6 / 25
第六話 無形の魔法
しおりを挟む
――僕の体に突き刺さって……いなかった。
レイシアが放った魔法の刃はその鋭さと熱量を届かせることなく、僕の手前でしっかりと受け止められてしまっている。
それは茶色い不定形。
上半身を覆い、地面に滴るそれに絡め取られ無力化されていた。
「それは……」
「身を守るのは、得意なんでね」
――まあ、出来ればやりたくはなかったですけど。
内心でそんなことを思っているとは露とも知らないレイシアはこんな風に自分の攻撃を防がれるとは思っていなかったのか、分かりやすい困惑を顔に浮かべている。
「どうなってんのよそれ」
「どうって、僕の魔法ですよ」
そういって炎で出来た刃を飲み込むように動かしてみせれば嫌悪感丸出しといった感じでこの物質を睨み付けている。その間に刃を全て包み込みませさも当然というようにこれを消滅させた。
「……とんだ詐欺師ね――思った以上に面白い奴じゃない」
「いや、そこで目を輝かされても困るんですけど」
「でもそれだけじゃあ……ないんでしょうッ……!!」
こっちの対応に興が乗ったのか更に本数を増やしてもう一度攻撃を仕掛けてくる。今度は時間差に加えて周りを包囲するように展開させ、意識を散らして防御を抜こうをしてくるところは流石に上手いと言わざる得ない。
「――《泥の泉》」
だからこそ――こちらも新たな手で対処する。
◇
話に割り込むような形で始まった今回の手合わせ。
戦況は予想していた展開とは違ったものになってきている。
炎刃を展開させ手数による攻撃を仕掛けるレイシアさん。
それに対し周囲を泥の沼に変え防壁のように扱うネルス君は泥の壁を周囲で蠢かせながら襲いくる刃の群れを払い除けその接近を許さない。
すぐに勝敗が決まると思われた二人の戦いは自然とその壁を彼女が如何にして抜くかどうか、逆に彼がどこまで彼女の攻撃を凌げるかといったものへとなっていく。
目の前で行われている後輩たちの年に似合わない巧みな応酬を見ながら私――マリアネッタ=ジェイドはこの興味深い戦いに立ち会えた幸運に感謝していた。
特に私が注目したのはネルス君、彼が操る魔法についてだった。
「水と土で生み出した泥か……」
珍しい。
これは本当に珍しい。
「私たち魔法士が扱える魔法の属性は六大神の加護の影響で地水火風の四つに光と闇の二つを加えた基本六属性。中には取り戻した神格の影響でこれに含まれない希少属性に目覚める者もいるけど……《複数持ち》はこれを越える珍しさね」
二つの属性を生まれた時から所持しているなど、その希少性は正直一言で言い現せるものではない。貴族でだってその存在が明らかになっている者は両の手で足りるほどだろう。
しかも彼は単純に属性を二つ持っているというわけではなく、それを掛け合わせどちらもの特性を有するものとして扱っている。
これは初見で攻略するのは骨が折れるでしょうね。
レイシアさんも戦いながらそう思っているはず、楽しげな顔の裏にある焦燥が影響し無茶な攻撃を繰り返してしまっているわ、あれではいずれ息切れしてしまう。
それを狙っているのかあくまで防衛に努めるネルス君は、時に壁の動きにわざと隙を作り出すことによって相手の狙いを誘導し、そこを攻めた炎刃を取り押さえることでを確実に彼女の魔力を削り取っていく。
最初からこの展開を想定していたとしたら大した戦術眼だと言わざる得ない。
「これは思わぬ掘り出し物を見つけてしまったかも」
掛け金の銀貨に何枚か銅貨を足そうとしたらその一枚が建国記念の物だったかのような奇妙な高揚を感じていると背後から私の支持者という少年が声を掛けてくる。
「先生、俺の友人も中々のもんでしょう?」
「ええ、想像以上だわ」
「よっし!!」
あけすけな感情を向けられて嫌な感じがしないのは彼の人間性によるものだろうか、あれね、家で飼っている犬を思い出すわ。褒められて喜ぶところなんかそっくり。
そんなことを考えている思考の端で、どこか目の前の彼に対する疑問が膨らんでいくのを感じる。
違和感とでもいうべきそれの答えを探すように、二人の戦いへと意識を集中させる。
決着は、もうすぐ――
◇
「このッ……鬱陶しい!!」
ここまで消した刃はおよそ四、五本ほど、その度に補充を繰り返した彼女の顔は険しい。恐らく魔力の残りが乏しいのだろう、周囲を動き回ってこちらの隙を作ろうとして体力も消耗している。
青い顔を汗が滴り落ちて、息も上がる寸前だ。
苦しそうである。
辛そうでもある。
しかしそれ以上に――
「くっそ楽しそうだなこの娘」
「なんかッ……言ったかしらぁあ!!」
――めっちゃ笑顔なんだよなぁ……。
まるで戦闘狂かと思ってしまうが、瞳の輝きを見ればそういう殺伐としたものを宿していない一目瞭然である。
あるのは高揚感、目の前の相手をどうやって倒すのかを全力で楽しんでいる。
「そこッ!!」
そしてその情熱は確実に僕の魔法を凌駕し初めていた。
泥魔法《泥の泉》――周囲の地面を泥化させ操る僕の魔法。
攻撃力こそほぼないが、相手の攻撃を防御したり直接拘束したりと何かと便利な魔法だが、それをもってしても彼女を捕らえることは出来ない。
捕らわれる寸前の炎刃をまた別の炎刃で押し退け挙動を変える、突き刺す動きを見せたかと思えば急停止しその場で回転してこちらの魔法を切り飛ばすなど、新しい動きでこちらの狙いを避けてみせている。
この短い時間で凄まじい対応力だ。
これは……ちょっとまずいかも。
「だったら」
このまま行けば突破される、それならばと僕は地面に両手を着き発動させている魔法へ更に魔力を注ぎ込んだ。それによって周囲を取り巻く泥の壁は身の丈を越える高さまでブクブクと膨らんでいく。
「《氾濫する泥の泉》――!!」
そして臨界に達した瞬間――それは弾けた。
まるで皮袋に入れすぎた水が縫い目を引きちぎってみせるように。
やったのは単純な増量。
産み出された大量の泥は巨大な高波となり、分厚い壁が幾重にも層となって彼女に迫る。
「速いッ?!」
勿論それだけではない。
増加した質量が重力に従って地面に叩きつけられているのだ、自力での操作にその力が加えれば素早い彼女の退路を塞ぐ程度の速度は出せる。
この魔法の前では範囲の小さい彼女の炎刃では対処がしきれず、徐々に訓練場の端の方へと追い詰められていく。それでも諦めずに周りに配置した炎刃で範囲に入る泥を消し飛ばしどうにかそれ以上の侵入を許さないようにはしている。
しかし、
「捕ったッ!!」
これでもはや退路はない。
身の回りの最低限の泥だけ残し他全てを泥壁へ投入し彼女が処理しきれないほどの物量でもって勝負を決めに掛かる。学舎の二階にまで到達しようかという高さに達したその壁は地面に大きな影を落とし、後はそのまま彼女を押し潰すだけ。
(泥まみれになって恨むなよ)
心の中でそう呟き、とうとう壁を崩落させる。
その瞬間だった。
「――……ッ!!」
「なッ!?」
膨れ上がる魔力の反応、相手の姿が見えないことが仇となった。
厚い防壁を貫いて姿を現したのは紅い杭のようなもの、あまりにも速いそれに反応が遅れ泥の防御も追い付かない。
胴体に真っ直ぐと迫るのを加速する思考だけが追い続け――
「――それまで!!」
――そこでようやく判定が下った。
「せ、んせい……?」
「流石にこれは、ちょっとやりすぎね」
掛けられた声に返事ができない。
目の前には炎の杭、触れれば火傷では済まないだろうものが拳半分ほどの距離を残し完全に停止している。何本もの鎖に飲み込まれるよな形でその場に留まっているがこんなものが自分に向けて飛んできたことに今さらながら思考が追い付きどっと冷や汗が吹き出す。
「うお、ぉ……」
それと同時に腰が抜け地面に体を投げ出す。魔法の維持もできなくなって辺り一面に泥の残骸が力なく広がっている。
「あ……」
その先で、
彼女は、
やっちゃったなぁ、という感じでこっちを見ていた。
レイシアが放った魔法の刃はその鋭さと熱量を届かせることなく、僕の手前でしっかりと受け止められてしまっている。
それは茶色い不定形。
上半身を覆い、地面に滴るそれに絡め取られ無力化されていた。
「それは……」
「身を守るのは、得意なんでね」
――まあ、出来ればやりたくはなかったですけど。
内心でそんなことを思っているとは露とも知らないレイシアはこんな風に自分の攻撃を防がれるとは思っていなかったのか、分かりやすい困惑を顔に浮かべている。
「どうなってんのよそれ」
「どうって、僕の魔法ですよ」
そういって炎で出来た刃を飲み込むように動かしてみせれば嫌悪感丸出しといった感じでこの物質を睨み付けている。その間に刃を全て包み込みませさも当然というようにこれを消滅させた。
「……とんだ詐欺師ね――思った以上に面白い奴じゃない」
「いや、そこで目を輝かされても困るんですけど」
「でもそれだけじゃあ……ないんでしょうッ……!!」
こっちの対応に興が乗ったのか更に本数を増やしてもう一度攻撃を仕掛けてくる。今度は時間差に加えて周りを包囲するように展開させ、意識を散らして防御を抜こうをしてくるところは流石に上手いと言わざる得ない。
「――《泥の泉》」
だからこそ――こちらも新たな手で対処する。
◇
話に割り込むような形で始まった今回の手合わせ。
戦況は予想していた展開とは違ったものになってきている。
炎刃を展開させ手数による攻撃を仕掛けるレイシアさん。
それに対し周囲を泥の沼に変え防壁のように扱うネルス君は泥の壁を周囲で蠢かせながら襲いくる刃の群れを払い除けその接近を許さない。
すぐに勝敗が決まると思われた二人の戦いは自然とその壁を彼女が如何にして抜くかどうか、逆に彼がどこまで彼女の攻撃を凌げるかといったものへとなっていく。
目の前で行われている後輩たちの年に似合わない巧みな応酬を見ながら私――マリアネッタ=ジェイドはこの興味深い戦いに立ち会えた幸運に感謝していた。
特に私が注目したのはネルス君、彼が操る魔法についてだった。
「水と土で生み出した泥か……」
珍しい。
これは本当に珍しい。
「私たち魔法士が扱える魔法の属性は六大神の加護の影響で地水火風の四つに光と闇の二つを加えた基本六属性。中には取り戻した神格の影響でこれに含まれない希少属性に目覚める者もいるけど……《複数持ち》はこれを越える珍しさね」
二つの属性を生まれた時から所持しているなど、その希少性は正直一言で言い現せるものではない。貴族でだってその存在が明らかになっている者は両の手で足りるほどだろう。
しかも彼は単純に属性を二つ持っているというわけではなく、それを掛け合わせどちらもの特性を有するものとして扱っている。
これは初見で攻略するのは骨が折れるでしょうね。
レイシアさんも戦いながらそう思っているはず、楽しげな顔の裏にある焦燥が影響し無茶な攻撃を繰り返してしまっているわ、あれではいずれ息切れしてしまう。
それを狙っているのかあくまで防衛に努めるネルス君は、時に壁の動きにわざと隙を作り出すことによって相手の狙いを誘導し、そこを攻めた炎刃を取り押さえることでを確実に彼女の魔力を削り取っていく。
最初からこの展開を想定していたとしたら大した戦術眼だと言わざる得ない。
「これは思わぬ掘り出し物を見つけてしまったかも」
掛け金の銀貨に何枚か銅貨を足そうとしたらその一枚が建国記念の物だったかのような奇妙な高揚を感じていると背後から私の支持者という少年が声を掛けてくる。
「先生、俺の友人も中々のもんでしょう?」
「ええ、想像以上だわ」
「よっし!!」
あけすけな感情を向けられて嫌な感じがしないのは彼の人間性によるものだろうか、あれね、家で飼っている犬を思い出すわ。褒められて喜ぶところなんかそっくり。
そんなことを考えている思考の端で、どこか目の前の彼に対する疑問が膨らんでいくのを感じる。
