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024-③ 初夜!
しおりを挟む俺のソコが愛液で濡れてるってことか? これが女体化……?
指を増やされてナカから弄られる。萎えていた俺のソレが緩く勃ってくる。濡れた音が天蓋つきベッドの上に響く。
「……あっ、あぁっ……、ちょっ……、俺、初めてだから……っ。待って……っ、俺にも心の準備させてって、言っただろうが……っ!!!」
「締めつけてきて離さない。抜けないんだから仕方ない」
「この、変態ぃぃ……」
いよいよ体に力が入らなくなってきた。腰を押さえられたまま体がベッドに沈み込む。俺は尻を突き出して四つん這いの状態で、股の間を太いものが布越して擦ってくるのを腰を振って受け入れてる……。
「あっ、ああっ……、嫌だ、これ以上、気持ち良くなるのは、もう……」
「ノゾム? これが気持ちいいのか?」
俺のソレをウィルが反り返った自分のソレで裏筋から虐めてくる。
異種とか男同士の違和感とか吹っ飛んでしまった。
これが世に言う、セックスの相性の良さ!
「もう一回イっておくか?」
「もう、何も出ないってば……っ」
そして、後ろから顎を掴まれて、舌を噛まれそうなくらい横暴なキスの嵐……。
……これって、これって!?
この世界に来てから、一番の非常事態じゃないか!?
ウィルが俺の首を甘噛みするから、よからぬ声が止まらなくなる。
「……あ、ああっ、ダメ、そこは弱いからぁ、感じちゃうからぁ、ダメ、ダメ、やめてぇ……っ」
俺のソコがひどく濡れてる。垂れるまで溢れてくるのがわかる。
最終的に挿れるのは指だけじゃないわけだろ!?
「やさしくしてぇ……、怖い、怖いからぁ……」
「痛くしないから。ノゾム……、怯えるな」
「ホント? ホントに?」
「ああ……」
ウィルの息が荒い。我慢してくれているのが伝わってくる。
でも。
ここに今、指じゃないモノを挿れたら絶対に破ける、裂ける、壊れる。ウィルのそれはデカ過ぎるから、普通に考えて俺の中には這入らないと思う……!
「ひ、頻度は?」
「は?」
「月何回? 年何回? これも契約? ……ていうか、何でお前だけこんなに慣れてんの!? ホントに俺だけ!?」
「ノゾム、おい」
俺は必死に意識を保って、俺の体を弄るウィルの手を振り払う。
四つん這いのまま這いつくばるように逃げて、ソファの背凭れみたいなベッドヘッドに背をつけて、毛布を掻き抱いて体を隠す。俺も大概往生際が悪い。
「急にどうした?」
「俺だけじゃないのはいやだ……」
「は?」
ウィルが呆れてる。え? まだそこ? って俺自身が思ったよ。
でも、気になるんだ。経験値のない俺をこれだけ蕩けさせてくるんだ。ところかまわずフェロモンを振り撒いて、これまでかなり遊んできたんじゃないか、こいつ……っ!
覆い被さってくる犬を両手で押し返そうとするが、頭がクラクラして力が入らない。発情とやらが自律神経を乱している可能性がある。
「俺以外にもこういうことする相手がいるんだろ……」
「いない」
「嘘だ」
面倒なことを言っている自覚はある。
俺の方が年上なのに、この期に及んでグズグズするなんて。
情けなさに泣きたくなってくる。いや、ちょっと泣いてたかも。発情のせいか? 感情がとっ散らかっていた。
「お前にはオズがいたじゃないか……」
「オズ?」
こんなときでもウィルは俺の腕を毛布越しに掴んできて、スリスリしようとしてくる。
「離せ。誤魔化すな……」
「お前、まだそんなこと言ってるのか。オズは女オメガだぞ」
「アルファはオメガなら誰でもいいんだろ。現にお前はオズの首を噛んでたじゃないか」
「………」
困惑の沈黙があったのちに、スリスリをやめたウィルが俺が被っていた毛布の一部を剥いて俺の顔を覗き込んできた。
「お前は……、俺がお前以外のオメガを抱くことを想像してるのか?」
「だって、お前って俺よりセックスに慣れてる……」
「それに関しては言い訳のしようがない。とにかく、オズと俺はお前が心配するような関係じゃ」
「信じられない」
ウィルは十八とは思えない偉そうな態度といい、経験が豊富そうだ。
でも、俺にはない。
俺にはもう憎まれ口を叩く元気も残ってない。
これから別の男オメガが現れたら? やっぱりウィルがいいって言って、オズが戻ってきたら?
そんなの嫌だって、駄々を捏ねるのか? 誰も頼りにできないこの異世界で、そんな不安定な立場で生きていける?
「ノゾム?」
「………」
俺は毛布を頭から被り直して、ウィルの言葉を聞けないふりをしようとした。でも、できなかった。
「お前、もしかして……。オズが治験薬を飲んでいたことを知らなかったのか?」
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