476 / 769
たけやぶ
たけやぶ
しおりを挟む
少年の家の近くに竹藪がある。
小さな空き地に、細い竹がこれでもかと生えている。
そんな竹藪がある。
小さい竹藪ながらに色々は逸話がある竹藪だ。
昔、大金の入ったトランクが見つかったことがあるとか、トランクに入っていたのは大金ではなく死体だったとか。
竹藪の中には祠があり、その祠を見ると呪われるだとか、そんなあることないがある竹藪だ。
少年は数人の友人らとその竹藪を探検する計画を立てる。
とはいえ、それほど広くはない。幅五メートルほどの竹藪だ。
ただ、雰囲気がある。
その竹藪は石で作られた柵で囲まれている。
昔は鳥居があったとか、そんな話を、本当か嘘か、少年も判断が付かないが聞いたことがある。
だから、見たら呪われると言う祠が、この竹藪の中にあってもおかしくはないのだ。
けれど、今は鳥居などなく、その跡らしきものも一切ない。
入口の所にチェーンがかかっているくらいだ。
そのチェーンを飛び越えて少年達は竹藪の中に入る。
凄い密度の竹だったが、少年の友人の一人が竹藪に飛び込むと、他の友人らも足を踏み入れていく。
少年もだ。
いろんな叫び声が少年の周囲から聞こえて来る。
ただ、それらは緊急性があるものや、恐怖からくるものでなく、どちらかと言うとふざけて声を上げているといったものだったが。
だが、そんな中、一人の友人が大きな声で叫ぶ、祠だ、本当に祠があった! と。
少年も声のした方へと藪をかき分けて進む。
竹の密度が高いせいか、地に足が付かない時もある。
竹と竹の間に足を置いて、その上を歩いて行くような感じだ。
子供の体重だから、竹も支えられる。
そうやって進んでいくと、不意に石でできた祠が現れる。
もう完全に朽ちている、そう言う感じの祠だ。
友人の一人が、その祠を見て呪われるんじゃないか? そう言った。
それを聞いた少年は震え上がる。
そして、誰からでもなく少年らは逃げだす。
全員が竹藪から逃げ出し、その日はそのまま解散となった。
問題はその夜だ。
夢に竹藪で見た朽ちた祠が出て来るのだ。
そして、その祠の中に白く小さい人が入っていて、少年に向かい手を伸ばして来るだ。
少年は逃げ出そうとするが、体が動かなくて逃げ出せない。
伸ばされた手が少年に触れるか触れないかのところで目が覚める。
翌日そのことを友人に話すと、祠を見た全員ではないが、同じ夢を見た、そう言った者が数人出て来た。
夢を見た少年らは自分達は呪われてしまったのかもしれない、そう思った。
それで何が起きたわけではない。
その後も少年はすくすくと育ち、大人になり今は働いてもいる。
ただ、たまに見るのだ。
あの祠の夢を。
祠の中から手が伸びて来る夢を。
いつも触れなれないことろで目を覚ますが、あの手に触れられてしまったらどうなるのか、元少年にはわからない。
もうあの頃の友人らとも疎遠になってしまっている。
確かめようもない。
ただ、夢に見るのだ。あの竹藪の中にあった祠の夢を。今も。
小さな空き地に、細い竹がこれでもかと生えている。
そんな竹藪がある。
小さい竹藪ながらに色々は逸話がある竹藪だ。
昔、大金の入ったトランクが見つかったことがあるとか、トランクに入っていたのは大金ではなく死体だったとか。
竹藪の中には祠があり、その祠を見ると呪われるだとか、そんなあることないがある竹藪だ。
少年は数人の友人らとその竹藪を探検する計画を立てる。
とはいえ、それほど広くはない。幅五メートルほどの竹藪だ。
ただ、雰囲気がある。
その竹藪は石で作られた柵で囲まれている。
昔は鳥居があったとか、そんな話を、本当か嘘か、少年も判断が付かないが聞いたことがある。
だから、見たら呪われると言う祠が、この竹藪の中にあってもおかしくはないのだ。
けれど、今は鳥居などなく、その跡らしきものも一切ない。
入口の所にチェーンがかかっているくらいだ。
そのチェーンを飛び越えて少年達は竹藪の中に入る。
凄い密度の竹だったが、少年の友人の一人が竹藪に飛び込むと、他の友人らも足を踏み入れていく。
少年もだ。
いろんな叫び声が少年の周囲から聞こえて来る。
