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としょかん
としょかん
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公民館と併設された図書館がある。
結構大きな図書館だ。
少女はよくこの図書館にいる。
親が近くのスーパーでパートで働いている間、この図書館にいるのだ。
暑いこの時期でも図書館は冷房が良く効いている。
少し寒いくらいだ。
少女は母親に連れてこられた後、母親と別れ、ここで母親が迎えに来るまで時間を潰す。
オヤツ代、というよりは飲み物を一本買うだけのお金も与えられている。
これも少女にとっては楽しみの一つだ。
とはいえ、図書館では飲むことは出来ないが。
喉が渇いたら一度図書館から出て、その前にある自動販売機まで行って、そこで飲んでから戻らないといけない。
少女は、読みかけの本を持ってきて、いつもの席に座り、本を読みだす。
母親が居ないのは寂しいが、少女は特に不満はないし、本を読むのは好きだ。
何よりここには少女がいくら読んだところで、本が尽きることはない程の本があるのだ。
少女が読みかけの本を読み終え、一息つこうと、一度図書館を出る。
図書館の受付の人も見慣れた光景で、少女を見守っている。
図書館を出た少女は、近くの自動販売機で飲み物を買う。
今日は何を飲もう、と少女は考えるが、結局いつもの炭酸ジュースを選ぶ。
名前に果物の名がついているが、果汁ゼロパーセントの炭酸ジュースだ。
暑い中、それを飲み終えた少女は図書館に戻る。
そうすると、いつもは開いているはずの少女の席が埋まっている。
少女は少し残念に思う。
更に混んできたようで図書館に空いている席はない。
調べ物をしている人や、試験の時期が近いのか、勉強している人であふれている。
だが、少女は知っている。
少し待てばどこかしらの席は空くことを。
それまで少女は図書館を見て回ることにした。
あまり行ったことのなかった地域資料のコーナーに足を運んだ。
この地方の歴史や出来事などがまとめられた場所だ。
そこで自分が住んでいる場所の歴史を調べる。
もちろん、席はすべて埋まっているので、立ち読みの上、流し読みするしかなかった。
この辺りはもともと大きな沼でそれを開拓して人の住める場所にしたのだということが分かった。
それと、開拓時代、不思議な現象があったとも書かれていた。
それは泥の人形が、驚くほど精巧で住人に似た泥の人形が沼に捨てられるように置かれていたことが何度も起きていた、そう書かれていた。
少女は不思議なこともあるのだと、そう思った。
そして、そろそろ席は空いたかもしれない、と少女が閲覧席の方へ行って驚く。
図書館にいる少女以外すべての人間が、泥人形となっていたのだ。
しかも、精巧に作られた泥人形は、まるで生きた人間をそのまま泥にしたような、そんな人形なのだ。
少女は慌てて図書館の人間に知らせようとする。
だが、受付の人も泥人形に置き換わっている。
少女は泣きながら、図書館から出ると、そこには少女の母親の泥人形が少女に手を振るように立っていた。
それを見た少女は悲鳴を上げ、その間に座り込み、泣き出す。
少女がそのまま、座り込んで泣いていると、肩を優しく叩かれる。
少女が顔を上げると、そこには泥人形の顔があった。
そこで少女は気を失う。
少女が気が付くと、自宅の布団で横になっていた。少女は図書館のベンチで寝ていたという話だ。
母親に抱き着いて少女は泣きながら、体験したことを伝えた。
母親は無言で少女の頭を優しくなでた。
それからだ。
少女の周りで、なぜかいつも泥のような臭いがするようになったのは。
結構大きな図書館だ。
少女はよくこの図書館にいる。
親が近くのスーパーでパートで働いている間、この図書館にいるのだ。
暑いこの時期でも図書館は冷房が良く効いている。
少し寒いくらいだ。
少女は母親に連れてこられた後、母親と別れ、ここで母親が迎えに来るまで時間を潰す。
オヤツ代、というよりは飲み物を一本買うだけのお金も与えられている。
これも少女にとっては楽しみの一つだ。
とはいえ、図書館では飲むことは出来ないが。
喉が渇いたら一度図書館から出て、その前にある自動販売機まで行って、そこで飲んでから戻らないといけない。
少女は、読みかけの本を持ってきて、いつもの席に座り、本を読みだす。
母親が居ないのは寂しいが、少女は特に不満はないし、本を読むのは好きだ。
何よりここには少女がいくら読んだところで、本が尽きることはない程の本があるのだ。
少女が読みかけの本を読み終え、一息つこうと、一度図書館を出る。
図書館の受付の人も見慣れた光景で、少女を見守っている。
図書館を出た少女は、近くの自動販売機で飲み物を買う。
今日は何を飲もう、と少女は考えるが、結局いつもの炭酸ジュースを選ぶ。
名前に果物の名がついているが、果汁ゼロパーセントの炭酸ジュースだ。
暑い中、それを飲み終えた少女は図書館に戻る。
そうすると、いつもは開いているはずの少女の席が埋まっている。
少女は少し残念に思う。
更に混んできたようで図書館に空いている席はない。
調べ物をしている人や、試験の時期が近いのか、勉強している人であふれている。
だが、少女は知っている。
少し待てばどこかしらの席は空くことを。
それまで少女は図書館を見て回ることにした。
あまり行ったことのなかった地域資料のコーナーに足を運んだ。
この地方の歴史や出来事などがまとめられた場所だ。
そこで自分が住んでいる場所の歴史を調べる。
もちろん、席はすべて埋まっているので、立ち読みの上、流し読みするしかなかった。
この辺りはもともと大きな沼でそれを開拓して人の住める場所にしたのだということが分かった。
それと、開拓時代、不思議な現象があったとも書かれていた。
それは泥の人形が、驚くほど精巧で住人に似た泥の人形が沼に捨てられるように置かれていたことが何度も起きていた、そう書かれていた。
少女は不思議なこともあるのだと、そう思った。
そして、そろそろ席は空いたかもしれない、と少女が閲覧席の方へ行って驚く。
図書館にいる少女以外すべての人間が、泥人形となっていたのだ。
しかも、精巧に作られた泥人形は、まるで生きた人間をそのまま泥にしたような、そんな人形なのだ。
少女は慌てて図書館の人間に知らせようとする。
だが、受付の人も泥人形に置き換わっている。
少女は泣きながら、図書館から出ると、そこには少女の母親の泥人形が少女に手を振るように立っていた。
それを見た少女は悲鳴を上げ、その間に座り込み、泣き出す。
少女がそのまま、座り込んで泣いていると、肩を優しく叩かれる。
少女が顔を上げると、そこには泥人形の顔があった。
そこで少女は気を失う。
少女が気が付くと、自宅の布団で横になっていた。少女は図書館のベンチで寝ていたという話だ。
母親に抱き着いて少女は泣きながら、体験したことを伝えた。
母親は無言で少女の頭を優しくなでた。
それからだ。
少女の周りで、なぜかいつも泥のような臭いがするようになったのは。
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