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第1章 俺の勘違い
第1話 告白
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「いいの?僕男だよ…?」
一瞬何を言っているのか理解できなかった。「いいよ」か「ごめん」のどちらかが返ってくると思ったのに。
俺が凜に恋愛感情を抱くようになったのは二年前。いつも見ていた凜の笑顔がその日は何故か一段と可愛く見えて、その夜は布団に入ってからもしばらく寝付くことができなかった。それからというもの、凜の笑顔を見るたびに変な感情に襲われるようになり、それが好きということだと気づいたのは半年後のことだった。恋愛なんてしたことのない俺だったから、どうやって気持ちを伝えればいいのかわからないまま小学校を卒業してしまった。
そんなわけで、中学に入って入学式やら諸々のオリエンテーションやらが終わって一段落ついた今日、思い切って告白しようと思って念入りに準備を行い、たった今それを実行したところなのだが....
奏太「え....冗談きついよw 無理なら無理ってはっきり言ってよ!」
凜「冗談なんか言ってないよ。僕は男だよ。」
奏太「...は?そんなわけないだろ。幼稚園からの幼馴染の性別を間違えるなんてありえない。悪い冗談はよせ。」
凜「だから冗談じゃないって。確かに僕は女の子でも居そうな名前してるけど、一人称僕だしどう見ても男子じゃん。」
奏太「だって女子でも自分のこと僕って言う人いるだろ?それにお前普段女子っぽい服着てるし、小学校の体育のプールでも上半身まで水着着てたじゃんか。」
凜「僕にはお姉ちゃんがいるから、おさがりとかもらうと自然とそういう服装になっちゃうんだよ。それに水着だって、あれはラッシュガードっていうやつだよ。海とか行くと男の人でも着てる人多いし...っていうか、僕以外にも着てる人いたじゃん。」
奏太「それは...そうだけどさ....」
凜と出会って八年だが、そんな長い間性別を間違えてたなんてことあるか?
いやそれよりも、俺は男に告白しちまったのか....!?
2話へつづく
読んでいただきありがとうございます。このように毎週数分で読める量を1~2話投稿していきますので、ちょっとした休憩時間などに読んでいただけると嬉しいです!初心者ですができるだけ面白い話が書けるよう頑張りますのでよろしくお願いします!
一瞬何を言っているのか理解できなかった。「いいよ」か「ごめん」のどちらかが返ってくると思ったのに。
俺が凜に恋愛感情を抱くようになったのは二年前。いつも見ていた凜の笑顔がその日は何故か一段と可愛く見えて、その夜は布団に入ってからもしばらく寝付くことができなかった。それからというもの、凜の笑顔を見るたびに変な感情に襲われるようになり、それが好きということだと気づいたのは半年後のことだった。恋愛なんてしたことのない俺だったから、どうやって気持ちを伝えればいいのかわからないまま小学校を卒業してしまった。
そんなわけで、中学に入って入学式やら諸々のオリエンテーションやらが終わって一段落ついた今日、思い切って告白しようと思って念入りに準備を行い、たった今それを実行したところなのだが....
奏太「え....冗談きついよw 無理なら無理ってはっきり言ってよ!」
凜「冗談なんか言ってないよ。僕は男だよ。」
奏太「...は?そんなわけないだろ。幼稚園からの幼馴染の性別を間違えるなんてありえない。悪い冗談はよせ。」
凜「だから冗談じゃないって。確かに僕は女の子でも居そうな名前してるけど、一人称僕だしどう見ても男子じゃん。」
奏太「だって女子でも自分のこと僕って言う人いるだろ?それにお前普段女子っぽい服着てるし、小学校の体育のプールでも上半身まで水着着てたじゃんか。」
凜「僕にはお姉ちゃんがいるから、おさがりとかもらうと自然とそういう服装になっちゃうんだよ。それに水着だって、あれはラッシュガードっていうやつだよ。海とか行くと男の人でも着てる人多いし...っていうか、僕以外にも着てる人いたじゃん。」
奏太「それは...そうだけどさ....」
凜と出会って八年だが、そんな長い間性別を間違えてたなんてことあるか?
いやそれよりも、俺は男に告白しちまったのか....!?
2話へつづく
読んでいただきありがとうございます。このように毎週数分で読める量を1~2話投稿していきますので、ちょっとした休憩時間などに読んでいただけると嬉しいです!初心者ですができるだけ面白い話が書けるよう頑張りますのでよろしくお願いします!
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