玉石混交の玉手箱

如月さらさら

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エキセントリック席替え

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今回の席替えは最悪だ。
原因は全て隣の席の子の行動にある。
カチカチカチカチ‥ そう、シャープペンシルを叩く音だ。
一体どうしてその癖を気に入ってしまったのだろうか。授業にまるで集中できない。
いっそのこと、"芯出なくなってしまえばいいのに"‥ 誰にも聞こえない声量で呟いた。
音もなく‥‥ 数秒後、隣の子が突然倒れ、動かなくなってしまった。あまりの出来事に顔が右を向いたまま硬直した。だが、クラスメイトは気付く様子もない。まるでその席には誰も座っていなかったかのように。
この世に神様がいるのだとしたら、なんという怠惰さだと私は心の中で嘆く。
わいわい騒ぐクラスの中、消えたその子のシャープペンシルの芯を取り出し、静かに半分に折った。
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