世界最強の能力を持ち揃えました?

8:討伐(１)

「まさか、こんな早くに現れるとはな。予想外だよ」
と、アダムは頭を抱えながら言った。

「今回は俺だけでやらしてくれないか？
みんなは、魔王への連絡ルートを途絶えさせてくれないか。」
俺は、意を決したように言った。

「うーん、そうだなぁー。わかった。そっちは、頑張れよ。」

魔族討伐決行は、明日となった。
今日は、全員が明日、どうするのかを考えていた。

次の日。
いつもより、早く起きてしまったのは、ノアだけではなかった。
全員が神妙な面持ちで朝ごはんを食べて、準備をした。
かくして、魔族討伐が密かに始まった。

ノアはさっそく、宿の人にどこにいるかを教えてもらい、魔族の者が住んでいる館へ向かった。

その館は、庭がとても広く、館自体はとても古かったが、外装はとても美しかった。
入ってみると、内装も素晴らしかった。
しかし、探そうにも、部屋が多すぎてどこにいるのかわからない。
仕方がないので、片っ端から探してみることにした。

ある程度探しまわって、ドアが少し変わった装飾を施されている部屋を開けた瞬間、黒い魔力のオーラが、一気に放たれた。
中へ入ると、一人の青年がいた。
「待っていたよ。誰かが僕を倒しに来るのをね。
僕は、今の魔王の従兄弟の者だよ。
君が探している人物さ。さぁ、殺り合いをしようか。」

（…狂っている。まぁ、そんなもんか。所詮魔族だ。）
そんなことを考えながら、武器を構えた。

『破滅刀ゴッドスレイヤー』に魔法を付与させる。

【光強化魔法:聖刃】

その様子をみていた魔族は、
「へぇー、すごいねぇー！光魔法かー！
面白い。僕と敵対属性だねぇー」

そう言うと、ある魔法を展開させた。