違和感とでもいうべきそれの答えを探すように、二人の戦いへと意識を集中させる。
決着は、もうすぐ――
◇
「このッ……鬱陶しい!!」
ここまで消した刃はおよそ四、五本ほど、その度に補充を繰り返した彼女の顔は険しい。恐らく魔力の残りが乏しいのだろう、周囲を動き回ってこちらの隙を作ろうとして体力も消耗している。
青い顔を汗が滴り落ちて、息も上がる寸前だ。
苦しそうである。
辛そうでもある。
しかしそれ以上に――
「くっそ楽しそうだなこの娘」
「なんかッ……言ったかしらぁあ!!」
――めっちゃ笑顔なんだよなぁ……。
まるで戦闘狂かと思ってしまうが、瞳の輝きを見ればそういう殺伐としたものを宿していない一目瞭然である。
あるのは高揚感、目の前の相手をどうやって倒すのかを全力で楽しんでいる。
「そこッ!!」
そしてその情熱は確実に僕の魔法を凌駕し初めていた。
泥魔法《泥の泉》――周囲の地面を泥化させ操る僕の魔法。
攻撃力こそほぼないが、相手の攻撃を防御したり直接拘束したりと何かと便利な魔法だが、それをもってしても彼女を捕らえることは出来ない。
捕らわれる寸前の炎刃をまた別の炎刃で押し退け挙動を変える、突き刺す動きを見せたかと思えば急停止しその場で回転してこちらの魔法を切り飛ばすなど、新しい動きでこちらの狙いを避けてみせている。
この短い時間で凄まじい対応力だ。
これは……ちょっとまずいかも。
「だったら」
このまま行けば突破される、それならばと僕は地面に両手を着き発動させている魔法へ更に魔力を注ぎ込んだ。それによって周囲を取り巻く泥の壁は身の丈を越える高さまでブクブクと膨らんでいく。
「《氾濫する泥の泉》――!!」
そして臨界に達した瞬間――それは弾けた。
まるで皮袋に入れすぎた水が縫い目を引きちぎってみせるように。
やったのは単純な増量。
産み出された大量の泥は巨大な高波となり、分厚い壁が幾重にも層となって彼女に迫る。
「速いッ?!」
勿論それだけではない。
増加した質量が重力に従って地面に叩きつけられているのだ、自力での操作にその力が加えれば素早い彼女の退路を塞ぐ程度の速度は出せる。
この魔法の前では範囲の小さい彼女の炎刃では対処がしきれず、徐々に訓練場の端の方へと追い詰められていく。それでも諦めずに周りに配置した炎刃で範囲に入る泥を消し飛ばしどうにかそれ以上の侵入を許さないようにはしている。
しかし、
「捕ったッ!!」
これでもはや退路はない。
身の回りの最低限の泥だけ残し他全てを泥壁へ投入し彼女が処理しきれないほどの物量でもって勝負を決めに掛かる。学舎の二階にまで到達しようかという高さに達したその壁は地面に大きな影を落とし、後はそのまま彼女を押し潰すだけ。
(泥まみれになって恨むなよ)
心の中でそう呟き、とうとう壁を崩落させる。
その瞬間だった。
「――……ッ!!」
「なッ!?」
膨れ上がる魔力の反応、相手の姿が見えないことが仇となった。
厚い防壁を貫いて姿を現したのは紅い杭のようなもの、あまりにも速いそれに反応が遅れ泥の防御も追い付かない。
胴体に真っ直ぐと迫るのを加速する思考だけが追い続け――
「――それまで!!」
――そこでようやく判定が下った。
「せ、んせい……?」
「流石にこれは、ちょっとやりすぎね」
掛けられた声に返事ができない。
目の前には炎の杭、触れれば火傷では済まないだろうものが拳半分ほどの距離を残し完全に停止している。何本もの鎖に飲み込まれるよな形でその場に留まっているがこんなものが自分に向けて飛んできたことに今さらながら思考が追い付きどっと冷や汗が吹き出す。
「うお、ぉ……」
それと同時に腰が抜け地面に体を投げ出す。魔法の維持もできなくなって辺り一面に泥の残骸が力なく広がっている。
「あ……」
その先で、
彼女は、
やっちゃったなぁ、という感じでこっちを見ていた。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる