28 / 58
第二十七話 イマジナリーフレンド? …というヤツらしい
しおりを挟む
『シオン様、私はあなたの頭の中にいます。シオン様が見ているのは私の虚像です。姿が見えたほうが便利だと思ったのでこうしました。ですから、ミスズ様には聞こえませんし、私の姿も見えません』
なんと、この少女は俺の頭の中に? あのときからずっと?
「なんでそんなことになったんだ?」
頭の中の少女は、わが身と世界に起こった事々を語った。
自分がアリア・ノストゥという名の巫女であること。
祖国ダンコフが、魔女と、そいつが操る動死体に襲われたこと。
自分が異世界の勇者を探しに行く役目を仰せつかり、その過程で自分の身体が失われたため、俺の頭に住みついたこと。
俺をこの世界に最適化するため、頭の中を色々弄くりまわしている内に時間が経ってしまい、登場が遅れてしまったこと。
俺を勇者だと思っていること。
「…そういうことだったのか。色々と得心が行った」
こっちに来て以来、いや、来ることになった理由も含めて、俺の心身に起こった異変は、すべてアリアのせいだったのだ。
いや、あえて“せい”とは言うまい。
彼女自身犠牲者であり、少なくとも今の俺たちにとってありがたい存在なのだから。
「ぐすっ…おっちゃん、さっきから誰と話してるのん?」
「う、うぉ?」
すっかり泣き止んだミスズが、俺を見上げていた。
ミスズは仲間が、特に女が仲間に入るのを恐れている。
特に今回、俺に怪我をさせたという負い目があるから、自分は捨てられると思い込むに違いない。またおかしなテンションになって迫られるのは困る。
嫌ではないが、決して嫌ではないが、たまらなくて困るのだ。
「えと、そ…そう…イマジナリーフレンド? …というヤツらしい」
「い、イマフ? なんなんソレ?」
「俺のそばにいて、色々教えてくれる、ありがたーいお方だ。…多分」
「…イマフって、女なん?」
ミスズが警戒したように身を固くした。
「いや、白い髭をたくわえた、厳かなご老人だよ?」
「さよか…」
ミスズがほっとしたように息を吐き、その隣ではアリアがくすりと笑った。
そんな状況が可笑しくて、俺は苦笑した。
「凄いなぁ。やっぱりおっちゃんは、呼ばれた人なんやな!」
アリアに目をやると、コクコクと頷いている。確かに俺を呼んだのはお前なのだしな。間違ってはいないけどな。
外が安全なのを確認し、アリアに頼んでバリアを解いた。
「ん…くっさぁ」
ミスズが鼻をつまんでえづく。
生臭い肉の臭いと、それが焦げた臭い。洞窟内で魔核を取ってはいけないという規則の正しさがよく分かる。
『シオン様、魑魅割を使いますね』
「え? なんだって?」
『臭いと瓦斯に対する抵抗力を上げます。魑魅割!』
アリアの手が輝いたと同時に、息が楽になった。
「お? 臭ぁないなったで? 慣れたんかな?」
「いや、イマフさんが臭くなくなる魔法使ってくれたんだ」
「おぉ~凄いやん。いきなし大活躍やな、イマフはん」
チョーダの死体は粉々になってしまったので、偶然魔核を取り出したような状況になっていた。そのため、死体も魔核も残るという、ため息しか出ない状態だった。
「おっちゃん、折角やし、とりあえず魔核拾おうや」
「了解だ。その後はどうする?」
「赤い石で焼いて、緑の石で集めて、アイツに食わしたらどうやろ?」
「アイツ?」
ミスズが指差す方に眼を凝らすと、燻ぶるチョーダの死体の火に照らされて、遠くの方でイキタスが蠢くのが見えた。
「なるほど。いったん赤い石で焼くのは、できるだけ栄養分を無くすためか?」
「エエ焼き加減で食わすんは勿体無いわ、丸焦げで充分や」
ミスズの言葉は、“イキタスが来てなかったら自分で食うのに”とでも言いたげに聞こえたが、ともかく、俺たちはミスズの案に従ってチョーダの死体を処理した。
元々そうなのか、分裂したから増えたのか、魔核はかなりの量だった。
ひとつひとつは小粒であるものの、総量一キログラムほどありそうで、ミスズが言うにはかなりのアプリになるらしい。
「こんだけ魔核が取れるって分かったら、命がけで無茶するヤツも出るかも知れんな」
まぁ、あっちの世界でも命がけで一攫千金という話は聞かなくもないし、それが犯罪行為でないのなら、止める筋合いはない。
「えっ? 今度はチョーダを倒されたのですか?」
街に帰って互助会に申告すると、いつも感情が読みにくいエーリカが、分かりやすく表情を変えた。
「せやで。これが魔核や、恐れ入ったか! オロクはちゃんと片付けて、イキタスに食わしといたから、文句はないやろ?」
言って、魔核の入った皮袋をどしゃりとカウンターに置いた。
「はい、恐れ入りました。文句もございません」
エーリカは事務的にミスズに頭を下げると、素早く俺に向き直った。
「…それで、アレは如何様なバケモノだったのでしょうか?」
俺はイキタス遭遇からチョーダ討伐までの経過を、アリア関連を省いて語った。
むろん回生法術を使ったのも俺、ということになっている。
「…イキタスまで居るとは…とても興味深いお話でした」
一心にメモを取っていたエーリカは、顔を上げて息を吐いた。
「ですが、そんな倒し方を是とすることはできませんので、チョーダは引き続き不可触案件ですね」
分からなくて不可触とされるのと、分かっていてそうされるのとでは、まったく違う。
ヤツのヤバさを分かっていなければ、初遭遇時の俺たちのように、“やれるかも”などと思ってしまうバカモノが出てくるに違いない。
「一応、チョーダの死骸は焼いて、燃えカスはイキタスに食わせておいたから、洞窟の環境は悪化していないと思う」
「イキタスまで居るとなれば、初級洞窟にしておくのは危険でしょうか。でも初級洞窟がなくなると探索者の育成に差し支えます。そうだ、一階だけなら…でも一階にもチョーダと遭遇例があるし…」
俺たちの視線を気にすることもなく、エーリカは呟きながら表情をくるくると変えた。
ここ数日で彼女の仮面が剥がれた気がして、俺はちょっと嬉しくなった。
「…ふう」
メモを書き上げたポーズのまま、エーリカがため息をついた。
「どうしたんだ? エーリカさん」
「ミスズ様が仰られたとおり、私はシオン様の階級を誤ったのかも知れません。自信を失ってしまいます…」
ため息をついたエーリカは、目を伏せた。
「せや! おっちゃんにはイマフ様がついててくれるんやぞ!」
俺は慌ててミスズを制した。
「いやいや、間違ってはいない。俺なんてその程度のものだ!」
例のならず者の捕縛にしても、エーリカならきっと、もっとうまくやっただろう。
当然怪我人は出さなかっただろうし、もしかしたらならず者にも怪我をさせずに制圧していたかもしれない。
「…イマフ様とは?」
「おっちゃん専用の神様や! 凄い爺ちゃんなんやで?」
ミスズの隣で、幻のアリアが照れくさそうに笑う。
これでは益々紹介しにくくなってしまうじゃないか。
なお、これほど大量の魔核はこの町では換金不可なので、首都リズアに送らねばならないのだという。
「そもそも魔核とはなんなんだい?」
「魔核がバケモノの心臓に入っているということはご存知かと思われますが、魔力を物理的な力に変換する効果があります」
「首都に送ったらどうなる?」
「魔核の効果から想像いただけるかもしれませんが、魔核にはソサルティートという、魔力を眼に見える力に変換する成分が含まれます。ソサルティートを抽出する技術は、この国では首都にしかないので、首都に送るのです。ソサルティートが多く含まれる武器ほど、攻撃力が高い、魔法が乗りやすいといった利点があります」
「なるほど。そのソサルティートを集めて、新しい武器を作るわけか」
「左様です」
「うむうむ。準備を怠らないのはいいことだ」
「はい、魔界のこともありますから、武器防具はいくらあっても足るということはありません」
エーリカの話の中で、初めて聞くワードに引っかかった。
「魔界? 魔界と言ったのか?」
「はい、そう申しました」
「あの、悪魔とかが居たりする、あの魔界か?」
「はい、その魔界です」
一般常識のように、表情を変えることなくエーリカは答えた。
「魔界などというものがあるのか?」
「はい、この大陸の北に」
「地続きなのか!」
アリアはふわふわ浮きながら頷き、カウンターの向こう側の女たちは不思議そうな顔をこちらに向け、ミスズはぽかんとしている。
驚いているのは俺だけだった。
なんと、この少女は俺の頭の中に? あのときからずっと?
