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第1章 学園編
第23話 クラス分け〜メア視点〜
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「――は、死んだの。あなたが、殺した……」
……久しぶりに、夢を見た。
夜明け前……完全なる闇でもなければ、明るくもない。微妙な時間帯だ。
あの夢――あの子はもういないというのに、いつまでも私の記憶に残り続けるのだな……。
人をいくら殺そうと、なにも感じることはなかった。人だってきっと、道端のアリをわざわざ殺さないよう避けて歩いたりはしないだろう。
そういうことだ。
だが、だからこそ、あの子はある種私にとって特別な存在だったのだろう。
人に興味を持ったのも、街に行ってみたのも、そこで今の主と出会えたのも……全部全部、今の私があるのはあの子がいたからだ。
「……まあ、もう会うことはないのだが」
そうだ、もう過ぎてしまったこと、思い返してなんになるというのか。
私には、主がいる。私だけでは、到底経験出来なかった生活をさせてもらえている。
主には、いつも貰ってばかりだ。
だからこそ、今日のクラス分けは、絶対に失敗など許されない。
災厄のドラゴンの名にかけて、主の望む結果を出してみせよう。
「――それなら私たちは、上位のクラスになる訳だな」
世界を管理する立場の私は、知っている。人間がいかに、弱い存在なのかということを。
なまじ知能が高い分、精神面では他の生物よりも打たれ弱いところがある。
だからこそ、私は理想ではなく、それが確定しているという前提で話す。
出来たらいい……ではなく、絶対に出来ると言い切ってしまった方が、案外人は気が楽になるものなのだ。
「うん、そうだね……きっとそうなるよ」
私の思った通り、主は自信に満ちた返答をしてくれた。
後は、私の頑張り次第か……。
つまらない説明は聞き流し、いよいよ私たちの番が来る。
「――それでは、始め!」
その言葉を合図に、空から、地上からとモンスターたちが湧き出てくる。
まあ私からすれば、こんなものは一瞬で焼き尽くせるのだが、それではきっと意味がない。
勝つのはもはや大前提、当たり前のことだ。アピールするべきはそこじゃない、主との主従関係である。
さあ、主。どんな指示を出す? 私は、どんな指示でも完璧に従ってみせるぞ。
……しかし、主はなにも言わなかった。
聞き逃しているのかと思い、耳をそばだててみるも、やはり聞こえない。
瞬間、後頭部から頭頂部にかけて、鈍い衝撃が走る。
攻撃を食らう……これは初めての経験だった。
その一撃一撃は大したことないが、やはりそれなりに数がいると、厄介だ。
柔らかな部位である腹、どの生物も等しく急所である首……的確に、狙ってくる。
流石に、この数相手では厳しいか……。
仕方がない。一旦攻撃を受け止めつつ、上に飛んで避けるか。
……と、ここまで考えて私は気がつく。
この避けるという行動も、主の支持なしでは出来ないのだと。
となれば、主の指示がない今、私は抵抗することも許されず、ただこの攻撃を受け続けなければならないのか……。
……いや、それはまずいだろう。
一体もこいつらを倒せなければ、主はどうなる? 最底辺のクラスで、惨めな思いをさせるのか? それだけは、なんとしてでも阻止しなければ。
もう、私の独断で動いてしまおうか? 上位は無理だろうが、少なくともEクラスになることはないだろう。
しかし……なぜ、主は指示を出してくれないのだろうか。なにか、考えがあるとしたら?
主の、意図が読めない。私は、なにをするのが正解なのだろう。
……結局、私は最後までなにもすることが出来なかった。
討伐数、ゼロ。なにも成果を出せない。これも、初めての経験であった。
一つ誤算だったのは、なぜかSクラスに抜擢されたこと。
いや、違うな。きっと、主はこれを見越して、私になにも指示を出さなかったのだろう。流石は、私の主だ。
「主、よかったな」
念願の、Sクラスだ。主もさぞ、喜んで――。
「…………」
主は、なにも話さなかった。まるで声の発し方を忘れてしまったかのように、黙りこくってしまっている。
「主……?」
声をかけてみるが、反応はない。そのまま歩き出してしまったので、どこか違和感を覚えつつも、後をついていく。
寮に帰ってからも、主は相変わらずだった。生気のない瞳で、ベッドの縁に座りずっと床を眺めている。
一体、どうしたというのだろう。Sクラスに、選ばれたというのに。
考えてみたところで、主がなぜこうなってしまったのかは分からなかった。
ただ、酷く落ちこんでしまっている。これだけは、確かに言えることだ。
理由はよく分からないが、いつもの主に戻ってほしい……そうすることも、パートナーの役目なのではないか。
だが……どうすれば、主は元気になってくれるのだろう。
元々私は、破壊を象徴する存在である。
数え切れないほどの命を、奪うことが役目だ。だから、私に感情だとかそういうものはない。
全くのゼロという訳ではないが、殺すことに一々罪悪感を覚えていたら、キリがないだろう。
つまり、厳密には感情があったとしても、それを感じるのは常人の数百分の一程度の微々たるものになる。
そんな私が、主を元気づけられるだろうか。
唯一好きなことと言えば、食べることか……。
私でも楽しいと感じることが出来る食事、きっと人間たちはそれ以上に幸せを感じているに違いない。
これならきっと、主を元気にしてあげられるはずだ。
「……少し一人にさせてくれないかな」
無理だった。私に出来ることは、主が言った通り、部屋を出ていくことだけ。
「……また、失敗してしまったか」
感情が薄い私は、人の気持ちを理解することが出来ない。その結果、主が本当にほしかったであろう言葉をかけることが出来なかった。
「……ご飯、食べてくると言って出てきたが……」
一旦、食堂のある方へと足を向け、しかしそれとは反対方向へと歩き出す。
いつ食べても美味しいと感じていたご飯が、今日に限っては食べる気にもなれない。
主も、こんな気持ちだったのだろうか。
だとしたら私は、とんでもなく見当違いな提案をしてしまったことになる。
「……ここは」
初めて、来る場所だ。噴水からは絶えず水が流れ、木陰の下にはベンチがあり、いかにも快適に過ごせそうな所だった。
「……ふぅ」
ベンチに腰かけ、一息つく。
なんだか今日は、よかれと思ってやった行動が全て、裏目に出てしまっているような気がする。
「……やはり、私が人と過ごすだなんて、無理なのだろうか」
周囲に人はいない。もちろん、私の言葉に返答など、あるはずもない。
私は……あの時、どうするのが正解だったのだろう。
Sクラスになったのは、間違いだったのか?
「そうだ……そもそも、主は一度もSクラスになりたいだなんて、言っていなかったではないか」
主は、ただ説明の一端として、Sクラスが最上級のクラスだと言っただけである。
私が勝手に、Sクラスになれば全てが上手くいくと思いこんでいただけだ。
……もし、主が本当はSクラスになることを望んでいなかったとすれば。
指示を出さなかったのも、そういう目的があったのだとすれば、合点がいく。
だとしたら、私は……私は……。
「私は、どうしようもなく……無力だ……」
いつの間にか、噴水の水は止まっていた。もう、とっくに夜になっていたのだ。
流石に、帰らなければ。フラフラと、家路につく。
ガチャリとドアを開ければ、ベッドから眠たそうに主が起き上がる。
「主……寝ていたのか?」
「うん。ごめんね、寝たらだいぶ元気になったよ。ご飯まだ食べてないや。付き合ってくれる?」
そう言って主は笑った。いつもの……昨日までの主が、帰ってきた。
寝不足で、体調が悪かったのか。前日に緊張で、あまりよく眠れなかったのだろう。
なんにせよ、今までの私の心配は全て、杞憂だったことになる。いや、杞憂でよかった、本当に。
ぐぅ……と、腹が鳴る。あれだけなかった食欲も、いつの間にか戻ってきたようだ。
「もちろん、お供しよう。日付が変わってから食べる日替わり定食も、なかなかいいものだぞ」
……久しぶりに、夢を見た。
夜明け前……完全なる闇でもなければ、明るくもない。微妙な時間帯だ。
あの夢――あの子はもういないというのに、いつまでも私の記憶に残り続けるのだな……。
人をいくら殺そうと、なにも感じることはなかった。人だってきっと、道端のアリをわざわざ殺さないよう避けて歩いたりはしないだろう。
そういうことだ。
だが、だからこそ、あの子はある種私にとって特別な存在だったのだろう。
人に興味を持ったのも、街に行ってみたのも、そこで今の主と出会えたのも……全部全部、今の私があるのはあの子がいたからだ。
「……まあ、もう会うことはないのだが」
そうだ、もう過ぎてしまったこと、思い返してなんになるというのか。
私には、主がいる。私だけでは、到底経験出来なかった生活をさせてもらえている。
主には、いつも貰ってばかりだ。
だからこそ、今日のクラス分けは、絶対に失敗など許されない。
災厄のドラゴンの名にかけて、主の望む結果を出してみせよう。
「――それなら私たちは、上位のクラスになる訳だな」
世界を管理する立場の私は、知っている。人間がいかに、弱い存在なのかということを。
なまじ知能が高い分、精神面では他の生物よりも打たれ弱いところがある。
だからこそ、私は理想ではなく、それが確定しているという前提で話す。
出来たらいい……ではなく、絶対に出来ると言い切ってしまった方が、案外人は気が楽になるものなのだ。
「うん、そうだね……きっとそうなるよ」
私の思った通り、主は自信に満ちた返答をしてくれた。
後は、私の頑張り次第か……。
つまらない説明は聞き流し、いよいよ私たちの番が来る。
「――それでは、始め!」
その言葉を合図に、空から、地上からとモンスターたちが湧き出てくる。
まあ私からすれば、こんなものは一瞬で焼き尽くせるのだが、それではきっと意味がない。
勝つのはもはや大前提、当たり前のことだ。アピールするべきはそこじゃない、主との主従関係である。
さあ、主。どんな指示を出す? 私は、どんな指示でも完璧に従ってみせるぞ。
……しかし、主はなにも言わなかった。
聞き逃しているのかと思い、耳をそばだててみるも、やはり聞こえない。
瞬間、後頭部から頭頂部にかけて、鈍い衝撃が走る。
攻撃を食らう……これは初めての経験だった。
その一撃一撃は大したことないが、やはりそれなりに数がいると、厄介だ。
柔らかな部位である腹、どの生物も等しく急所である首……的確に、狙ってくる。
流石に、この数相手では厳しいか……。
仕方がない。一旦攻撃を受け止めつつ、上に飛んで避けるか。
……と、ここまで考えて私は気がつく。
この避けるという行動も、主の支持なしでは出来ないのだと。
となれば、主の指示がない今、私は抵抗することも許されず、ただこの攻撃を受け続けなければならないのか……。
……いや、それはまずいだろう。
一体もこいつらを倒せなければ、主はどうなる? 最底辺のクラスで、惨めな思いをさせるのか? それだけは、なんとしてでも阻止しなければ。
もう、私の独断で動いてしまおうか? 上位は無理だろうが、少なくともEクラスになることはないだろう。
しかし……なぜ、主は指示を出してくれないのだろうか。なにか、考えがあるとしたら?
主の、意図が読めない。私は、なにをするのが正解なのだろう。
……結局、私は最後までなにもすることが出来なかった。
討伐数、ゼロ。なにも成果を出せない。これも、初めての経験であった。
一つ誤算だったのは、なぜかSクラスに抜擢されたこと。
いや、違うな。きっと、主はこれを見越して、私になにも指示を出さなかったのだろう。流石は、私の主だ。
「主、よかったな」
念願の、Sクラスだ。主もさぞ、喜んで――。
「…………」
主は、なにも話さなかった。まるで声の発し方を忘れてしまったかのように、黙りこくってしまっている。
「主……?」
声をかけてみるが、反応はない。そのまま歩き出してしまったので、どこか違和感を覚えつつも、後をついていく。
寮に帰ってからも、主は相変わらずだった。生気のない瞳で、ベッドの縁に座りずっと床を眺めている。
一体、どうしたというのだろう。Sクラスに、選ばれたというのに。
考えてみたところで、主がなぜこうなってしまったのかは分からなかった。
ただ、酷く落ちこんでしまっている。これだけは、確かに言えることだ。
理由はよく分からないが、いつもの主に戻ってほしい……そうすることも、パートナーの役目なのではないか。
だが……どうすれば、主は元気になってくれるのだろう。
元々私は、破壊を象徴する存在である。
数え切れないほどの命を、奪うことが役目だ。だから、私に感情だとかそういうものはない。
全くのゼロという訳ではないが、殺すことに一々罪悪感を覚えていたら、キリがないだろう。
つまり、厳密には感情があったとしても、それを感じるのは常人の数百分の一程度の微々たるものになる。
そんな私が、主を元気づけられるだろうか。
唯一好きなことと言えば、食べることか……。
私でも楽しいと感じることが出来る食事、きっと人間たちはそれ以上に幸せを感じているに違いない。
これならきっと、主を元気にしてあげられるはずだ。
「……少し一人にさせてくれないかな」
無理だった。私に出来ることは、主が言った通り、部屋を出ていくことだけ。
「……また、失敗してしまったか」
感情が薄い私は、人の気持ちを理解することが出来ない。その結果、主が本当にほしかったであろう言葉をかけることが出来なかった。
「……ご飯、食べてくると言って出てきたが……」
一旦、食堂のある方へと足を向け、しかしそれとは反対方向へと歩き出す。
いつ食べても美味しいと感じていたご飯が、今日に限っては食べる気にもなれない。
主も、こんな気持ちだったのだろうか。
だとしたら私は、とんでもなく見当違いな提案をしてしまったことになる。
「……ここは」
初めて、来る場所だ。噴水からは絶えず水が流れ、木陰の下にはベンチがあり、いかにも快適に過ごせそうな所だった。
「……ふぅ」
ベンチに腰かけ、一息つく。
なんだか今日は、よかれと思ってやった行動が全て、裏目に出てしまっているような気がする。
「……やはり、私が人と過ごすだなんて、無理なのだろうか」
周囲に人はいない。もちろん、私の言葉に返答など、あるはずもない。
私は……あの時、どうするのが正解だったのだろう。
Sクラスになったのは、間違いだったのか?
「そうだ……そもそも、主は一度もSクラスになりたいだなんて、言っていなかったではないか」
主は、ただ説明の一端として、Sクラスが最上級のクラスだと言っただけである。
私が勝手に、Sクラスになれば全てが上手くいくと思いこんでいただけだ。
……もし、主が本当はSクラスになることを望んでいなかったとすれば。
指示を出さなかったのも、そういう目的があったのだとすれば、合点がいく。
だとしたら、私は……私は……。
「私は、どうしようもなく……無力だ……」
いつの間にか、噴水の水は止まっていた。もう、とっくに夜になっていたのだ。
流石に、帰らなければ。フラフラと、家路につく。
ガチャリとドアを開ければ、ベッドから眠たそうに主が起き上がる。
「主……寝ていたのか?」
「うん。ごめんね、寝たらだいぶ元気になったよ。ご飯まだ食べてないや。付き合ってくれる?」
そう言って主は笑った。いつもの……昨日までの主が、帰ってきた。
寝不足で、体調が悪かったのか。前日に緊張で、あまりよく眠れなかったのだろう。
なんにせよ、今までの私の心配は全て、杞憂だったことになる。いや、杞憂でよかった、本当に。
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