62 / 710
のぞき
のぞき
しおりを挟む
女は彼氏と一緒に車で出かけた帰りだ。
彼氏がトレイに行くため、公園の近くに車を止め、女は公衆トイレが嫌だったので車に残り車の番をしていた。
女が車に一人でいる。
そんな状況だ。
彼氏が出ていった後、女は車の中で独り待っていた。
夜の八時過ぎで外はもう真っ暗だ。
女はスマホをいじり時間を潰す。
そんな時、女は視線を感じる。
視線の先、助手席の窓を見て女はびっくりする。
すぐ近くに顔があった。
男か女か、それも分からないくらいの老人の顔だ。
目をギョロリとさせ女を凝視して、何かしゃべっているのか、口の中で何かを噛んでいるのか、口をもしゃもしゃと頻繁に動かしている。
だが、なにも声は聞こえない。
女は驚きはしたものの、相手が老人と言うことですぐに落ち着く。
ただ窓を開けるのは何か怖かったので、窓越しに話しかけることにした。
何かごようですか? と老人に向かい声をかけた。
窓越しのせいか、老人に変化はない。
老人は女を目を開きながら凝視しながら、口をモゴモゴと動かしている。
女は窓を開けるかどうか迷う。
迷った結果、女は窓を開けなかった。
理由は怖かったからだ。
どうしてもまともな相手には見えない。
目を真ん丸になるほど開き、こちらを凝視し、何を言うでもなく口をモゴモゴしている相手など怖くて仕方がなかったからだ。
女はその覗き込んでくる老人に気を付けながらも彼氏が帰ってくるのを待った。
その間も覗き込んでくる老人は、口をモゴモゴさせている。
何かしゃべっているのかと女は耳を澄ますが何も聞こえてこない。
なのに老人は凄い女を凝視している。
物凄く気まずい時間が流れる。
そのうち、老人がしゃがむように下へ、窓の下へと消えていった。
するとすぐに彼氏が帰って来た。
女は彼氏に変な人に見られていたことを告げる。
話を聞いた彼氏は驚き、車外に出て車の周辺を見回る。
下に消えていったと女が言ったので、彼氏は車の下まで念のために調べた。
もちろん誰もどころか何にもいない。
女の話では彼氏が帰ってくる直前までいたとの話なのに、彼氏は車に戻って来た時誰も見ていない。
そして、女は彼氏から幽霊出も見たんじゃない、と言われる。
女もあれが本当に生きた人だったのかと、聞かれると自信を持って答えることはできない。
次の日、彼氏の車の助手席側のドアに泥の手形がたくさんついていたのが発見される。
とりあえず窓を開けなかったのは正解だったようだ。
彼氏がトレイに行くため、公園の近くに車を止め、女は公衆トイレが嫌だったので車に残り車の番をしていた。
女が車に一人でいる。
そんな状況だ。
彼氏が出ていった後、女は車の中で独り待っていた。
夜の八時過ぎで外はもう真っ暗だ。
女はスマホをいじり時間を潰す。
そんな時、女は視線を感じる。
視線の先、助手席の窓を見て女はびっくりする。
すぐ近くに顔があった。
男か女か、それも分からないくらいの老人の顔だ。
目をギョロリとさせ女を凝視して、何かしゃべっているのか、口の中で何かを噛んでいるのか、口をもしゃもしゃと頻繁に動かしている。
だが、なにも声は聞こえない。
女は驚きはしたものの、相手が老人と言うことですぐに落ち着く。
ただ窓を開けるのは何か怖かったので、窓越しに話しかけることにした。
何かごようですか? と老人に向かい声をかけた。
窓越しのせいか、老人に変化はない。
老人は女を目を開きながら凝視しながら、口をモゴモゴと動かしている。
女は窓を開けるかどうか迷う。
迷った結果、女は窓を開けなかった。
理由は怖かったからだ。
どうしてもまともな相手には見えない。
目を真ん丸になるほど開き、こちらを凝視し、何を言うでもなく口をモゴモゴしている相手など怖くて仕方がなかったからだ。
女はその覗き込んでくる老人に気を付けながらも彼氏が帰ってくるのを待った。
その間も覗き込んでくる老人は、口をモゴモゴさせている。
何かしゃべっているのかと女は耳を澄ますが何も聞こえてこない。
なのに老人は凄い女を凝視している。
物凄く気まずい時間が流れる。
そのうち、老人がしゃがむように下へ、窓の下へと消えていった。
するとすぐに彼氏が帰って来た。
女は彼氏に変な人に見られていたことを告げる。
話を聞いた彼氏は驚き、車外に出て車の周辺を見回る。
下に消えていったと女が言ったので、彼氏は車の下まで念のために調べた。
もちろん誰もどころか何にもいない。
女の話では彼氏が帰ってくる直前までいたとの話なのに、彼氏は車に戻って来た時誰も見ていない。
そして、女は彼氏から幽霊出も見たんじゃない、と言われる。
女もあれが本当に生きた人だったのかと、聞かれると自信を持って答えることはできない。
次の日、彼氏の車の助手席側のドアに泥の手形がたくさんついていたのが発見される。
とりあえず窓を開けなかったのは正解だったようだ。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
(ほぼ)1分で読める怖い話
涼宮さん
ホラー
ほぼ1分で読める怖い話!
【ホラー・ミステリーでTOP10入りありがとうございます!】
1分で読めないのもあるけどね
主人公はそれぞれ別という設定です
フィクションの話やノンフィクションの話も…。
サクサク読めて楽しい!(矛盾してる)
⚠︎この物語で出てくる場所は実在する場所とは全く関係御座いません
⚠︎他の人の作品と酷似している場合はお知らせください
百物語 厄災
嵐山ノキ
ホラー
怪談の百物語です。一話一話は長くありませんのでお好きなときにお読みください。渾身の仕掛けも盛り込んでおり、最後まで読むと驚くべき何かが提示されます。
小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
百の話を語り終えたなら
コテット
ホラー
「百の怪談を語り終えると、なにが起こるか——ご存じですか?」
これは、ある町に住む“記録係”が集め続けた百の怪談をめぐる物語。
誰もが語りたがらない話。語った者が姿を消した話。語られていないはずの話。
日常の隙間に、確かに存在した恐怖が静かに記録されていく。
そして百話目の夜、最後の“語り手”の正体が暴かれるとき——
あなたは、もう後戻りできない。
■1話完結の百物語形式
■じわじわ滲む怪異と、ラストで背筋が凍るオチ
■後半から“語られていない怪談”が増えはじめる違和感
最後の一話を読んだとき、
短い怖い話 (怖い話、ホラー、短編集)
本野汐梨 Honno Siori
ホラー
あなたの身近にも訪れるかもしれない恐怖を集めました。
全て一話完結ですのでどこから読んでもらっても構いません。
短くて詳しい概要がよくわからないと思われるかもしれません。しかし、その分、なぜ本文の様な恐怖の事象が起こったのか、あなた自身で考えてみてください。
たくさんの短いお話の中から、是非お気に入りの恐怖を見つけてください。
神送りの夜
千石杏香
ホラー
由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出たら、祟りがあるからだ。
父が亡くなったため、彼女はその町へ帰ってきた。幼い頃に、三年間だけ住んでいた町だった。記憶の中では、町には古くて大きな神社があった。しかし誰に訊いても、そんな神社などないという。
町で暮らしてゆくうち、彼女は不可解な事件に巻き込まれてゆく。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる