258 / 769
けだま
けだま
しおりを挟む
少女が学校からの帰り道、ゴミ捨て場に粗大ごみが捨ててある。
丸い天板を持つお洒落なサイドテーブルがごみ捨て場に捨ててある。
たしかにしっかりとしたお洒落なサイドテーブルだが、少女はそれを欲しいとは思わない。
なぜなら、その机の上に真っ黒なカツラのような毛玉が、恐らくは髪の毛でできた毛玉が、置かれているからだ。
真っ黒な髪の毛が絡み合った毛玉は不気味だ。
恐らくはカツラなんだろうが、異様な雰囲気を醸し出している。
もちろんそれ自体が動くわけではない。
ただサイドテーブルの上に置かれているだけなのだが、まるでそれ自体に視線でもあるようかに何かを感じるのだ。
そんな雰囲気を醸し出している毛玉だ。
少女は一度その毛玉を見てしまうと、その毛玉から目を離さないでいた。
そう、毛玉なのだ。
カツラやウィッグとは少し違う。
相当なボリュームでもあるのかその毛玉は文字通り、玉、なのだ。
バレーボールくらいの真っ黒な光沢を持つ毛の塊なのだ。
それは異様な気配を放つという物だ。
動くわけもなくただ捨てられたサイドテーブルの上に鎮座しているだけなのだが、とにかくその毛玉は異様な気配を醸し出している。
そのせいで、少女はその毛玉から目を離せなくなってしまっている。
少女が毛玉から目が離せない明確な理由はない。
しいて言えば、何となくだ。
いや、その毛玉に隙を見せてはいけない、そう、そう少女が感じているのかもしれない。
しばらく少女と毛玉がにらみ合う。
ただそれだけの時間が無駄に流れる。
少女は少しずつ後ずさり毛玉から、いや、ゴミ捨て場から距離を取る。
その時だ。
毛玉が少しだけ動いたような感じがする。
今まで微動だしなかったのに。
そして、少女は見てしまう。
その毛玉の中にたしかに目が二つ。
少女をじっと見つめる目があるのを。
少女はそれを見た瞬間、自分の家に向かって走り出す。
後ろを振り向かず一生懸命に、力の限り、逃げ出した。
次の日には、そのゴミ捨て場には毛玉もサイドテーブルも既に片付けられていた。
あの毛玉が何だったのか。
少女は知らないし、知りたくもない。
ただ髪の毛が怖くなった少女は、しばらくの間だが自分の髪の毛をできる限り短くしていたという。
丸い天板を持つお洒落なサイドテーブルがごみ捨て場に捨ててある。
たしかにしっかりとしたお洒落なサイドテーブルだが、少女はそれを欲しいとは思わない。
なぜなら、その机の上に真っ黒なカツラのような毛玉が、恐らくは髪の毛でできた毛玉が、置かれているからだ。
真っ黒な髪の毛が絡み合った毛玉は不気味だ。
恐らくはカツラなんだろうが、異様な雰囲気を醸し出している。
もちろんそれ自体が動くわけではない。
ただサイドテーブルの上に置かれているだけなのだが、まるでそれ自体に視線でもあるようかに何かを感じるのだ。
そんな雰囲気を醸し出している毛玉だ。
少女は一度その毛玉を見てしまうと、その毛玉から目を離さないでいた。
そう、毛玉なのだ。
カツラやウィッグとは少し違う。
相当なボリュームでもあるのかその毛玉は文字通り、玉、なのだ。
バレーボールくらいの真っ黒な光沢を持つ毛の塊なのだ。
それは異様な気配を放つという物だ。
動くわけもなくただ捨てられたサイドテーブルの上に鎮座しているだけなのだが、とにかくその毛玉は異様な気配を醸し出している。
そのせいで、少女はその毛玉から目を離せなくなってしまっている。
少女が毛玉から目が離せない明確な理由はない。
しいて言えば、何となくだ。
いや、その毛玉に隙を見せてはいけない、そう、そう少女が感じているのかもしれない。
しばらく少女と毛玉がにらみ合う。
ただそれだけの時間が無駄に流れる。
少女は少しずつ後ずさり毛玉から、いや、ゴミ捨て場から距離を取る。
その時だ。
毛玉が少しだけ動いたような感じがする。
今まで微動だしなかったのに。
そして、少女は見てしまう。
その毛玉の中にたしかに目が二つ。
少女をじっと見つめる目があるのを。
少女はそれを見た瞬間、自分の家に向かって走り出す。
後ろを振り向かず一生懸命に、力の限り、逃げ出した。
次の日には、そのゴミ捨て場には毛玉もサイドテーブルも既に片付けられていた。
あの毛玉が何だったのか。
少女は知らないし、知りたくもない。
ただ髪の毛が怖くなった少女は、しばらくの間だが自分の髪の毛をできる限り短くしていたという。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
洒落にならない怖い話【短編集】
鍵谷端哉
ホラー
その「ゾワッ」は、あなたのすぐ隣にある。
意味が分かると凍りつく話から、理不尽に追い詰められる怪異まで。
隙間時間に読める短編ながら、読後の静寂が怖くなる。 洒落にならない実話風・創作ホラー短編集。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
百物語 厄災
嵐山ノキ
ホラー
怪談の百物語です。一話一話は長くありませんのでお好きなときにお読みください。渾身の仕掛けも盛り込んでおり、最後まで読むと驚くべき何かが提示されます。
小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
(ほぼ)1分で読める怖い話
涼宮さん
ホラー
ほぼ1分で読める怖い話!
【ホラー・ミステリーでTOP10入りありがとうございます!】
1分で読めないのもあるけどね
主人公はそれぞれ別という設定です
フィクションの話やノンフィクションの話も…。
サクサク読めて楽しい!(矛盾してる)
⚠︎この物語で出てくる場所は実在する場所とは全く関係御座いません
⚠︎他の人の作品と酷似している場合はお知らせください
【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~
榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】
ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。
八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。現在 150話 越え。
===
エブリスタ・小説家になろう・カクヨムに同時掲載中
【総文字数 800,000字 超え 文庫本 約8冊分 のボリュームです】
【怖さレベル】
★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度
★★☆ ふつうに怖い話
★★★ 旧2ch 洒落怖くらいの話
※8/2 Kindleにて電子書籍化しました
『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる