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第2章
穏やかな午後の一時
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「そういえば兄上、お土産があります」
ニールがそう言って、メイドに持ってこさせたのは手のひらに収まる瓶だった。
「ニールからのお土産か、なんだろうな」
なんでも嬉しいのが本音だが、可愛くて仕方ない弟が自分になにを選んでくれたのだろうかと思うと、興味もわく。
透明なガラス瓶の中身は、乳白色のとろりとしたものだ。蓋を開けてみると、よく知っているのに今まで嗅いだ香りとは違う、ふわりと上品な甘い香りがする。
「これ、……はちみつか?」
「あたり。僕の領地って“小さな白い花の国”がすぐ近くでしょ。
お隣の小人族一家のご子息と友人になったんだ。
そのご一家が養蜂で採ったはちみつを分けてもらったことがあるんだけど、見たことがない真っ白なはちみつで、すごく美味しくてさ。
僕があんまり美味しい、珍しいって騒ぐものだからいつも採れた分から少しずつ分けてくれるようになったんだよね」
小さな白い花の国、はそのままそれが国名だ。小人族や妖精族にはそれを現す言葉があるらしいが、人族にはなにを言っているのか聞き取れないので、人族の言葉に訳した国名となる。
サライの南方に位置するこの国は、気候も良く、小人族は日々の生活をいかにして豊かにするか、ということに価値を置く働き者で温厚な性質で、争いを好まない。それは彼らの体格がほかの種族に比べても小さいことが多く、成長しても人族の子供くらいまでにしかならないせいもあるだろう。
そのような種族が気候の良い土地に住んでいれば、自ずと侵略や植民地化の対象となる。
歴史的には何度もそのような危機に見舞われ、実際に小人族という種族が絶滅しかけたこともある。
しかし、小人族は妖精族やエルフ族と親戚筋にあたり、中でもエルフ族とは、戦いには強いが生活力に欠けるエルフ族と戦いには不向きだが生活全般を器用にこなせる小人族、という持ちつ持たれつの関係にあった。
小人族を蹂躪しようとする種族は、エルフ族をも敵に回すことになるということだ。
「ニールが上手くやれているようで良かった。
……まだ小さいお前を独りで離れた土地にやってごめんな」
「だから、それいつの話?
兄上、会う度にそれ言うけど、僕だって兄上が僕を守るために南方へ逃がしてくれたことくらいわかってるってば」
「うん……。
でも、やっぱり、寂しい思いさせてるだろうと思うし……」
先代が戦争を始めた頃、エルシャは真っ先にまだ十にも満たなかったニールを戦地から一番遠い地へと逃がした。
兄姉たちはすでに成人していたし、それぞれ様々な思惑もあり、エルシャが口を出すことではなかった。しかし、まだ幼かったニールだけは、先王やほかの兄弟たちの政治の道具にもさせたくなかったし、戦争に巻き込まれるなんてもってのほかだった。
「俺がちゃんと守ってやれたら良かったんだけどな……」
「兄上だってまだ成人もしてなかったでしょ。
自分だって政治に巻き込まれて大変だったっていうのに一番穏やかで治安の良い領地で自分の信用できる領主を見つけて、自分で話つけに行ってくれて……。
兄上が僕のためにたくさん動いてくれてたの知ってるから」
ニールは相変らず淡々と表情も変えずに話す。
寂しさも悲しさも悔恨も恨みも、なにも思っていません、こだわりも執着もありません、という表情をずっとしてきたのだろう。
兄へ心配をかけないためでもあるだろうが、幼いころから、そして今でも、ニールは自分のこだわりや執着といった我儘を言える立場にはなかった。
きっと、それを表に出さず押し込めて生きてきたから、表に出さないことが当たり前になってしまっているのだろう。
じっと見つめてくる兄に、いい加減呆れながらニールは瓶を指差した。
「もうその話はいいから。
それ、すごく美味しいから早く食べてみてよ」
「ああ、うん、そうだな」
メイドにスコーンか小さなパンを持ってきてくれるように言うと、改めてはちみつの香りを嗅いでみた。
「すごくいい香りだな。美味しそうだ」
すると、横に居たジュノが、瓶を持つエルシャの手首を掴んでそのまま引き寄せて香りを嗅ぐ。
「ああ、確かに美味そうだ。
はちみつは銀狼国では貴重で高級なものなんですよ、ニール殿下」
「ジュノ殿も一緒に食べましょう。
ほら、スコーンが来ました」
そう言って、エルシャはスコーンを半分に割り、はちみつをたっぷりと乗せてジュノに手渡す。
ニールとルーファスにも同じようにスコーンとはちみつをを手ずから分け与える。
全員が口に頬張ると、誰ともなく感嘆の声が漏れた。
「これは美味しいな……!」
「美味いな……」
「確かに美味しいですね」
はちみつとは一瞬わからないほどクリーミーで、上品な甘さがあり、後に残らない。サライの市場に出回るはちみつとは、やはり一味違っている。
「でしょ」
「あとで小人族の方にもなにかお礼を用意させてもらうよ」
「彼らも喜ぶと思うよ。
なにしろ国王陛下からのお礼状だもんね」
エルシャの口の端に付いたはちみつを、ジュノが親指の腹で軽く拭う。
「良いものを頂きましたね、陛下」
少し恥ずかしそうにするエルシャとそれに微笑むジュノを見て、ニールは顔をしかめる。
「いちゃいちゃするなら二人のときにしてくださいよ。
上品な甘さのはちみつが甘ったるくなっちゃうでしょ」
「い、いちゃいちゃなど……!」
「兄上は無意識でもジュノ殿はわざとでしょ」
「決してそのようなことは。
ニール殿下のはちみつがあまりにもかぐわしく、それを食すエルシャ殿があまりにも可愛らしくてだな……」
「もう、それ持ってっていいから二人のときに召し上がってもらえますか!?」
中庭にニールの叫び声が響く。
弟のニールもすっかりジュノに打ち解けてくれたようだと、エルシャは嬉しく思う。
ニールも誰にでも分け隔てなく裏表のない素直な性格だし、ジュノは面倒見も良く優しい。きっと仲良くなれると思っていた。
「ナイト殿下、この後のご予定は?」
「……特にないけど」
「それでは、街へ降りてみませんか。
祭りの間、バザールでは珍しいものも美味しいものもたくさん出てますよ」
ルーファスの言葉にニールの瞳が輝くのを見とめたエルシャは、ニールの喜ぶ顔見たさにぜひにと勧めた。
「そうだ、そうしておいで。
戦争が終わって街の活気が戻っているか視察してきてくれないか」
「なにそれ、兄上も一緒に行こうよ。
ジュノ殿が護衛してくれてるんだから、少しくらい遊びに行ったって大丈夫でしょ」
だが、エルシャは少し困った顔をして首を縦に振らなかった。
ジュノもルーファスも察していて黙っている。
エルシャは一国の王なのだ。国王が街に赴くとなれば、護衛や交通の手配、住民たちへの知らせなど準備も大事になって来る。とても、市民の祭りとはいかなくなってしまうだろう。
「すまない、兄はまだ公務が終わってなくて……。
ルーファス、一緒に行ってやってくれないか。
ニールの護衛として」
「謹んで拝命致します。
ナイト殿下、私では陛下の代わりとして役不足でしょうがお供致しますよ」
「や、役不足なんて、ことは……。
ふ、二人だけで……?」
「二人の方が目立たないと思いますが、ご心配なようでしたらもう何人か連れて行きますか?」
「いや! 二人でいい!」
「それではそのように致します。
殿下には少し窮屈でしょうがローブを被って頂いて、観光に来られた貴族様ということにして頂きましょう。
私は付き人としてお供します」
ルーファスはいつも温厚で人当たりも良いが、やはりニールに対しては普段以上に兄が弟を見守るような、子供を可愛がるような親しみのこもった態度だ。
エルシャの弟だから大切にしているのではなく、ルーファス自身がニールのことを大切に思ってくれているのがわかる。
そうして、エルシャとジュノは、茶会の後ルーファスと共に出かけるニールを見送った。
ニールがそう言って、メイドに持ってこさせたのは手のひらに収まる瓶だった。
「ニールからのお土産か、なんだろうな」
なんでも嬉しいのが本音だが、可愛くて仕方ない弟が自分になにを選んでくれたのだろうかと思うと、興味もわく。
透明なガラス瓶の中身は、乳白色のとろりとしたものだ。蓋を開けてみると、よく知っているのに今まで嗅いだ香りとは違う、ふわりと上品な甘い香りがする。
「これ、……はちみつか?」
「あたり。僕の領地って“小さな白い花の国”がすぐ近くでしょ。
お隣の小人族一家のご子息と友人になったんだ。
そのご一家が養蜂で採ったはちみつを分けてもらったことがあるんだけど、見たことがない真っ白なはちみつで、すごく美味しくてさ。
僕があんまり美味しい、珍しいって騒ぐものだからいつも採れた分から少しずつ分けてくれるようになったんだよね」
小さな白い花の国、はそのままそれが国名だ。小人族や妖精族にはそれを現す言葉があるらしいが、人族にはなにを言っているのか聞き取れないので、人族の言葉に訳した国名となる。
サライの南方に位置するこの国は、気候も良く、小人族は日々の生活をいかにして豊かにするか、ということに価値を置く働き者で温厚な性質で、争いを好まない。それは彼らの体格がほかの種族に比べても小さいことが多く、成長しても人族の子供くらいまでにしかならないせいもあるだろう。
そのような種族が気候の良い土地に住んでいれば、自ずと侵略や植民地化の対象となる。
歴史的には何度もそのような危機に見舞われ、実際に小人族という種族が絶滅しかけたこともある。
しかし、小人族は妖精族やエルフ族と親戚筋にあたり、中でもエルフ族とは、戦いには強いが生活力に欠けるエルフ族と戦いには不向きだが生活全般を器用にこなせる小人族、という持ちつ持たれつの関係にあった。
小人族を蹂躪しようとする種族は、エルフ族をも敵に回すことになるということだ。
「ニールが上手くやれているようで良かった。
……まだ小さいお前を独りで離れた土地にやってごめんな」
「だから、それいつの話?
兄上、会う度にそれ言うけど、僕だって兄上が僕を守るために南方へ逃がしてくれたことくらいわかってるってば」
「うん……。
でも、やっぱり、寂しい思いさせてるだろうと思うし……」
先代が戦争を始めた頃、エルシャは真っ先にまだ十にも満たなかったニールを戦地から一番遠い地へと逃がした。
兄姉たちはすでに成人していたし、それぞれ様々な思惑もあり、エルシャが口を出すことではなかった。しかし、まだ幼かったニールだけは、先王やほかの兄弟たちの政治の道具にもさせたくなかったし、戦争に巻き込まれるなんてもってのほかだった。
「俺がちゃんと守ってやれたら良かったんだけどな……」
「兄上だってまだ成人もしてなかったでしょ。
自分だって政治に巻き込まれて大変だったっていうのに一番穏やかで治安の良い領地で自分の信用できる領主を見つけて、自分で話つけに行ってくれて……。
兄上が僕のためにたくさん動いてくれてたの知ってるから」
ニールは相変らず淡々と表情も変えずに話す。
寂しさも悲しさも悔恨も恨みも、なにも思っていません、こだわりも執着もありません、という表情をずっとしてきたのだろう。
兄へ心配をかけないためでもあるだろうが、幼いころから、そして今でも、ニールは自分のこだわりや執着といった我儘を言える立場にはなかった。
きっと、それを表に出さず押し込めて生きてきたから、表に出さないことが当たり前になってしまっているのだろう。
じっと見つめてくる兄に、いい加減呆れながらニールは瓶を指差した。
「もうその話はいいから。
それ、すごく美味しいから早く食べてみてよ」
「ああ、うん、そうだな」
メイドにスコーンか小さなパンを持ってきてくれるように言うと、改めてはちみつの香りを嗅いでみた。
「すごくいい香りだな。美味しそうだ」
すると、横に居たジュノが、瓶を持つエルシャの手首を掴んでそのまま引き寄せて香りを嗅ぐ。
「ああ、確かに美味そうだ。
はちみつは銀狼国では貴重で高級なものなんですよ、ニール殿下」
「ジュノ殿も一緒に食べましょう。
ほら、スコーンが来ました」
そう言って、エルシャはスコーンを半分に割り、はちみつをたっぷりと乗せてジュノに手渡す。
ニールとルーファスにも同じようにスコーンとはちみつをを手ずから分け与える。
全員が口に頬張ると、誰ともなく感嘆の声が漏れた。
「これは美味しいな……!」
「美味いな……」
「確かに美味しいですね」
はちみつとは一瞬わからないほどクリーミーで、上品な甘さがあり、後に残らない。サライの市場に出回るはちみつとは、やはり一味違っている。
「でしょ」
「あとで小人族の方にもなにかお礼を用意させてもらうよ」
「彼らも喜ぶと思うよ。
なにしろ国王陛下からのお礼状だもんね」
エルシャの口の端に付いたはちみつを、ジュノが親指の腹で軽く拭う。
「良いものを頂きましたね、陛下」
少し恥ずかしそうにするエルシャとそれに微笑むジュノを見て、ニールは顔をしかめる。
「いちゃいちゃするなら二人のときにしてくださいよ。
上品な甘さのはちみつが甘ったるくなっちゃうでしょ」
「い、いちゃいちゃなど……!」
「兄上は無意識でもジュノ殿はわざとでしょ」
「決してそのようなことは。
ニール殿下のはちみつがあまりにもかぐわしく、それを食すエルシャ殿があまりにも可愛らしくてだな……」
「もう、それ持ってっていいから二人のときに召し上がってもらえますか!?」
中庭にニールの叫び声が響く。
弟のニールもすっかりジュノに打ち解けてくれたようだと、エルシャは嬉しく思う。
ニールも誰にでも分け隔てなく裏表のない素直な性格だし、ジュノは面倒見も良く優しい。きっと仲良くなれると思っていた。
「ナイト殿下、この後のご予定は?」
「……特にないけど」
「それでは、街へ降りてみませんか。
祭りの間、バザールでは珍しいものも美味しいものもたくさん出てますよ」
ルーファスの言葉にニールの瞳が輝くのを見とめたエルシャは、ニールの喜ぶ顔見たさにぜひにと勧めた。
「そうだ、そうしておいで。
戦争が終わって街の活気が戻っているか視察してきてくれないか」
「なにそれ、兄上も一緒に行こうよ。
ジュノ殿が護衛してくれてるんだから、少しくらい遊びに行ったって大丈夫でしょ」
だが、エルシャは少し困った顔をして首を縦に振らなかった。
ジュノもルーファスも察していて黙っている。
エルシャは一国の王なのだ。国王が街に赴くとなれば、護衛や交通の手配、住民たちへの知らせなど準備も大事になって来る。とても、市民の祭りとはいかなくなってしまうだろう。
「すまない、兄はまだ公務が終わってなくて……。
ルーファス、一緒に行ってやってくれないか。
ニールの護衛として」
「謹んで拝命致します。
ナイト殿下、私では陛下の代わりとして役不足でしょうがお供致しますよ」
「や、役不足なんて、ことは……。
ふ、二人だけで……?」
「二人の方が目立たないと思いますが、ご心配なようでしたらもう何人か連れて行きますか?」
「いや! 二人でいい!」
「それではそのように致します。
殿下には少し窮屈でしょうがローブを被って頂いて、観光に来られた貴族様ということにして頂きましょう。
私は付き人としてお供します」
ルーファスはいつも温厚で人当たりも良いが、やはりニールに対しては普段以上に兄が弟を見守るような、子供を可愛がるような親しみのこもった態度だ。
エルシャの弟だから大切にしているのではなく、ルーファス自身がニールのことを大切に思ってくれているのがわかる。
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