ただ、それらは緊急性があるものや、恐怖からくるものでなく、どちらかと言うとふざけて声を上げているといったものだったが。
だが、そんな中、一人の友人が大きな声で叫ぶ、祠だ、本当に祠があった! と。
少年も声のした方へと藪をかき分けて進む。
竹の密度が高いせいか、地に足が付かない時もある。
竹と竹の間に足を置いて、その上を歩いて行くような感じだ。
子供の体重だから、竹も支えられる。
そうやって進んでいくと、不意に石でできた祠が現れる。
もう完全に朽ちている、そう言う感じの祠だ。
友人の一人が、その祠を見て呪われるんじゃないか? そう言った。
それを聞いた少年は震え上がる。
そして、誰からでもなく少年らは逃げだす。
全員が竹藪から逃げ出し、その日はそのまま解散となった。
問題はその夜だ。
夢に竹藪で見た朽ちた祠が出て来るのだ。
そして、その祠の中に白く小さい人が入っていて、少年に向かい手を伸ばして来るだ。
少年は逃げ出そうとするが、体が動かなくて逃げ出せない。
伸ばされた手が少年に触れるか触れないかのところで目が覚める。
翌日そのことを友人に話すと、祠を見た全員ではないが、同じ夢を見た、そう言った者が数人出て来た。
夢を見た少年らは自分達は呪われてしまったのかもしれない、そう思った。
それで何が起きたわけではない。
その後も少年はすくすくと育ち、大人になり今は働いてもいる。
ただ、たまに見るのだ。
あの祠の夢を。
祠の中から手が伸びて来る夢を。
いつも触れなれないことろで目を覚ますが、あの手に触れられてしまったらどうなるのか、元少年にはわからない。
もうあの頃の友人らとも疎遠になってしまっている。
確かめようもない。
ただ、夢に見るのだ。あの竹藪の中にあった祠の夢を。今も。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
洒落にならない怖い話【短編集】
鍵谷端哉
ホラー
その「ゾワッ」は、あなたのすぐ隣にある。
意味が分かると凍りつく話から、理不尽に追い詰められる怪異まで。
隙間時間に読める短編ながら、読後の静寂が怖くなる。 洒落にならない実話風・創作ホラー短編集。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
百物語 厄災
嵐山ノキ
ホラー
怪談の百物語です。一話一話は長くありませんのでお好きなときにお読みください。渾身の仕掛けも盛り込んでおり、最後まで読むと驚くべき何かが提示されます。
小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~
榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】
ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。
八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。現在 150話 越え。
===
エブリスタ・小説家になろう・カクヨムに同時掲載中
【総文字数 800,000字 超え 文庫本 約8冊分 のボリュームです】
【怖さレベル】
★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度
★★☆ ふつうに怖い話
★★★ 旧2ch 洒落怖くらいの話
※8/2 Kindleにて電子書籍化しました
『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』
(ほぼ)1分で読める怖い話
涼宮さん
ホラー
ほぼ1分で読める怖い話!
【ホラー・ミステリーでTOP10入りありがとうございます!】
1分で読めないのもあるけどね
主人公はそれぞれ別という設定です
フィクションの話やノンフィクションの話も…。
サクサク読めて楽しい!(矛盾してる)
⚠︎この物語で出てくる場所は実在する場所とは全く関係御座いません
⚠︎他の人の作品と酷似している場合はお知らせください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる