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第二章 地底都市編
第三話「陰謀」
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最深部に到着したジュドたちは異様な光景を目撃する。
そこには、黒い石が置かれた祭壇のようなものを取り囲むよう数名のローブを着た何者かが跪いていたのだ。
その中でも特に異質な雰囲気を纏う白髪の男がこちらへと振り向く。
「あら?あの大きいのは倒されたのかしら。少しはやるみたいねぇ、あなたたち」
暗くてわかりづらいが、化粧をした顔。首には文字の痣のようなものが浮かび上がっている。
「…お前たちは何者だ?」
その質問に対して男はこう答える。
「私たちはこの世界に存在した原初の神、我々の造物主の復活を望む者〝邪神教〟」
「私は邪神教・十二使徒、マルクト」
邪神教?聞いたことがない集団だ。ジュド以外の四人も知っている素振りはない。
「あの魔物を起こしたのはお前たちか?」
「起こした…と言うのは語弊があるわ。起きたと言う方が正しいかしら。邪神様を顕現させるのに邪魔だったのよあれ。倒してくれて助かったわ」
「あれのせいで大勢の犠牲者が出てるんだぞ、わかってるのか?」
男の発言にジュドは怒りを覚えた。
「私たちの目的が遂行された暁には、どうせみんな死ぬんだから。何人犠牲になろうと関係ないわ。わかったらそこで黙って見ておきなさい」
空気がピリつく。
マルクトはローブを翻し、手首着けている鎖を構える。
そこには、黒い石が置かれた祭壇のようなものを取り囲むよう数名のローブを着た何者かが跪いていたのだ。
その中でも特に異質な雰囲気を纏う白髪の男がこちらへと振り向く。
「あら?あの大きいのは倒されたのかしら。少しはやるみたいねぇ、あなたたち」
暗くてわかりづらいが、化粧をした顔。首には文字の痣のようなものが浮かび上がっている。
「…お前たちは何者だ?」
その質問に対して男はこう答える。
「私たちはこの世界に存在した原初の神、我々の造物主の復活を望む者〝邪神教〟」
「私は邪神教・十二使徒、マルクト」
邪神教?聞いたことがない集団だ。ジュド以外の四人も知っている素振りはない。
「あの魔物を起こしたのはお前たちか?」
「起こした…と言うのは語弊があるわ。起きたと言う方が正しいかしら。邪神様を顕現させるのに邪魔だったのよあれ。倒してくれて助かったわ」
「あれのせいで大勢の犠牲者が出てるんだぞ、わかってるのか?」
男の発言にジュドは怒りを覚えた。
「私たちの目的が遂行された暁には、どうせみんな死ぬんだから。何人犠牲になろうと関係ないわ。わかったらそこで黙って見ておきなさい」
空気がピリつく。
マルクトはローブを翻し、手首着けている鎖を構える。
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