「なんでそんなことになったんだ?」
頭の中の少女は、わが身と世界に起こった事々を語った。
自分がアリア・ノストゥという名の巫女であること。
祖国ダンコフが、魔女と、そいつが操る動死体に襲われたこと。
自分が異世界の勇者を探しに行く役目を仰せつかり、その過程で自分の身体が失われたため、俺の頭に住みついたこと。
俺をこの世界に最適化するため、頭の中を色々弄くりまわしている内に時間が経ってしまい、登場が遅れてしまったこと。
俺を勇者だと思っていること。
「…そういうことだったのか。色々と得心が行った」
こっちに来て以来、いや、来ることになった理由も含めて、俺の心身に起こった異変は、すべてアリアのせいだったのだ。
いや、あえて“せい”とは言うまい。
彼女自身犠牲者であり、少なくとも今の俺たちにとってありがたい存在なのだから。
「ぐすっ…おっちゃん、さっきから誰と話してるのん?」
「う、うぉ?」
すっかり泣き止んだミスズが、俺を見上げていた。
ミスズは仲間が、特に女が仲間に入るのを恐れている。
特に今回、俺に怪我をさせたという負い目があるから、自分は捨てられると思い込むに違いない。またおかしなテンションになって迫られるのは困る。
嫌ではないが、決して嫌ではないが、たまらなくて困るのだ。
「えと、そ…そう…イマジナリーフレンド? …というヤツらしい」
「い、イマフ? なんなんソレ?」
「俺のそばにいて、色々教えてくれる、ありがたーいお方だ。…多分」
「…イマフって、女なん?」
ミスズが警戒したように身を固くした。
「いや、白い髭をたくわえた、厳かなご老人だよ?」
「さよか…」
ミスズがほっとしたように息を吐き、その隣ではアリアがくすりと笑った。
そんな状況が可笑しくて、俺は苦笑した。
「凄いなぁ。やっぱりおっちゃんは、呼ばれた人なんやな!」
アリアに目をやると、コクコクと頷いている。確かに俺を呼んだのはお前なのだしな。間違ってはいないけどな。
外が安全なのを確認し、アリアに頼んでバリアを解いた。
「ん…くっさぁ」
ミスズが鼻をつまんでえづく。
生臭い肉の臭いと、それが焦げた臭い。洞窟内で魔核を取ってはいけないという規則の正しさがよく分かる。
『シオン様、魑魅割を使いますね』
「え? なんだって?」
『臭いと瓦斯に対する抵抗力を上げます。魑魅割!』
アリアの手が輝いたと同時に、息が楽になった。
「お? 臭ぁないなったで? 慣れたんかな?」
「いや、イマフさんが臭くなくなる魔法使ってくれたんだ」
「おぉ~凄いやん。いきなし大活躍やな、イマフはん」
チョーダの死体は粉々になってしまったので、偶然魔核を取り出したような状況になっていた。そのため、死体も魔核も残るという、ため息しか出ない状態だった。
「おっちゃん、折角やし、とりあえず魔核拾おうや」
「了解だ。その後はどうする?」
「赤い石で焼いて、緑の石で集めて、アイツに食わしたらどうやろ?」
「アイツ?」
ミスズが指差す方に眼を凝らすと、燻ぶるチョーダの死体の火に照らされて、遠くの方でイキタスが蠢くのが見えた。
「なるほど。いったん赤い石で焼くのは、できるだけ栄養分を無くすためか?」
「エエ焼き加減で食わすんは勿体無いわ、丸焦げで充分や」
ミスズの言葉は、“イキタスが来てなかったら自分で食うのに”とでも言いたげに聞こえたが、ともかく、俺たちはミスズの案に従ってチョーダの死体を処理した。
元々そうなのか、分裂したから増えたのか、魔核はかなりの量だった。
ひとつひとつは小粒であるものの、総量一キログラムほどありそうで、ミスズが言うにはかなりのアプリになるらしい。
「こんだけ魔核が取れるって分かったら、命がけで無茶するヤツも出るかも知れんな」
まぁ、あっちの世界でも命がけで一攫千金という話は聞かなくもないし、それが犯罪行為でないのなら、止める筋合いはない。
「えっ? 今度はチョーダを倒されたのですか?」
街に帰って互助会に申告すると、いつも感情が読みにくいエーリカが、分かりやすく表情を変えた。
「せやで。これが魔核や、恐れ入ったか! オロクはちゃんと片付けて、イキタスに食わしといたから、文句はないやろ?」
言って、魔核の入った皮袋をどしゃりとカウンターに置いた。
「はい、恐れ入りました。文句もございません」
エーリカは事務的にミスズに頭を下げると、素早く俺に向き直った。
「…それで、アレは如何様なバケモノだったのでしょうか?」
俺はイキタス遭遇からチョーダ討伐までの経過を、アリア関連を省いて語った。
むろん回生法術を使ったのも俺、ということになっている。
「…イキタスまで居るとは…とても興味深いお話でした」
一心にメモを取っていたエーリカは、顔を上げて息を吐いた。
「ですが、そんな倒し方を是とすることはできませんので、チョーダは引き続き不可触案件ですね」
分からなくて不可触とされるのと、分かっていてそうされるのとでは、まったく違う。
ヤツのヤバさを分かっていなければ、初遭遇時の俺たちのように、“やれるかも”などと思ってしまうバカモノが出てくるに違いない。
「一応、チョーダの死骸は焼いて、燃えカスはイキタスに食わせておいたから、洞窟の環境は悪化していないと思う」
「イキタスまで居るとなれば、初級洞窟にしておくのは危険でしょうか。でも初級洞窟がなくなると探索者の育成に差し支えます。そうだ、一階だけなら…でも一階にもチョーダと遭遇例があるし…」
俺たちの視線を気にすることもなく、エーリカは呟きながら表情をくるくると変えた。
ここ数日で彼女の仮面が剥がれた気がして、俺はちょっと嬉しくなった。
「…ふう」
メモを書き上げたポーズのまま、エーリカがため息をついた。
「どうしたんだ? エーリカさん」
「ミスズ様が仰られたとおり、私はシオン様の階級を誤ったのかも知れません。自信を失ってしまいます…」
ため息をついたエーリカは、目を伏せた。
「せや! おっちゃんにはイマフ様がついててくれるんやぞ!」
俺は慌ててミスズを制した。
「いやいや、間違ってはいない。俺なんてその程度のものだ!」
例のならず者の捕縛にしても、エーリカならきっと、もっとうまくやっただろう。
当然怪我人は出さなかっただろうし、もしかしたらならず者にも怪我をさせずに制圧していたかもしれない。
「…イマフ様とは?」
「おっちゃん専用の神様や! 凄い爺ちゃんなんやで?」
ミスズの隣で、幻のアリアが照れくさそうに笑う。
これでは益々紹介しにくくなってしまうじゃないか。
なお、これほど大量の魔核はこの町では換金不可なので、首都リズアに送らねばならないのだという。
「そもそも魔核とはなんなんだい?」
「魔核がバケモノの心臓に入っているということはご存知かと思われますが、魔力を物理的な力に変換する効果があります」
「首都に送ったらどうなる?」
「魔核の効果から想像いただけるかもしれませんが、魔核にはソサルティートという、魔力を眼に見える力に変換する成分が含まれます。ソサルティートを抽出する技術は、この国では首都にしかないので、首都に送るのです。ソサルティートが多く含まれる武器ほど、攻撃力が高い、魔法が乗りやすいといった利点があります」
「なるほど。そのソサルティートを集めて、新しい武器を作るわけか」
「左様です」
「うむうむ。準備を怠らないのはいいことだ」
「はい、魔界のこともありますから、武器防具はいくらあっても足るということはありません」
エーリカの話の中で、初めて聞くワードに引っかかった。
「魔界? 魔界と言ったのか?」
「はい、そう申しました」
「あの、悪魔とかが居たりする、あの魔界か?」
「はい、その魔界です」
一般常識のように、表情を変えることなくエーリカは答えた。
「魔界などというものがあるのか?」
「はい、この大陸の北に」
「地続きなのか!」
アリアはふわふわ浮きながら頷き、カウンターの向こう側の女たちは不思議そうな顔をこちらに向け、ミスズはぽかんとしている。
驚いているのは俺だけだった。
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる