃の葉、梅の実の採集もしなきゃ。

  というか、薬草畑にある方の果樹は生る時期があるのに、ガラス塔の温室の中の亜空間は理が違うのかな?

  亜空間を開く時に設定するのかな?

  魔法袋を作って開くは経験あるけど、亜空間の方はほぼ経験ないから……

  そういえば、魔素があって、その魔素を使って魔法を発動してる訳だけど……

  この世界の学校に行ってないので分からないけど、魔法と魔術は違うらしい。

  魔法はイメージ、魔術は魔法陣を使う事で使用魔力の量を減らしながらもスムーズに発動出来る様にしたもの、みたい……

  それで行くと、日頃使ってるのは魔法で、調薬で使ってるのは魔法と魔術と半々。

  だって、錬金術には魔法陣は必須で、それで作った材料を調薬で使ってるから……

  調薬までを錬金術でする者は、薬師ではなく錬金術師だからね。

  なので、錬金術師が作った回復薬も出回ってるけど、商業ギルドが担当で、頑なに冒険者ギルドには卸そうとしないって……

  婆ちゃんが言ってたけど、何でだろう?

  なにかあったのかな?


  そうそう、妖精さん達には、薬草畑で話し掛けるのは良いけど、外では止めてねって言っておいた。

  だって、おかしな人って言われちゃうにゃ!











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