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第2章 救国のハムスターは新たな人生を歩む
44 テディ王太子の想い その3
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秋の朝だった。
暑くもなく、寒くもない、そんな朝だった。
何の変哲もない普段どおりの朝だった。
――ハムちゃんが冷たくなっていたこと以外は。
別れの言葉は何だっただろう?
おそらく二日前に聞いた、そう、だね……だったような気がする。
僕が、ずいぶん過ごしやすい季節になったね、と言って……。
ハムちゃんが目を閉じたまま、ふっと応えた。
それで、よかったんだと思う。
ハムちゃんは最後まで自分が死ぬだなんて思っていなかった。
ありがとうも、さよならも、言わなかった。
涙するような感動の別れも、手と手を取って愛を語るようなこともなかった。
お互いが言葉をかけあって、見つめ合って、さようなら、だなんて物語の中だけだ。
ティトラン王国の王太子としては、そうすべきだったんだろう。
ハムちゃんはもうすぐ死ぬかもしれないけど、僕のところに帰ってきてね。
涙ながらに、そう伝えるべきだったんだろう。
ハムちゃんだって、天界にいるよりも僕と一緒にいたほうが良いに決まっている。
ハムちゃんはいつだって楽しそうに笑っていた。
うぬぼれじゃなくて、ハムちゃんは僕のことが大好きだった。
僕もハムちゃんのことが大好きだった。
僕が言えば、きっとハムちゃんは帰ってきてくれるだろう。
帰ってきて、と言うべきだったのだろうか?
ハムちゃんの死は、死じゃないかもしれない。
天界に帰るだけなのかもしれない。
戻ってきても三年後にまた死ぬとは限らないし、その命は最後の命じゃないかもしれない。
そう、思い込むべきだったんだろう。
一分でも、一秒でも長く、ティトラン王国を守ってもらうのが、王太子としての僕の務めだったんじゃないだろうか?
でも……帰ってきてとは言えなかった。
ハムちゃんの命の灯を短くしたくなかった。
たぶんだけど、天界にいるぶんにはハムちゃんが死ぬことはない。
でも、夜になって僕は自分のしたことを後悔した。
眠れなかった。
三年間ずっと、僕の枕もとにはハムちゃんがいた。
ハムちゃんがいれば、何の心配もなくぐっすりと眠れた。
僕は守られていた。
そして、王国も。
ハムちゃんを失った僕は、ティトラン王国は、どうなるのだろう?
これから先、ずっとこんな夜を過ごさなければならないのかと思うと、震えがとまらなかった。
僕は何にもわかっていなかった。
大好きなハムちゃんがいなくなるだけじゃなかった。
部屋が空っぽに感じる。
こんなにも何もない空間だったろうか?
壁も、床も、天井も、扉も、王宮すらも、僕を守ってはくれない。
わかっているつもりだった。
ハムちゃんがいなくなる寂しさも、喪失感も、ぜんぶ、わかっていたはずだった。
でも、本当にわかっていたなら、僕はハムちゃんに帰ってきてって頼んでいただろう。
たとえ、ハムちゃんの命の灯を短くしたとしても、帰ってきて欲しいって口に出さずにはいられなかっただろう。
わかってなかったから言わずに済んだ。
すがらずに済んだ。
かっこ悪い姿をハムちゃんに見せずに済んだ。
そういう意味では、つくづく自分がバカでよかったと思った。
ふーっ、と物音ひとつしない暗闇に息を吐き出してみた。
放っておくとどんどん沈み込んでいく気分を何とかしようと、ハムちゃんのことを考えた。
ハムちゃんは今、天界で何をしているだろう?
夜だから寝てるかな?
天界にも布団ってあるのかな?
いつものように、ふっかふかだねーって、布団の上で、コロコロ転がっているといいな。
それと……すこしは僕のことを思い出してくれてると、いいな。
大天使様に、人界に帰りたいって、駄々をこねてたりして……。
どうせ、今日は眠れない。
朝までとりとめもないことに思いを巡らせよう。
そういえば、シーラが薬をくれたっけ。
昼間の会議のことは今ひとつ思い出せないけど、そのあとシーラがやけに絡んできたことは覚えている。
またしても、幼かった頃のユリウスの口癖が脳裏をよぎった。
シーラ姉様はとてもお優しいのです。
そうだね、ユリウス。
今でも、シーラは優しいところがあるのかもしれない。
「……王太子様! 王太子様! 私の声が聞こえないのですか!?」
長かった会議が終わり、部屋へと戻ろうとした僕の耳に、聞きなれた高音の声が飛びこんできた。
突如、現実へと引き戻された僕は、つり上がった金色の目を見つめ返した。
「……ああ、少し考え事をしててね。どうしたんだい、シーラ?」
「どうしたではありません、王太子様。結局、何ひとつ私に教えていただけませんでしたね」
うん?
と僕は首を捻った。
会議は終わったし、これからの方針も決まった。
シーラに詰め寄られるような覚えはないのだが、何か言い忘れたことでもあっただろうか?
「何かあった場合、いち早く教えていただける約束でしたよね?」
「うん、そうだね。シーラにいち早く会議への召集をかけたはずだよ」
「いちばんに、ですか? それはありがたいことですが、できれば、ハムスターが亡くなる前に知らせていただきたかったですわ」
「……シーラ、先ほどの会議で昼寝でもしてたのかい? ハムちゃんは神の御許に帰ったのであって、決して亡くなったわけではないよ。召喚獣省も再召喚するって言ってたし、精霊省も精霊界を探るんだろう?」
シーラはフンッという鼻息とともに、不満を吐き出した。
「建前としてはそうですわね。この非常時ですら、財務省は財布の紐を締めようとしますからね。国がなくなってしまったらお金の使い道などなくなるというのに、愚かなことですわね」
思わずため息がこぼれる。
不満があるなら会議で発言すればいいのに。
ここ一週間ほど満足に睡眠がとれていない僕は、こめかみをもみながらシーラに応えた。
「そうはいっても、まだまだ復興にお金がかかるからね」
「なぜですか?」
シーラの聞きたいことがわからず、僕はもう一度ため息をついた。
「なぜ、ハムスターが帰ったなどとおっしゃったのですか?」
シーラは僕から視線を外して、遠くを見つめるような目をした。
ああ、そうか。
と僕は心の中でつぶやいた。
ハムちゃんが命を三つ持っていたことは僕しか知らない。
ハムちゃんの死の意味するところが、僕とシーラではちがうのだろう。
「また、大太子様のもとに現われると思われているのですか?」
「……いや、そうは思っていない。ハムちゃんはもともと天界にいたからね。人界にはもう来ないんじゃないかな?」
今度は、シーラがため息をついた。
「それを死んだと言うのではないのですか?」
いつもはつり上がった目で狙った獲物をまっすぐ捉えるシーラだが、なぜだか僕から視線を外している。
ひょっとしたら、永遠に失ってしまった婚約者のことを、シーラは思い返してしまったのかもしれない。
でも、それには触れないほうがいいだろう。
僕はわざと、思ってもいないことを言った。
「なんだか、シーラらしくないね。親友だったハムちゃんがいなくなって寂しいのかな?」
「いなくなった者を偲んでも何の役にも立ちません。私が心配しているのは王太子様です。ハムスターには代役を立てられますが、王太子様には代わりはいませんわ」
王太子か。
僕は王太子にあるまじきことをした。
王国よりもハムちゃんのことを優先した。
王太子などと、おこがましくて名乗れたものじゃない。
「そうかな? ニルスもずいぶん元気になったし、僕がいなくなっても大丈夫だと思うけどね?」
「いえ、ハムスターが守っていたのはテディ王太子殿下なのです。王太子様に何かあれば、すべての計算が狂うことになります」
歯に衣着せぬシーラのセリフに、思わず声を出して笑いそうになった。
ハムちゃんが僕を守っていたのは周辺諸国も知っている。
僕に何かあれば、ハムちゃんがいなくなったのではと、勘繰られるかもしれない。
王太子失格であろうと、王国を守るためには、僕が元気で王太子でいなければならない。
「そうだったね。そうだった。うっかりしてた。僕じゃなきゃダメだったね」
シーラは僕の手をギュッとつかむと、小さな紙袋を押しつけた。
「よろしければ、この薬をお使いください。無理にでも寝なければ、悲しみというのは雪だるま式に増えていくものです」
では、失礼します、と言って、シーラはきびすを返して歩き去っていった。
いつもより小さく見えるシーラの背中を、僕はあっけにとられたまま見つめていた。
暑くもなく、寒くもない、そんな朝だった。
何の変哲もない普段どおりの朝だった。
――ハムちゃんが冷たくなっていたこと以外は。
別れの言葉は何だっただろう?
おそらく二日前に聞いた、そう、だね……だったような気がする。
僕が、ずいぶん過ごしやすい季節になったね、と言って……。
ハムちゃんが目を閉じたまま、ふっと応えた。
それで、よかったんだと思う。
ハムちゃんは最後まで自分が死ぬだなんて思っていなかった。
ありがとうも、さよならも、言わなかった。
涙するような感動の別れも、手と手を取って愛を語るようなこともなかった。
お互いが言葉をかけあって、見つめ合って、さようなら、だなんて物語の中だけだ。
ティトラン王国の王太子としては、そうすべきだったんだろう。
ハムちゃんはもうすぐ死ぬかもしれないけど、僕のところに帰ってきてね。
涙ながらに、そう伝えるべきだったんだろう。
ハムちゃんだって、天界にいるよりも僕と一緒にいたほうが良いに決まっている。
ハムちゃんはいつだって楽しそうに笑っていた。
うぬぼれじゃなくて、ハムちゃんは僕のことが大好きだった。
僕もハムちゃんのことが大好きだった。
僕が言えば、きっとハムちゃんは帰ってきてくれるだろう。
帰ってきて、と言うべきだったのだろうか?
ハムちゃんの死は、死じゃないかもしれない。
天界に帰るだけなのかもしれない。
戻ってきても三年後にまた死ぬとは限らないし、その命は最後の命じゃないかもしれない。
そう、思い込むべきだったんだろう。
一分でも、一秒でも長く、ティトラン王国を守ってもらうのが、王太子としての僕の務めだったんじゃないだろうか?
でも……帰ってきてとは言えなかった。
ハムちゃんの命の灯を短くしたくなかった。
たぶんだけど、天界にいるぶんにはハムちゃんが死ぬことはない。
でも、夜になって僕は自分のしたことを後悔した。
眠れなかった。
三年間ずっと、僕の枕もとにはハムちゃんがいた。
ハムちゃんがいれば、何の心配もなくぐっすりと眠れた。
僕は守られていた。
そして、王国も。
ハムちゃんを失った僕は、ティトラン王国は、どうなるのだろう?
これから先、ずっとこんな夜を過ごさなければならないのかと思うと、震えがとまらなかった。
僕は何にもわかっていなかった。
大好きなハムちゃんがいなくなるだけじゃなかった。
部屋が空っぽに感じる。
こんなにも何もない空間だったろうか?
壁も、床も、天井も、扉も、王宮すらも、僕を守ってはくれない。
わかっているつもりだった。
ハムちゃんがいなくなる寂しさも、喪失感も、ぜんぶ、わかっていたはずだった。
でも、本当にわかっていたなら、僕はハムちゃんに帰ってきてって頼んでいただろう。
たとえ、ハムちゃんの命の灯を短くしたとしても、帰ってきて欲しいって口に出さずにはいられなかっただろう。
わかってなかったから言わずに済んだ。
すがらずに済んだ。
かっこ悪い姿をハムちゃんに見せずに済んだ。
そういう意味では、つくづく自分がバカでよかったと思った。
ふーっ、と物音ひとつしない暗闇に息を吐き出してみた。
放っておくとどんどん沈み込んでいく気分を何とかしようと、ハムちゃんのことを考えた。
ハムちゃんは今、天界で何をしているだろう?
夜だから寝てるかな?
天界にも布団ってあるのかな?
いつものように、ふっかふかだねーって、布団の上で、コロコロ転がっているといいな。
それと……すこしは僕のことを思い出してくれてると、いいな。
大天使様に、人界に帰りたいって、駄々をこねてたりして……。
どうせ、今日は眠れない。
朝までとりとめもないことに思いを巡らせよう。
そういえば、シーラが薬をくれたっけ。
昼間の会議のことは今ひとつ思い出せないけど、そのあとシーラがやけに絡んできたことは覚えている。
またしても、幼かった頃のユリウスの口癖が脳裏をよぎった。
シーラ姉様はとてもお優しいのです。
そうだね、ユリウス。
今でも、シーラは優しいところがあるのかもしれない。
「……王太子様! 王太子様! 私の声が聞こえないのですか!?」
長かった会議が終わり、部屋へと戻ろうとした僕の耳に、聞きなれた高音の声が飛びこんできた。
突如、現実へと引き戻された僕は、つり上がった金色の目を見つめ返した。
「……ああ、少し考え事をしててね。どうしたんだい、シーラ?」
「どうしたではありません、王太子様。結局、何ひとつ私に教えていただけませんでしたね」
うん?
と僕は首を捻った。
会議は終わったし、これからの方針も決まった。
シーラに詰め寄られるような覚えはないのだが、何か言い忘れたことでもあっただろうか?
「何かあった場合、いち早く教えていただける約束でしたよね?」
「うん、そうだね。シーラにいち早く会議への召集をかけたはずだよ」
「いちばんに、ですか? それはありがたいことですが、できれば、ハムスターが亡くなる前に知らせていただきたかったですわ」
「……シーラ、先ほどの会議で昼寝でもしてたのかい? ハムちゃんは神の御許に帰ったのであって、決して亡くなったわけではないよ。召喚獣省も再召喚するって言ってたし、精霊省も精霊界を探るんだろう?」
シーラはフンッという鼻息とともに、不満を吐き出した。
「建前としてはそうですわね。この非常時ですら、財務省は財布の紐を締めようとしますからね。国がなくなってしまったらお金の使い道などなくなるというのに、愚かなことですわね」
思わずため息がこぼれる。
不満があるなら会議で発言すればいいのに。
ここ一週間ほど満足に睡眠がとれていない僕は、こめかみをもみながらシーラに応えた。
「そうはいっても、まだまだ復興にお金がかかるからね」
「なぜですか?」
シーラの聞きたいことがわからず、僕はもう一度ため息をついた。
「なぜ、ハムスターが帰ったなどとおっしゃったのですか?」
シーラは僕から視線を外して、遠くを見つめるような目をした。
ああ、そうか。
と僕は心の中でつぶやいた。
ハムちゃんが命を三つ持っていたことは僕しか知らない。
ハムちゃんの死の意味するところが、僕とシーラではちがうのだろう。
「また、大太子様のもとに現われると思われているのですか?」
「……いや、そうは思っていない。ハムちゃんはもともと天界にいたからね。人界にはもう来ないんじゃないかな?」
今度は、シーラがため息をついた。
「それを死んだと言うのではないのですか?」
いつもはつり上がった目で狙った獲物をまっすぐ捉えるシーラだが、なぜだか僕から視線を外している。
ひょっとしたら、永遠に失ってしまった婚約者のことを、シーラは思い返してしまったのかもしれない。
でも、それには触れないほうがいいだろう。
僕はわざと、思ってもいないことを言った。
「なんだか、シーラらしくないね。親友だったハムちゃんがいなくなって寂しいのかな?」
「いなくなった者を偲んでも何の役にも立ちません。私が心配しているのは王太子様です。ハムスターには代役を立てられますが、王太子様には代わりはいませんわ」
王太子か。
僕は王太子にあるまじきことをした。
王国よりもハムちゃんのことを優先した。
王太子などと、おこがましくて名乗れたものじゃない。
「そうかな? ニルスもずいぶん元気になったし、僕がいなくなっても大丈夫だと思うけどね?」
「いえ、ハムスターが守っていたのはテディ王太子殿下なのです。王太子様に何かあれば、すべての計算が狂うことになります」
歯に衣着せぬシーラのセリフに、思わず声を出して笑いそうになった。
ハムちゃんが僕を守っていたのは周辺諸国も知っている。
僕に何かあれば、ハムちゃんがいなくなったのではと、勘繰られるかもしれない。
王太子失格であろうと、王国を守るためには、僕が元気で王太子でいなければならない。
「そうだったね。そうだった。うっかりしてた。僕じゃなきゃダメだったね」
シーラは僕の手をギュッとつかむと、小さな紙袋を押しつけた。
「よろしければ、この薬をお使いください。無理にでも寝なければ、悲しみというのは雪だるま式に増えていくものです」
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