名も無い忌子

クユロ

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響く夜空に美しき心を

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 オレ(心美)「響?」

 響「な、なんでもないよ!性格、だっけ?うーんとね…」

なんだ?今の…。何か話したくねぇ、もしくは話せねぇ事情があんのかな…?

 響「夜鴉はわたしにはすごく暖かくてわたしの好みも認めてくれて、優しいお兄ちゃんだったんだ、でも…」

 奈一「でも?」

 響「大切な人に対してはそうだったんだけどね…、そうじゃない人にはこれでもかってぐらい冷酷だった。別人なんじゃないかってぐらい」

 響「あと頭がとっても良くて何年に1人もいないぐらいの天才だったんだって…」

 水葉「天才?例えばどんなエピソードがあるの?少し聞いてみたいわ」

 響「確か、人間換算でまだ小学生に上がったか上がってないかぐらいの時期に東大生クラスの頭の良さだったみたいです。あんまり詳しいことは…」

 水葉「何年ってレベルじゃないわ!何十年、何千年ってレベルの天才よ‼︎」

 響「確かにそうかもしれません…、夜鴉は本当にだったんだから」

 皐月「ねぇ、その天才夜鴉くんは好きなものとかあるの?」

 響「ありますよ。可愛いものとか綺麗なものとかが好きでしたね。夜鴉、顔もイケメンだし、似合ってたんだよ!」

 奈一「えー、見たーい!写真とかないの?写真とか」

 響「あるよ」

響はすぐに写真を取り出した
大事な人のんだから肌身離さず持ってんだろう

 響「はい、これ」

そこにはすんげぇイケメンの少年がいた、こんな感じだったんだな

 奈一「めっちゃイケメンじゃん…」

 響「こんなけ話したんだから、あんたのことも話してよ。あんたにはいないの?」

 奈一「…いるよ。今はどこにいるのかわかんないけど…」

 心優「話すの辛い?」

 奈一「ううん!全然いーよ!名前は夜番牙雪よるつがいがゆって言うんだ、かっこいいでしょ?」

 響「うん、とっても」

 奈一「それからねぇ、見知らぬ人にでも優しくてあったかくて、面倒見が良くて笑顔可愛い人なんだ!まあ牙雪も自分の仲間を傷つける人には冷酷だったけど」

 響「お母さんみたいだね」

 奈一「うん、でもお父さんっぽかったかも」

 心愛「え?マジで?」

 奈一「うんマジだよ。ダメなことしたらこっぴどく怒られるし、面倒見がいいって言っても渋々だし…」

 響「ふーん、不思議な人だね、お母さんみもお父さんみもあるなんて」

 奈一「でしょ!でしょ!大好きなんだ!頼もしいお兄ちゃんでしょ‼︎」

 心愛「そうね」

みんなで笑い合った

その後も話し続けた

___深夜1時

 オレ「みんな寝たのか…。早ぇな…」

深い深い夜
今日は気持ちいい…。
いつもみたいにはならなそうだ
みんな以外に寝顔可愛いんだな…

にしても暇だ

基本的にオレは寝付けねぇ
…コイツらの寝顔でもみとくか…

___午前6時

 心優「よ(通訳:おはよう)」

 オレ「おう、おはよう」

 心愛「2人とも、おっはぁ」

 心優「ねぇ今日、朝ごはん食べたら戦闘訓練だって」

 オレ「マジか…」

 心愛「じゃあ、朝ご飯食べて着替えましょ!」

 心優「うん」

___数分後・着替え終わり

 心優「心美___」
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